食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

共猟

本日は友好関係にある山岳グループの皆さんの猟場に案内していただき、共同のグループ猟です。


大物猟のグループが共同で狩猟を行うことは、実はかなり珍しいこと。

なぜならば獲物の獲れる猟場はハンターにとっての貴重な財産であり、特にグループの皆で開拓した猟場を他人に知られることは避けねばならないことだからです。

それらを勝手に他人に教えたりすることは、ハンターとしての仁義に外れる行為ですしね。

一昔前の猟師としての仕来りがしっかりと受け継がれている地域では、グループをまとめるリーダーや親方衆が若い衆を教育し、トラブルが発生したりしても丸く治めていたりしたそうですが、今は無秩序な所も多いようですね。


それに私有地じゃなくても、なんとなく地元ハンターの縄張りっていうのもありますし。


しかしそうは言っても高齢化が進み、ハンター人口が激減してグループ猟が成り立たなくなっている現状ではそんなことも言ってられませんけど…。



この日は総勢20名ほどの大部隊になりました。
2013.03.07共猟15

親方同士やメンバーの方々の長年にわたり培ってきた信頼関係もあり、遠征に行くとかなり歓迎されます。



それぞれが案内され、待ちに着きます。

(社会生活ではかなりのおっさんの部類に入るけれど、狩猟界において)若手の私は一番山頂近くの待ち場を担当。


かなり鹿が多い地域で、待ち場まで登っていく途中で杉や檜の樹皮が食べられているのを幾度となく目にします。
2013.03.07共猟1


いつもの1時間前後で競り終わる小さな山とは違い相当に大きな山なので、待ちにつくのにもディパックにお弁当と水筒を詰め込み、急峻な山をフゥフゥ言って待ち場まで到着。
2013.03.07共猟2

檜と孟宗竹が混じる林の稜線から延びてくる獣道があり、手筈道理行けば尾根を鹿が駆け下ってくるハズ。



勢子が犬を放し巻き狩りのスタート!



すぐにあちらこちらから猟犬の鳴き声が聞えますが、よく知っている猟犬と猟芸が違うので、獲物が近付いているのかどうかの判断が難しい…。



下側の遥か遠くの竹林の中を走り去っていく鹿を見ることが三度。
2013.03.07共猟5

チラチラとしか見えないので撃てませんでした。



そうしていると、待ち場の近くの稜線の向こう側から犬の声。

「今度こそ間違いなく来る…。」


「来たっ!」

2013.03.07共猟8
稜線に大きな角を持った立派な雄鹿が現れます。
距離40メートル。

だけど鹿の後は空。
撃って外れた時に弾止めとなるバックストップがないので、まだ発砲はできません。


「降りて来い…。そして出来れば10メートルくらいまで近付いてちょ。(でないと中らないから。笑)」


微塵も動かずに視線で鹿の動きを見つめますが、しばらく周囲を見渡した後、元来た道をUターン。



残念!




待ち時間が長いので、時折周囲を観察してみますが、鹿だけでなくイノシシも多いようですね。
2013.03.07共猟6
餌をあさった跡や、

2013.03.07共猟222
大きな糞も。




そうこうしている内に、またもや稜線の向こう側から近付く犬の声。


「今度こそ…。」


先程と同じくらいの立派な雄鹿が出現!



「今度は躊躇しない…。バックストップが確保できた瞬間に引き金を弾く!!」

などと思っていたら、今度は稜線伝いにトコトコと登って行ってしまいました。
2013.03.07共猟9



んん~~~、残念!!





猟が終わり、結局仕留めた鹿は4頭。
2013.03.07共猟3
(写真には2頭しか写っていません)



撃ちかける事は出来なかったけれど、待っている間にフクロウやヤマドリを見ることが出来たし、たくさんの野生鳥獣と出会えて満足です。



招待してくださった山岳グループの皆さん、ありがとうございました♪





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コメント
なるほど
何処にでも縄張りってあるのですね。兵長を見てるといつもマッタリしてて、実家の山に勝手にハンターが入って先にシカを獲られても怒らないから、相当珍しいハンターなのかしら(笑)こちらは単独猟が主流だから、またちょっと違うのかもしれませんね。…てか、広すぎて縄張り感覚がないのかも。(笑)
2013/03/08(金) 23:46 | URL | 小隊長 #-[ 編集]
小隊長殿
そうですね~、一昔前はイノシシや鹿が少なかったので特に大物猟は厳しかったようです。獲りやすい山って限られますしね。
まあ、今ではハンターは少ないし獲物は多過ぎるしで、ほとんどそんなことはありませんけれど(笑)。

北海道だと広すぎて縄張りとかはないのかもしれませんね。
いいな~♪



2013/03/09(土) 00:21 | URL | じゃん #-[ 編集]
共猟
こちらも単独が多いですが、決して好きで単独というわけではないのです。できれば皆で楽しくやりたいというのが本音ですが、性格的に特殊な方も多くまとまりが意外とないものです。
うらやましい。
2013/03/09(土) 14:34 | URL | 知床桜 #-[ 編集]
No title
お疲れ様です。

巻き猟ってどのくらいの時間待つんですか?
2013/03/09(土) 18:52 | URL | やまがた #-[ 編集]
やはり経験豊富なベテランの方が元気に活動されている間に技術や知識、マナーを教わっておきたいですよね。
「教えていただける人がいるうちに」分かっていますが難しそうです。
2013/03/10(日) 10:20 | URL | 鯨の唐揚げ #-[ 編集]
知床桜さん
お久しぶりです。コメントありがとうございます!

およ?意外とそうなのですね。
意識してあまり狩猟の世界のイヤな部分を書かないようにしているのですが、猟師の方の中にはちょっとクセのある方も多いですもんね(笑)。
それはこちらでも同じです…。
2013/03/10(日) 21:51 | URL | じゃん #-[ 編集]
やまがたさん
巻き狩りは地方ややり方によって様々みたいです。
私の所属させてもらっているグループでは、小さく山を囲むのでだいたい1時間くらいで終わります。(時には10分くらいで勝負が付くときもある)
ある意味それは巻き狩りの中でも特殊な方法だと思います。

この日は9時くらいに山に入って降りてきたのは2時くらいでした。
こちらの方が一般的な巻き狩りだと思います。
2013/03/10(日) 21:58 | URL | じゃん #-[ 編集]
鯨の唐揚げさん
はい、狩猟界における技術や知識、マナーというものは特殊な物があります。
私はまだまだ駆け出しのヘナチョコですが、しっかりと学んで次の世代に繋いでいきたいですね。
2013/03/10(日) 22:17 | URL | じゃん #-[ 編集]
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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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