食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

鳥獣被害対策実践マニュアル

少し前のことなのですが、有害鳥獣捕獲会議に行ってきました。

2013.09.10捕獲会



有害鳥獣捕獲隊員の8~9割ほどが休日に開催される会議に出席。

2013.09.10捕獲会2

有害鳥獣捕獲活動は行政から猟友会が委託を受けて行う業務という形にはなっていますが、実態はと言うと全くのボランティアですね。

合同捕獲日に出席すると1日当たり1,000円~2,000円(犬の治療費がかさんだりすると減る)の日当が出ますが、ガソリン代などを考えると完全に赤字です。

イノシシや鹿の捕獲実績に対して報奨金が出るようにはなりましたが、毎日の見回りや餌代や罠代などを考えると、これもまた苦労に見合う物ではないと思います。

とにかく、自分のプライベートな時間を潰して暑い季節に山の中に入って有害鳥獣捕獲活動を行うことは大変な重労働であり、税金から僅かばかりであっても活動費用が出ている以上は成果を上げる必要性もあるしで、肉体的にも精神的にも負担が大きいのです。

かと言って「報奨金をもっと上げろ!」とか「日当をもっと出せ!!」と言ってる訳ではありません。

そりゃあ人間だからお金は欲しいし、有害鳥獣捕獲で小遣い稼ぎができたらいいのでしょうが、そんな事を本気で思っているのは極々一部のハンターだと思います。

(中には金欲に塗れ、特定の人物だけがその権利を独占しているというすごい猟友会もあるとは聞きますが、そういう猟友会は近い将来自然に淘汰されるんじゃないかな…)



有害鳥獣捕獲活動に携わるほとんどのハンターは「少しでも野生鳥獣の被害に困っている農家の助けになれれば…」との想いから有害鳥獣捕獲活動をされています。

少なくとも私の所属する猟友会ではそうです。

だから狩猟経験が浅くても熱心な若者は積極的に隊員に勧誘するし、親切に指導していただけます。
(私は1年目の猟期が終わってすぐに捕獲隊員になりました)



お金に関して言えば、(これは私的な意見ですが)有害鳥獣捕獲活動は「プラスマイナスゼロくらいでちょうどいい」と考えます。

そして本当に頑張って実績を上げている方は「少しプラスになるくらい」。


お金が絡むと醜い争いが起こりがちですし、私はそんないざこざに巻き込まれたくないのが本音です。



そうそう、そして今回こんな冊子をいただきました。

「鳥獣被害対策実践マニュアル」
農家の方に向けて県の農林水産部畜産課が作製して配布している物です。

2013.09.10捕獲会3


内容を見ると対象鳥獣別に具体的な野生鳥獣の防除の仕方をまとめたものです。

2013.09.10捕獲会4

なかなか良いですね!


特にいいな!と思ったのがこの部分。

2013.09.10有害鳥獣捕獲222

「捕獲と大規模柵は最後の手段!」

そうですね、ハンターも必要以上に野生鳥獣を殺したくはないし、農家の方もお金のかかる大規模な柵を設置したいわけではありません。



「里山には農作物がたわわに実り、猟師は猟期に自分が食べるくらいの獲物を山から分けていただく」

それが理想なのでしょうが、有害鳥獣が増えすぎて山からはじき出され、人家の近くまで押し寄せてきている現状ではそんなことは言っていられません…。

どこかで線引きをしないと難しいですね。



まあ、簡単に答えが出るような簡単な問題ではないのですが、ヘナチョコなりに気合入れて秋の捕獲活動頑張りま~す!





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コメント
やはり割にあった仕事というわけにはいかないんでしょうが、自分の信念を持って参加する活動はやはり魅力的ですね。
自然と向き合い脅威に対処できる技術を持った仕事はもっと評価されてもいいような気がしますがなかなか難しいですね・・・
2013/09/11(水) 07:45 | URL | 鯨の唐揚げ #-[ 編集]
逆転
昔の映画で“猿の惑星”がありましたが、将来“猪、鹿の惑星”の感がしますね。 今の団塊の世代が後10年以上で人口の大幅な減少に転じ、有害獣は増加傾向になっています。
2013/09/11(水) 09:18 | URL | kent #-[ 編集]
No title
自分も有害鳥獣捕獲やりたいです。
どうやったらなれるのか調べないと(笑)
2013/09/11(水) 13:21 | URL | やまがた #-[ 編集]
行政?
昨年から猿の駆除。
私達はサラリーマン、時間に制約があります。
猿の被害は年中なので「猟期中」も「駆除」が出来ないものか?と担当者に相談。
「前例が無いので・・無理。聞いた事がない。・・・検討はしてみますが、、、」
遊び半分でやってないのョ、爺さん・婆ちゃんが泣く姿を見たくないのョ。
判ってもらえんのかな〜? 一歩、前に進んでもらえんのかな〜???
とりあえず「町長」にメールじゃ!!!!


 
2013/09/11(水) 14:44 | URL | 小師匠 #-[ 編集]
No title
捕獲隊の説明会に参加しましたが、私は狩猟登録2年目なので参加できませんでした。狩猟税の減免とかあってもいいと思うんですがね…。
そういえば、去年の猟友会総会はお金の問題で大荒れで胃が痛かったです(笑) 正常化したので良かったですが。
2013/09/11(水) 19:57 | URL | マル #-[ 編集]
目、大丈夫ですか?
本当に生態系て微妙なバランスで成り立ってますよねー。
駆除しようにも、いろんな縛りがあるし、肉の有効利用も処理場とかにコストかかるし。
人も動物も住みにくい世の中なんですよねー。
2013/09/12(木) 05:12 | URL | sea #WVb5vgCk[ 編集]
鯨の唐揚げさん
そうですね、「業務」と言ってもとても専業でやっていくような収入は得られませんし、世間から白い目で見られることも事実です。
しかし狩猟は現代社会で特殊技術ですし、絶やしてはいけないと思うのです。
2013/09/12(木) 22:20 | URL | じゃん #-[ 編集]
kentさん
今でも山間部に行けば、人間が檻の中に入って生活しているような場所もありますよ。
どうなるのでしょうねえ。
2013/09/12(木) 22:22 | URL | じゃん #-[ 編集]
やまがたさん
有害鳥獣による被害がない地域では、有害鳥獣捕獲活動は実施されません。
実施される地域では地域の猟友会が受持っている場合がほとんどなので、所属する猟友会に聞いてみるのが一番だと思います。
2013/09/12(木) 22:33 | URL | じゃん #-[ 編集]
小師匠さん
そこら辺が難しいところですよね。
駆除と狩猟はやっていることが同じでも、意味合いが違いますからね~。

私は猟期は純粋に狩猟を楽しみたいのですが、それも難しくなってきました…。

2013/09/12(木) 22:50 | URL | じゃん #-[ 編集]
マルさん
う~ん、残念ながら色々と問題のある猟友会も多いようですね。
そんな不正をしているような一部の人間は、狩猟免許や銃所持許可の剥奪をしても良いように感じますが…。


2013/09/12(木) 23:34 | URL | じゃん #-[ 編集]
seaさん
はい、ありがとうございます。今のところ飛蚊症も悪化してはいません。(飛び続けたままですが)
そうなんですよね、「出来れば駆除なんてやりたくない」というハンターも多いと思います。
命をいただく行為ですしね。
頑張りま~す!
2013/09/12(木) 23:39 | URL | じゃん #-[ 編集]
No title
『狩猟学』という本を読んだのですが、
狩猟と野生動物管理を分けて考えるために、
専門捕獲技術者の養成と事業化が、各自治体で検討されているそうですね~

確かに『レンジャー』のような職業が日本にもあれば、
適切な野生動物の管理に加え、現ハンターさんたちの負担を減らすこともでき、
地方の雇用を増やすことができるなど、なかなか理想的だと思います。

ただ、捕獲したゲームミートをどのように商品化するかといった問題や、
地方行政と猟友界の癒着問題など、問題は山積みのようですね・・・
2013/09/13(金) 00:08 | URL | ジビエ #-[ 編集]
No title
毎度のことながらメディアによってイノシシやシカが増えたのが狩猟人口の減少が原因だとひとくくりにされるのには閉口します。
単純な構図は分かりやすいですが、人間の営みが自然環境を大きく改造して野生動物の生存率に多大な影響が出ているという研究結果を多くの人が知らないように思います。
猟師を増やす以前にやらなければいけないことが、本当はあるとおもうのですが…。

と、たまには熱く語ってみました。v-8
2013/09/13(金) 00:27 | URL | オイノコ #-[ 編集]
No title
東北方面は、放射能の入ったお肉が存在する事も事実なので、奪ったいのちに関しての処理が問題です
奪った以上無駄にしたくはない・・・・
無駄にする事が当たり前になると、また別の精神的な問題も発生しますね
いのちの大切さや貴重な事、動物の生態などを教育しながら、駆除に向かうシステムがなければ、単にゲーム化する恐れもあるし、意味も分からず数だけ殺す・・・
では、駆除としての効果と動物の増加減少を見極め、適切な管理が出来ないですね
狩猟者減少→動物増加 じゃなくて、動物を良く知り理解できる人が減っている事や、狩猟未経験の動物学者に頼りすぎる事も、根本的な問題の解決には程遠い結果を作っていると思います
まあ、問題が大きいですから、全国の例を集めたりすることも重要ですが、地区行政ですから、どこかの誰かが音頭とらなけりゃ始まりませんね

ちなみに、山形・高畠では猿は年間駆除対象になってます
2013/09/13(金) 08:17 | URL | kuma仙人 #A1vz8dvw[ 編集]
ジビエさん
色々と問題は多いと思いますが、一番の問題は今までの狩猟界が「狩猟」という世界を閉鎖的なものにしてきたことではないでしょうか。
「生き物を殺す」というイメージだけが先行し、「命をいただく」ということを説明せず蓋をしてしまったことです。

有害鳥獣捕獲も行うレンジャーのような仕事が出来ればいいけど、有効な捕獲効果や感染症などで有害鳥獣が激減してしまった時には雇用自体がなくなるかも…。
過去にミートハンターや毛皮獣を対象とした専業猟師がいたそうですけど、現代では成り立ちませんもんね…。

2013/09/14(土) 02:18 | URL | じゃん #-[ 編集]
オイノコさん
オイノコさんが熱く語ってくれたので、私も新しい記事をアップしてみました(笑)。
ハンターを増やすことが悪いとは言いませんが、野生鳥獣の生息数を含めもっと大きな視野で物事を見ることが大切だと思います。
2013/09/14(土) 02:22 | URL | じゃん #-[ 編集]
kuma仙人さん
kuma仙人が熱く語ってくれたので、私も新しい記事をアップしてみました(笑)。

そうなんですよ、なんだか今までは狩猟のことを知らない人達が数だけ見て、机上で色々なことが決められていたように感じます。
殺すことが好きな人ばかりじゃありませんから、駆除は精神的にもキツイですよね。

まあ、きれいごとばかりでもダメだし何もしないことが一番ダメなので、この週末も休み返上で有害鳥獣捕獲活動に参加してきます!
2013/09/14(土) 02:31 | URL | じゃん #-[ 編集]
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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
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