猟に行って車を走らせていると、ふと目に留まるものが…。
時々キジが田んぼに出て来ていることがあるので、いつも皿のように目を光らせているのです(笑)。
「何かがいる!!」
しかしそこでは停車せず、少しやり過ごしてから車をUターンさせて現場に戻ります。
(急停止すると異変に気づいて大抵逃げられます)

10kgを少し超えるくらいの子供のイノシシですね。

離れた場所から車を停めて写真撮影をしていると、こちらが気になるのか、時々上目使いに視線を向けながらも一心不乱に餌を食べています。

カワイイですね♪

しばらくすると危険がないと思ったのか、ほとんどこちらに注意を向けなくなりました。
猟期や有害鳥獣捕獲期間に、罠に掛ったイノシシを撮影したことは何度もありますが、野生状態のイノシシの撮影に成功したのはこれが初めてです。
こんな可愛いイノシシでも、一年もすれば一夜にして田畑を壊滅させるほど大きくなるし、写真撮影よりも先に駆除の意味からも銃口を向けざるを得ないことがあるからです。
しかしこのイノシシに銃口を向けることは出来ませんでした。
真昼間に田んぼに出て餌を漁っている様子から見て、親イノシシをハンターに獲られてしまったのかもしれません。
「こんな人家の近くの田畑で餌を食べてちゃダメだ。
そこは人間が耕した場所で、境界にネットも張ってあるだろう。
猟友会に駆除依頼が来たら、駆除隊に入っているハンターは駆除しない訳にはいかないんだ…。
だからもっと山奥へお帰り。
人が入って来ないような、うんとうんと山奥まで…」
日頃、狩猟や有害鳥獣捕獲で血眼になってイノシシを追いかけている私が言ったら、酷く無茶苦茶で矛盾に満ちた言葉ですね。
しかしそれは、紛れもない本心なのです。
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ウチの義父も、くくりや箱わなに小さい猪がかかると『可哀想だけど、これをほって置くと来年は田畑を荒らすからなぁ〜っ』って。。。
私も同じように思います。
でも、農家で害に遭っている方たちは、大小関係なく捕獲して欲しいんでしょうね。
そう言う気持を失わない猟師でありたいですね
それこそが、普段は慈しみ深い人、たまに鬼
「叉鬼・またぎ」ですよ
害獣とはいえ、野山からいなくなってはいけない山神様の創造物・・・
うまく住み分けられればそれが理想なのですが
ハンターの減少や銃に係る法律、捕獲に係る法律、捕獲動物の有効利用が出来ないなど、社会的な欠陥と言えるような問題を指摘し続け、自己の利益に特化しない決まりを構築しなきゃなりませんね
頑張りましょう
親を手にかけといて何ですが可愛くて仕方がないですよね~
殺したくない命もあります。
だからこそ戴いた命は無駄なく大切に食べたいです。
はぐれたか、獲られたかのどちらかでしょう…。
なかなか鬼にはなれません…。
狩猟をする以上はそんな気持ちを忘れないようにしたいですね。
大きくなったら農家にとっては問題なのですが…。
例の件、ありがとうございます。