父の叔父が亡くなりました。

いつもニコニコと温厚な方で、私たちは愛情を込めて「おいちゃん」と呼んでいました。
奥様が亡くなられてからは一人暮らしをされていて、ヘルパーさんが訪問するとお亡くなりになっていたとの事。
96歳の大往生。
以前、少しだけ記事にしたことがあるのですが、教員をしながらアマチュアの植物学者をされていました。
その時の
記事はこちら。
幼少時においちゃんのご自宅に遊びに行くと、たくさんの植物の鉢と共に膨大な書物があり圧倒されました。
何部屋もの書庫の中に収められた専門書の間を縫うようにしてご家族の方が生活されていました。
とにかく図書館でもない普通の家にそれだけの量の本があるという事に驚きました。
私たちもよく可愛がってもらい、アンモナイトやサメの歯の化石標本をもらったり、ハエトリソウやモウセンゴケやウツボカズラといった珍しい食虫植物を見せていただいたりしました。
私の自然科学に対する興味のベースを作ってくれた一人は、間違いなくおいちゃんでした。
第二次世界大戦後の食糧難の時代を、私の祖父や一族郎党と共に寄り添うように懸命に生き抜いてきたおいちゃん…。
その当時、おいちゃんの植物に対する深い造詣がどれだけ幼き親父や親戚のことを助けてくれていたかと思うと本当に涙が出ます。
戦後の厳しい時代が終わるとただひたすらに野に出て植物を探し、雨の日は書物を読み耽り、名も富も求めず少しの書籍や植物標本を残していたようです。
当然ながらインターネットなんて無い時代の人間でしたし、彼の残した書籍や植物標本も日の目を浴びることなく無くなってしまったのでしょう。
試しにその名を検索しても見つかりませんでした。
おいちゃんの名前は「中村束(ツカネ)」。
その名は残ることなく朽ちていってしまったけれど、間違いなく在野の賢人でした。
さよなら、おいちゃん…。
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そうゆう方にいろいろお話聞いてみたかったです
命は有るからこそ失います。
狩りの中でじゃんさんが尊き命に(無駄なく血となり肉となるように)感謝するようにおじ様はじゃんさんに(知)を残されたのでしょう。
当然、このブログを見てる私(達)も恩恵を受けますし。
じゃんさんの叔父上様の良き旅立ちを心よりお祈りいたします。
以前の記事も覚えています。
暖かいお人柄が伝わってきました。
ご冥福をお祈りいたします。
「あのおっちゃん、面白かったな。」
と行って貰える様にガンバろっと。
そして哀悼を
合掌
お亡くなりになって、初めてその偉大さが分かりました。
合掌…。
私も今さらながら色々と話を聞いておけばよかったと後悔しています。。。
合掌…。
「知」を残すか…、本当にその通りですね。
大切に受け継いでいきたいです。
合掌…。
本当に穏やかで温かなおいちゃんでした。
悲しいですね。
合掌…。
天国でも大好きな植物を追っかけている事でしょうね。
おばちゃんと一緒に。
合掌…。
可愛がってもらったし、影響を受けたおいちゃんだったので悲しいですね。
合掌…。
。ご冥福を御祈り致します。
へぇ、そんな言葉があるのですね。
でもそうですね、命日の度に思い出したいと思います。
合掌…。