車を走らせていると、何かが視界に入る。
「ああああああああ、全くもってあんなものにすぐに反応する自分が嫌だ…」
すぐにバックミラーで後続の安全を確認して停車。
「そしてそこで車を停めざるを得ない自分のサガが本当に嫌だ…」
視界に入ったものはこれ。

行き交う車のドライバーの視線を痛いほどに感じながらも、カメラを持って近付きます。
「一瞬タヌキかと思ったけれど、短い尻尾や肉球や爪の形状からアナグマだね」

すぐに視界に入ったのは理由があって、このロードキルアナグマにカラスが集っていたのです。
新鮮なタンパク質なんて、自然界では超貴重品ですもんね!
見た所、皮に付いていたであろう脂身も見事に削ぎ落とされ、残るのは僅かな首肉と頭肉くらいでしょうか。
それにしてもこれだけ見事に骨になっているのは初めて見ました。
これ以上放置しておくと骨ごと持ち去られてバラバラになるでしょうしね。
特に骨盤から大腿骨にかけての除肉工程が見事です!
一般的にはカラスって嫌われ者のイメージが強いけれど、自然界にカラスなどの掃除屋がいないと肉が腐敗して衛生面で問題になることもあるでしょうし、何よりも貴重なエネルギーの循環が出来ません。
写真撮影を終え少し離れた場所で見守っていると、すぐにまたカラスが舞い降りてきました。
きっと残り僅かなお肉も骨も皮も、啄まれ、運び去られ、土に還って行くのでしょう。
世界には「鳥葬」なんていう風習が残っている地域もあって、文明社会の人間から見ると「野蛮」という風に見られるのかもしれないけれど、他の動物の胃袋を満たして冬を乗り越えたり子孫を増やす糧になれるのならそんなのも悪くないかもな…、なんてことを漠然と考えてしまいました。
まあ、日本じゃそんなこと無理だよね(笑)。
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本当はじゃんさんが食べたんでしょ(笑)
ポーズといい、状況といい、すごいホラーですね…(*_*;
夢に出そう…。
でもホント、人間って消費はするけど提供はしないんですよね。資源循環のバランスを崩してる…。う〜ん…。
確かに…、笑えました♪
今の日本じゃ鳥葬は無理でしょうね~。
シーハー。
動物愛護の方、これは人為的なもの一切無しの野生の営みなんですよ~!
はい、あと数時間の差でした。
今だと気温も低くてロードキルアニマルには向いています(笑)。
まだ冬眠してないアナグマいるんですね!
探しにいってみようかな…
まあ今の文化では難しいと思います。
なかなかこんなのは見れないので毎回感心します(笑)
カラスは久々のご馳走だったはず!!
寒くなったとはいえ温暖化が進んでいるんで、冬眠しない個体もいるようですね♪
有害鳥獣ばかりが増えても困りますし、難しいですね…。
そのカラスを食べるとアナグマの味がしたかもしれません(笑)。
しまったぁ~!!
野生の生き物ってすごいですね♪
肉の一片たりとも無駄にはしない、もしかしたら我々人間も見習う部分なのかもしれませんね?
なんか、美しさや、造詣の深さ、自然の妙を感じるオイラは変態なのだろうか・・・(・_・;)
タンパク質って自然界では超貴重品なんですが、人間界ではありふれたものである事のおかしさを感じます。
私たちも見習いたいですね♪
だから車を停めて写真を撮らずにはいられませんでした(笑)。
合掌。