食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

な、な、舐められてるなぁ・・・

土日の出猟が終わり、週明けの月曜日の朝。
「ああ、この週末も色々なことがあったなぁ・・・」


出勤のために車を運転しながら社用地に入ってチラチラと眺めるもの。

芝生に転がったイノシシのフン・・・。
2017.03.06舐められてます2

「ああ、また増えている。毎晩敷地内にイノシシが出て来ているんだろうなぁ。
でもあっしには関わりのねえこってす」


何せこれからの私の社会人生活はまだ長いですからね。
「イノシシ殺し」なんて変なあだ名が付いても困るんですよ。


餌を食べるために斜面に生えた木が掘り起こされた痕跡も日に日に激しくなっているなぁ。
掘り過ぎて倒れている木もあるし。
2017.03.06舐められてます5

「でもあっしには関わりのねえこってす」


しかし次に目に入ったものにさすがにギョッとします!
2017.03.06舐められてます3

イノシシのヌタ場(ダニなどを落とすお風呂場)。


金曜日までは絶対に何も無かった。
確かめずにはいられずに車を降りて様子を確認します。

「足跡は70kgくらいのイノシシと50kgくらいのイノシシが2頭。
ヌタ場の水が澄んでいる所を見るとヌタ場を作ったのは金曜日か土曜日の夜中だな」

フンの様子を眺めると他にも複数のイノシシが出て来ています。
うろついて餌を食べるだけならまだしも風呂場を作るなんて・・・。

くっ、な、舐められているな!!


いやいや、平穏な社会生活を送るためにもここは知らんぷりが一番だ。


でもそろそろ我慢の限界かも(笑)。


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絶賛脱輪中!!

「待ち(包囲網)を突破された!動くよっ!!」
猟犬がイノシシを追いかけて待ちの外に出たので、待場を外して動くことを他のメンバーに伝えます。

車に乗り込み隣山へ移動。

かすかに聞こえる犬の吠え声。
「立ててる(啼き止めている)な・・・。」

急いで車を降り銃に弾を込め啼き声方向へ向かいます。


忍んで山中を進んで行くと、遠ざかる猟犬の啼き声。

「くそ、高い山に移動した」
一旦車へ戻り、移動した方向へと急ぎます。


現場は細い未舗装道路。
緩いカーブ。
2日前に降った激しい雨でぬかるんだ地表。

特に無理な運転をしていたわけではありません。
四輪駆動も入れていたし、道幅は充分余裕があるつもりでした。

ズッ!!
斜め前に滑る車体。
2017.03.04脱輪中2

ガコンッ!!
「あっ!」と言う間に傾くドライバーシート。
2017.03.04脱輪中1

四輪全てが斜め横に滑り、道路脇の用水路に左側の前後車輪が脱輪。
降りて状態を見ますが、車の腹も地面に付いてかなり厳しい感じ。

私のストラーダにはデフロック機能が付いて、四輪駆動モードに「ハイ・ロー」のモードがあるので、ローモードにギアを入れてとりあえず脱出を試みますがダメ。

(ヘタクソだったけれど)昔モトクロスをしていたので、スタックし慣れていた経験もあり「無理」と判断。
「これ以上自力で脱出を試みても土砂崩れを起こして状況が悪くなるだけだ。応援を待とう」

猟が一段落ついてメンバーの方に応援を頼みます。


状態を見て皆さん絶句・・・。
「こりゃ~車体も重いし引っ張ってもとても上がらんぞ。JAF呼んでジャッキアップしてもらった方が早いんじゃないか!?」
と言いつつも一番馬力のある4WD車の方に引っ張ってもらいます。

静かにアクセルを吹かしながらクラッチミート。
あらかじめベタベタに空気圧を落としていた左前輪が上手く土を掴み、一発で引上げ成功!!

引き上げてもらった車の方はバックで引っ張ってもらったのでドライバーの方の顔が丸見え。
「うおっ!上がった!!」
「(私も)ホントに上がった!!」
互いにビックリした表情(笑)。

互いの車がパワーと信頼性のある4WD車で、幅広の大きなタイヤを履いていたから上がったのでしょう。
とりあえずJAF呼ばなくてよかった♪


良かった♪良かった♪と話していると他のメンバーから応援要請!
「スタック(はまり込んでいる)しているから助けて~!!」
2017.03.04脱輪中3

こちらは一見大したことなさそうでしたが、荷台が軽いことによる前後輪の車重バランスの悪さとタイヤの小ささやエンジンの非力さで、引き上げるのに相当苦労しました。


猟果の方は子イノシシが1頭のみで親イノシシには逃げられてパッとせず。
2017.03.04脱輪中4

ションボリ・・・。


まあしかし、ケガ人もなく無事に皆さんが帰ってくることが出来たので良しとしましょう。

いやいや、獲物に恵まれなくてもそれが一番大切なことですね。
(実際に猟銃や車の事故や人・猟犬のケガはシャレになりません)


(いるかどうかは別にして)山の神様、ありがとうございます。


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ニワトリ除草と宝物♪

「さぁ~って、暖かくなってそろそろ草も伸びてきたし、今日はホシノさん達にふじの運動場の草取りをしてもらおうかね~♪」

ということで、ホシノさん達をふじゾーンに招き入れます。
2017.03.02宝物1

ツンツン、ケリケリケリ・・・。
いやぁ、ニワトリ除草便利だ!!


「ハッ!!」
2017.03.02宝物5
しかしそこで慌てたのがふじ。

焦った様子でホシノさん達の側を走ってすり抜け、フェンス際で何かを掘り起こしています。
2017.03.02宝物2
「ああ、そこに大切な鹿の骨を隠していたんだね」


骨を奪われまいと、少し意地悪な顔になっているふじ(笑)。
2017.03.02宝物3
いや、それはホシノさん達食べないと思うよ。

その後も宝物を守るために4羽のホシノさん達の動向から目が離せないふーちゃん。
2017.03.02宝物4

いや、それは単にそちらの草を食べに向かっているだけであって、キミの骨を狙っているわけではありませんから♪


おもしろすぎます(笑)。


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笑顔に騙されそうだ(笑)♪

久しぶりに登場のふじ。
2017.03.01笑顔2

相変らずフレンドリーで猪犬とは思えません♪


梅の花が咲いたのでパチリ!
2017.03.01笑顔3
(この上が満開なのですが、上手くフレームに入らず)

おお、梅にふじ。
なんかめでたい感じじゃないでしょうか?


「じゅるる・・・」
2017.03.01笑顔4
でもホシノさんを見て舌なめずりするのは止めてね!


「そんなぁ、私がカワイイ鶏さん達を食べるわけないじゃない・・・」
2017.03.01笑顔1
満面の笑顔とウインクで答えるふじ。


う、うん。

し、信じているからね・・・(汗)。


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片爪

先日の猟行で捕獲した60kgのメスイノシシ。
2017.02.26水際4

川から引き上げてみると足がどことなく変。
2017.02.27片爪1
どこがおかしいか分かりますか?


左足はこうなんだけど、
2017.02.27片爪4

右足は~、
2017.02.27片爪3
こんな感じ。

画面、上の前爪が極端に短いですね。


これはかなり前に括り罠にかかって爪先を引き千切って逃げたのでしょう(黄色の丸)。
2017.02.27片爪2

よく見ると足首にも括り罠にかかった痕跡があります(赤色の丸)。

「ん~、小さい時に足首に括り罠がかかって、暴れて罠が緩んだけど爪先を絞める結果になって爪先を切断して逃げたか・・・。
それとも2回括り罠にかかって脱出したのか・・・?」

いずれにせよこのイノシシは人間の怖さを充分に知っている個体だったんだ。
だからあんなにも賢い逃げ方をしたんだな。


でも爪先を飛ばされて、傷が癒えるだけではなく爪がしっかりと再生しているな。
人間だったらとても耐えられないような痛みだったろうに・・・。


こんなものを見ると野生動物の生命の逞しさに感嘆せざるをえません。


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川中の逃走!

今日の待ちはこんな感じ。
2017.02.26水際1


巻狩りの包囲網は待ち(射手)が獲物の逃走経路を待ち伏せるように線状に配置するのが原則ですが、この日は変則的な配置に布陣します。

というのも何度かどこからともなく獲物に逃げられて失敗していたからです。
次に繋がるように逃走経路を確認しますが、いつもはっきりせず。
「なぜ?どこから逃げたんだ!?」

そこで今回は後方に待機するメンバーの方に対して、私がずっと前方に張り出した地点に待場を構えます。
獲物の寝屋のすぐ側なので少しの物音も立てないように密やかに慎重に接近・・・。

比較的耳も足も良い私がその場所に待機した理由は、いわば斥候(見張り兼情報伝達役)。
寝屋から飛び出した獲物の情報を、状況によって自分も撃てるよう待機しつつ後方の待ち(射手)に伝える役割です。


勢子役が猟犬を放して巻き狩り開始!

「ここは小さな山だ。獲物がいたらすぐに出るはず」
気配を殺してジッと待ちますが獲物は出ず。

猟犬が近くまで来たので勢子役にそのことを伝え、勢子役は入り跡(犬を入れた場所)に引き返します。
「空山(獲物がいない山)だったか・・・」


いつも攻めている小さな山だったので、競り返しても獲物が出る確率は低く、半ば諦めムードで待機し続けます。
「足跡も新しかった。孟宗竹のタケノコを食べた稼ぎ(食べ物を食べた痕跡)もあった。どこからか逃げ出した足跡を拾えなかったのかもしれない」

そんな事を考えていると
「出たよ!啼いた!!待ちに向かっているからみんな気を付けてっ!!」

勢子役からの連絡。

いつもは寝ていない場所に寝ていたようです。
一気に高まる緊張感。


そして近付く犬の啼き声。
「来るぞ・・・」

安全装置解除。
銃を構えて音のする方向に照準を合わせます。

しかし普通なら枯れ竹や枝を踏み折るバキバキという音が聞こえるはずなのに、途中でフッと音が聞こえなくなります。
「獲物が進路を変えて引き返した!?いや猟犬の追い鳴きは続いている。集中しろ・・・」


ジャブジャブジャブ・・・。

水の中を進む音。
2017.02.26水際2
(左下に川がある)

「川だっ!川の中を逃げてるよ!!」

ドゴーンッ!
直後に一発の銃声。


他のメンバーの方と事前に作戦会議をして、私が合図をしたら待機場所を移動して川を進む獲物を待ち受けられるように示し合わせていたのです。


60kgのよく太ったメスイノシシ。
2017.02.26水際3


「ふう、上手くいった。だけど敵ながら大したものだ」

自分の身が隠せ、逃げても物音がしない川中を逃走経路に選んでいた老獪な相手。
いつもやられていましたが、今回は人間側の知恵が上回りました。


今日も自然の恵みに感謝です。


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油断

「イノシシが出たな!」

猟犬の啼き声。
獲物は複数出たようで、猟犬が3方向に分かれて追跡。
2017.02.20油断2

待ち(射手)にはかからず、弓(待機した包囲網)を突破して追って行きます。
勢子役はまだ山の奥にいたので「行ってくれ!」と応援要請。

すぐに猟犬が獲物を追いかけた方向にダッシュ!
急いで駆け付けると川の側で猟犬の啼き声と鈴の音。

15kgにも満たないような子イノシシを川に追い落としています。

「急いで止めないと!」
2頭の猟犬に動きを封じられているので近付きますが、猟犬が絡んでいる上に石やコンクリート護岸のある場所なので、跳弾の危険性から銃は使えず。
銃を置きナイフを抜きます。

止め刺しをしようと左手でイノシシのタテガミを掴みますが、勢いに乗って獲物に嚙み付く猟犬。
ナイフの刃が犬に触れないように、鎖骨の内側に右手を伸ばします。

ガブッ!
「痛てっ!!」


小さなイノシシだと油断して、不用意に差し出した右手の親指を噛みつかれたのです。
ジンジンと痛む指先。

すぐに狙いを脇腹に変え、肋骨の隙間にナイフを滑り込ませます。
2017.02.20油断1

「すぐに止めてやれなくてすまなかった・・・」
必死に反撃してきた子イノシシの事を思うと、少し心が痛みます。


「バラ肉にナイフを入れると血肉になって痛んでしまうな」
そしてそんな助平心を出してしまった結果、自分もケガをしてしまうことになりました。

手袋をしていたのと、子イノシシだったのでほんの掠り傷。
それでも親指の爪の下が内出血していました。
これが子イノシシじゃなかったらと思うとゾッとします。

イノシシの武器はオスの鋭い牙だけではありません。
前歯は爪切りの様になっていて、太い葛の根(澱粉を食べる)も簡単に噛み切断することが出来ます。
実際にイノシシから尻尾を食い千切られた猟犬がいました。

「これくらいで済んでよかったなぁ。親イノシシだと良くて骨折、下手したら指先を持って行かれたかもしれない・・・」
最近止め刺しも慣れてきたので、油断していたと猛省。


この日はオス鹿もゲット♪
2017.02.20油断3

立派な角という訳ではないけれど、これもまた危険度高い獣の武器です。


今回は少し経験を積み、するともなしに心の奥底でどこか油断していた自分自身への戒めとなりました。
反省。


狩猟に行くと色々なことが起こります。


今日も自然の恵みに感謝です。


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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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