有害鳥獣捕獲で獲れたイノシシを捌いていると、どこからもなく飛んで来た蚊。

腹出しをして体温を下げるために水に浸ける最中のイノシシの皮膚の柔らかい内股に止まります。
「まだイノシシの皮膚から二酸化炭素が出ているのだろうか? もう内臓を抜いちゃった後だし完全に血流は止まっているから血は吸えないと思うよ」
などと思いますが、観察していると構わず口吻を皮膚に突き立てていますね。

当然ながら血は吸えないのでしょうが、何度もお腹を膨らませて頑張っている様子が見て取れます。
しかもイノシシの肉を冷却するために水槽に水を張っている最中なので、ドンドンと水位が上がって蚊に迫ってきています。
しかし水位が口吻の位置を超えても構わずイノシシに張り付いている蚊。

「ああ、何かの拍子に口吻がぬけなくなっちゃたんだな。血を吸うのに夢中になるあまりに死んでしまうなんてバカなやつだ…」
完全に蚊が水没してしまってそんな事を考えますが、そんな心配を他所に驚く光景を目の当たりにします。
水中にいた蚊が何事もなかったかのように水面に浮上し、そのまま何処かへ飛び去ってしまったのです。
(残念ながらその瞬間の写真を撮れなかった!)
驚きのあまり、その様子をポカーンと眺めながら
「食い意地の張った蚊だなぁ…」と食い意地の張った人間が呟いてみる…(笑)。
野生で生きるって本当に大変なことだ。
にほんブログ村
にほんブログ村
- 関連記事
-
スポンサーサイト
すっかり涼しくなって蚊も見かけるのが減ってきたような気がします。
しかし油断していると枕もとにスズメバチが・・・
今年は蚊やハエよりもスズメバチに悩まされたような気がします。
夏場は温度を下げるのは大事よん。
今年はスズメバチ多いようですね。私も秋の有害鳥獣捕獲活動では気をつけます!
ダブルで血抜きじゃないですか!。
蚊も手なずけちゃったんですか~??(笑)