1年半も前に仕込んでいた醤油が完成しました!

と言っても1年半ほどの間にやったことは、1週間に一度ペットボトルを振って中身を攪拌しただけなんですけどね(笑)。
このペットボトルの中身を濾せば醤油が完成しているはずなのですが、なにせ醤油作りなんて初めてで、どうやって濾し取ろうかと考えた結果、このような道具を使うことにしてみました。

家庭用の金属ボウルと金ザル、割り箸と市販のガーゼ。
ガーゼだけは購入しました。
30センチ幅のガーゼを適当な長さに切り、2重にして金ザルにセット。
金ザルをゴムで固定します。
まぁ、このゴムは潜りの時に使うホコに装着するための物なんですが…(笑)。

しかし、「さあ、準備も整ったし中身を出すぞ!」と意気込んでペットボトルを逆さにしても全く出てくる気配がありません。
どうやら内容物の濃度が高くなって、ペットボトルの小さな出口からは出てこないようです。
潔くペットボトルを切断します。

茶褐色のドロドロしたペーストから漂ってくる醤油の良い香り♪
おお、なんだか感動!!
内容物をガーゼの上に投入します。

ここでちょっと味見♪
ペーストを手に取り、恐る恐る舐めてみます。
「ん、素晴らしく美味いっ!!」少し塩カドがあって尖った感じはありますが、旨味が強くしっかりとした醤油の味。
このままキュウリにつけて食べるとかなり美味そう♪
「へぇ、これが諸味なんだ。1年半前は小麦と大豆だったものがねぇ…。麹菌って偉いね!」
恐る恐る舐めたのは、所々に白っぽい固形物が見えたから。

産膜酵母だろうとは思っていたのですが、どう見てもカビみたいだったんですよね。
まったく問題ありませんでした。
少し時間が経つとポトポトと少しずつ滴ってくる褐色の液体。

仕事柄
「メイラード反応」なんていう言葉を業務で使ったりしますが、知識としてしか知らないのと体験するのとでは理解度が違ってきますね。
少し皿に取ってみます。

どこから見ても立派な醤油だ…。
我が家のキッチンで一年半熟成させて出来た食品添加物無添加の醤油だ…。
すごいね♪
ちなみにこれは一般的な市販醤油のラベル。

「アルコール」「調味料(核酸)」「甘味料(甘草、ステビア)」が食品添加物です。
私は一部の人々がヒステリックに言うように、食品添加物が悪い物だとは考えません。
例えば豆腐に使用している「にがり」のように食品添加物がないと作れない食べ物もたくさんありますし、現代社会において安価に大量の食品が入手できるのも食品添加物のおかげだと思っています。
しかし、時々はこうやって原点に立ち返るのも必要なことだと感じました。
肝心の醤油の味ですか? とっても美味しいですよ♪
だけど1年半もかけて作った醤油なんで、使うのがもったいないんですよね…。
宝物のように大切にしてチビチビと使おう(笑)。
柔らかなお醤油の香りに包まれたキッチンに立って作業をしていたら、昔実家の近くにあったお醤油屋さんの記憶が蘇り、
「そうそう、お醤油屋さんってこんな香りだった! 学校から帰って魚釣りに行って帰ってくる途中にこのお醤油の香りを嗅ぐと、お腹が減って堪らなかったよなぁ…」
と、毎日のように魚釣りに行っていた少年時代を思い出したのでした(笑)。
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成功おめでとうございます!
自分で作った醤油、さらにそれがウマい!となると最高ですね。
私もいつか作ってみたいと思いつつ、いまだチャレンジしていません。
落ち着いたら私も作ってみようかな。
明日は参加できる事になりました! 紹介いただきありがとうございます。
ついに調味料まで手を出してしましましたか!!
すご過ぎです~。(笑)
使うのがもったいない気持ち、分かります 笑
醤油って作れるんですね。いつかやってみたいです◎◎
次回は麹菌の種付けからやってみたいですね♪
成功も失敗も長い月日が経ってからでは分からないものが多いですし。
それだけにおもしろい物ですね♪
作った醤油は「チビチビと舐める」ことで消費してしまいそうです(笑)。
機会があれば魚醤を作ってみたいと思っているのですが、これは厳しいかな(笑)。
種付けからやったわけではないので、厳密には途中から手作りなんだけどね(笑)。
しかしこんなに長い年月がかかってお醤油が作られていることが分かっただけでも貴重な体験でした。
他にも色々作ってみたいですね♪
先人の知恵て素晴らしいですよね。
和歌山の湯浅にシーカヤックに行くのですが、
湯浅は醤油発祥の地として有名で、
街中は
発酵した匂いに包まれてます(笑)。
にしても、
この醪で、きゅうりかじれますかね??
濾すの時間かかりそう
やっぱり市販のしょうゆとは味も違うのでしょうか?
酒のツマミに塩を舐めるとかはよく聞きますが、じゃんさんは貴重なしょうゆ舐めながらお酒呑みそうですねw
いや~、素敵です。
自家製味噌はここ宮城県でもよくありますが、流石に自家製醤油はお目にかかれないですから!
このままキュウリにつけても美味しいですよ♪(ちょっとしょっぱいけど)
普通に調味料として使えそうです。
何よりも自分が作ったという「愛情」がこの醤油を美味しくしてくれていると思いました(笑)。
もっと圧をかけてもいいようですが、ガーゼだと中身が出てきそうで…。
とりあえずかなりの貴重品です♪
とても美味しいし。
自家製醤油と言ってもプロが麹菌の種付けをしたものを攪拌していただけですから…。
次回は最初から最後までやってみたいですね。
ひじょ~~に凄い!!
これでラーメン作ったら・・・・・・・・もったいなくて喰えませんね(笑)
そう思うと煮物って贅沢な料理に思えてきました♪
でも貴重さが分かったので、安いお醤油もとても大切だと思いましたよ(笑)。