猟期も残りわずか。
ラストスパートで張り切って出猟です(笑)。
今日の待ちはこんな感じ。

山から出てきた獲物を孟宗竹の林の中で待ち受けます。
だけどこの日の天気は快晴。
暗い竹林の中に、所々強い日差しが差し込んでいます。
「暗い場所を走られたら獲物が見にくいな…」
近くの先輩ハンターの方々と苦労しながら位置取りを決め、互いの位置を確認します。
攻めるのは小さめの山なので、すぐに獲物が出た気配。
近付く犬の吠え立てる声。
銃を構えて竹林の中を凝視しますが、「あっ!」と思うヒマもなく暗闇を走ってくるオス鹿が見えた時には真横まで来ていました。
横撃ちをすると仲間のハンターに中る危険性も考えられたので撃てず。
後にやり過ごして撃とうかとも考えますが、背後に回った鹿の背景は空。弾が外れた時のバックストップが確保できずに撃てず。
「あぁ~!」
と、5メートルの距離を走っていく鹿を指を咥えて眺めますが、本当に残念だったのはここから。
先頭の鹿にしか目が行ってなかったので気付かなかったのですが、先頭の鹿に続いて更に4頭のオス鹿。
「ああああぁ~!!!」気付いた時には背後に回っていて、先頭の鹿と同様に撃てず。
直後に発砲音。
一番最後に出た鹿を、なんとか隣の射手が止めてくれたようです。
出てきた場所から移動し、私の前方で犬の鳴き止める声。
「いかん!撃てなかったことを残念がっている場合じゃないな!!」
すぐに動くことを伝え、犬の鳴き声の近くまで走ります。
イノシシほど危険には思われないかもしれませんが、角の生えたオス鹿の攻撃はかなりの危険度です。
実際に鹿に突き殺された猟犬も知っています。
案の定、現場に着くと半矢の大きなオス鹿が角を振り回しています。
背後から回り込み、片手と片足で角の動きを封じてからナイフで刺し止め。

「まだいるよ!待ち場に戻って!!」
勢子の声ですぐに待ち場に戻ります。
再度の発砲音!
今度は後方で犬の鳴き声。
またまた走ります。
刺し止め。

更に後方でも犬の鳴き声。
「自分は撃ってもいないのに、今日は何回刺し止めるんだ!?」
ちょっと自分でも可笑しく思いつつ山の中を進みますが、こちらの鹿には逃げられました。

結局、3頭の鹿をゲット!

(これは同じ猟隊の方)
猟犬にも人間にもケガがなかったし、獲物にも恵まれました。
今日も自然の恵みに感謝です。
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昔、鹿は夏が美味しいと聞いたことがあるんですが、3月は冬場とは違った味なのでしょうか?
は、どうかな???
我々の仲間には
「半殺しのヤス」「トドメのゼンコー」「見殺しのショウジ」が・・・(爆;)
鉄砲いらず、走って刺して、 「刺し止めのジャン」 これ良いかも!!
以前、有害鳥獣駆除で獲った夏鹿を食べたのですが、冬場の痩せた鹿と違い脂が乗って美味しかったですね~♪
こちらにもいますよ、射撃の名手「横取りYさん」が(人の待ち場に出てきた獲物まで撃つから。笑)。
撃っても撃っても外したり半矢だったりするから、イヤでもナイフを使わないといけないだけです(涙)。
本当にケガにだけは気をつけてください。
思わぬところで獲物の反撃がきそうで怖いですね。
向こうも命がけだから必死ですね。こちらもですが…。
充分気をつけます!