地元のとある焼き鳥屋さんで友人と飲んでいると、聞くともなしに聞えてきた話し声…。
男:「ここら辺にはイノシシとかいっぱいおるよ。この前もニュースになってたな」
女:「ええ!イノシシとかいるの?こわーい!」
男:「ああ、たくさんおって結構獲れるよ」
女:「ええ!どうやって獲るの~?」
男:「銃で撃ったり罠で獲ったりな、するらしい。見たことないけど…」
ん!?ハンターの方かな?と思って見てみるけれどまったく見知らぬおっちゃんの顔。
(狭い田舎だから大抵のハンターの顔は知っているしね)
連れの女性はちょっと化粧が派手目。
話は続きます。
男:「これがそりゃあ美味いんよ。オレの友達の奥さんの知り合いが銃を持って狩猟をやっているらしくて、バーベキューした時にもらって食べたのよ。」
女:「ええ~!?日本で銃とか持てるの?」
男:「ああ、よく知らんけど許可があって持てるそうだ。」
心の声:「ここにそのハンターがいますよ~!(ヘナチョコですけど…)。」
男:「更にここら近所ではイノシシよりも恐ろしいクマがいるのよ」
女:「ええぇ~!クマなんているの!?ウソでしょ?」

男:「ウソなもんかい。アナグマといってな、鋭い爪を持った凶暴なヤツで先月ウチの猫が殺された」

女:「ホントに…?」
男:「ああ、家の前の道路で死んでた。爪で切り裂かれてハラワタが出ていたよ…。」

その頃には厚化粧の女性の顔は恐怖で引き攣り、今にも化粧が剥がれ落ちそう…。
心の声:「いや、おっちゃん。たぶんそれは車に撥ねられたんだと思うよ。確かにアナグマの爪は長くて鋭いけれど、地中に巣穴を掘るためのものだし…」
男:「たくさんいる証拠に小さな子供の熊がよく道路に撥ねられているな。親熊は大きいから車に撥ねられることはないけどな。」
女:「やっぱり大人の熊は大きいの?」
男:「ああ、アナグマと言っても熊だからな。イノシシよりよっぽど大きいわい!!」

心の声:「いや、大きめの猫よりちょっと大きいくらいなんだけど…。
それに雑食とはいえ、果物なんかを主食にしているんですよ…。」
吹き出しそうになるのを必死に堪え、肩を揺すりながらお勘定を済ませてその場を後にしたのでした(笑)。
やっぱり狩猟が一般人に正しく理解されるのって、相当に難しいもんなんだなぁ(笑)。
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オイノコさんの記事も読破させていただきました
ロードキルとか、
実際肉質とか
どうなの?!!と興味深いです。
これからも 更新楽しみにしております
全部すごすぎる!!!
何もかもがツボすぎて感動です。(泣)
アナグマにあこがれる一介の者としては、この伝説はぜひ言い伝えて行かねば・・・!
そのうち、そちらの地方ではイノシシより大きいアナグマの伝説が生まれるかもしれません♪
実は凄い伝説ってこういう所でできるのかもしれませんね
こんな話が聞けるなんて羨ましい環境ですね。
いやぁ~実に面白い。オモシロすぎですね。
ボクチャンは、昨日「あなぼこ」から出たばっかりのクマとりました。
でっかいですね~。イノシシよりでっかいですよ。
ネコやイヌなんか喰っちゃいそうですね。
場合によっては人間だって危ないかもですね~。
じゃんさん、次回はそんな会話に割り込んで、猟師って言うのはクマなんぞ耳をひっつかんでドスで刺すんじゃぁ~、そんで皮を剥いて生のまま頭から噛り付いて食うんじゃぁ~・・・・・ってやってくださいよ(笑)
特に「穴熊じゃん!」「貉のジャン」が横に居るとも気付かず・・ネ(爆;)
でも、イノシシより大きなアナグマを想像するとちょっと怖いですね(汗)
ロードキルアニマルの世界にようこそ(笑)。
冬場の状態の良い物はお勧めです(真面目に)。
人目を気にしない強い心臓と、ダニや血で車が汚れても平気な無神経さが必要ですが(爆)!
そのくせ耳はダンボのようになって、一言も聞き漏らすまいと夢中でした(笑)。
真実は置いといて、そのおっちゃんの話は聞いてておもしろかったですよ♪
こうやって色々な伝説って作られるのだと思いました(笑)。
この時はかなり笑えましたよ♪
でもおっちゃんの話が面白かったし、なんとなく可愛い感じがしたのでこちらも聞き入っていました(笑)。
本当の事知ったらどんな反応するでしょうかね~。
なにせ大ぼら吹きのハンターの世界ですから、おもしろい話はゴロゴロ転がっていますもんね♪
まぁ、少しは夢があってもいいでしょう♪
イノシシより大きなアナグマ…。 食べ応えありそうだなぁ(笑)。
でも掌が「クマ」って感じですよ♪
すげー。私も飲み屋のオネーさんの前で巨大アナグマの話しようかな。モテるんかな?
そのおっちゃん、実は本物のアナグマ知ってて、ネタとして喋っているとか。(笑)こんなに要所、要所で的確に笑える話って(爆)いやー同席させていただきたかった。
リアルだけど突っ込みどころ満載で、笑いをこらえるのに大変でしたよ。
写真の爪はマジ・・・怖ぁ~!
映画Xメンのウルバリンそのものですな。別のサイトで知り合った方からの情報ですが、アナグマの多い地域では、野良猫の子供がアナグマに食べられる事も有るとか言ってましたが、本当でしょうか。
ソレと、もしかして、じゃんさん『イブニング』で漫画描いてたりしませんか?
>野良猫の子供がアナグマに食べられる
これはどうなんでしょうねぇ。よほど食べ物に困ったら無くもないでしょうが、野良猫もあまり大きさが変わらないし、相当に凶暴だから危険は冒さない感じがします。
>漫画描いてたりしませんか?
いいえ、私はしがないサラリーマンです。もし漫画家だったら、こんなおもしろいネタは漫画に描きます(笑)。
じゃんさんのブログと『山賊ダイアリー』の雰囲気が良く似てましたので、もしかしたら、同一人物かな?と思いましたので尋ねてみました。
私も狩猟に挑戦したいという気持ちを家族に理解してもらうのに大変でした。
「お金持ちの道楽」、「過激派!?」
この誤解を解くのにどれだけ説得と家族サービスをしたことか・・・(笑)
最後は訪問に来たお巡りさんにも狩猟の現状を説明していただきました(笑)
意外と人間の本能に訴えるといいかもです(笑)。