親父と一緒に射撃場に射撃練習に行ってきました。
自分の銃では2回目の射撃場練習です。
スキート射場に向かいます。
先客の皆さんとご挨拶。
「これウチの息子、よろしくね~」
なんて紹介してもらいます。

(これは親父)
「親父さん、いいねー。息子さんと一緒に撃てて。ウチの息子なんか全然興味なしよ」
「親子で同じ趣味なんて羨ましいね~」
何人もの人と挨拶し、そこで何度も言われた言葉です。
一緒に射撃をしている親子はほとんどいません。
狩猟の世界でも同じことが言えます。
子供が何人もいるのに自分の子供と一緒に狩猟をしているハンターは稀です。
また、かつては息子さんが銃を所持していたけど辞めてしまった。なんていう話もよく聞きます。
親子なので自然と同じような趣味になりそうなものですが、実際はまったく逆です。
(子供が狩猟に興味のない場合はおいといて…)
色々な理由があると思いますが、大きく分けて2つの原因があると思います。
1つは銃所持と狩猟における手続きの煩雑さを間近で見て、イヤというほど知っているからです。
それはこの「ハンターへの道」で書いてきたことでもありますし、銃所持をしたらまた更に銃検査や免許の更新手続きなどがあります。
2つ目はハンターという人種の特性ですね(笑)。
だいたいがワガママで我が強く、協調性が低い。
銃を持って野性動物を獲って喰おうなんていう人間は、多かれ少なかれそういう所を持っています。
ウチの親父もそうです。
そしてそんな人間の子供もまた同じような気質を受け継いでいます。
はい、私もそんな人間です。
子供の頃から興味があって、遊びで狩猟に同行する分には楽しいものです。
じゃあ、オレも免許取ろうか!と自然な流れでなります。
そして息子が狩猟界に入門してきて、先輩ハンターである親に教えてもらうようになります。
そのような親子が狩猟の世界で主従の関係というか、上下のはっきりした関係になってしまうと大抵同じような結果が起こってしまいます。
例えばそれが同じ新入りのハンターであっても、アカの他人なら遠慮というものもあって物言いも柔らかなものになります。
しかし、それが自分の子供となると遠慮なんかありません。
自分が生まれてから育ててきた子供であり、それが成人をとうに過ぎて自我の確立が出来ている場合でも、子供は子供なのです。
「何してんだ!」「下手くそが!」
「獲物を追い出せ」「回収をしろ」「山から担ぎ下ろせ」
嫌なことばかりを命令し、失敗したら責め、ほぼ完全に奴隷扱いと言ってもいいでしょう。
狩猟を始める子供のほうも、社会的には若手から中堅に差し掛かる年齢になっている場合が多いのです。日頃は部下に命令している立場でもあります。
「下働きは若い者、新参者が頑張らないと!」と理解していて、いくら教わっているから我慢しないと、と思ってもそこには限界があります。
楽しむためにやりはじめた狩猟も、いつしか苦痛になってやめてしまう。
もしくは親と離れて単独猟か他の猟友と一緒の出猟となってしまうのですね。
自分が30年以上培ってきた技術を伝えたいと焦る気持ちもあるのでしょうが、30年前自分が初めて銃を手にして猟場に出た時のことなんて、はるか昔の出来事で覚えてもいません。
そこで初心者に対しても、いきなり高い要求事項を突きつけてくるわけですね。
一部の例外を除いて、そういう事例をたくさん目の当たりにしてきました。
双方に問題があるのだと思います。
また、当然ながらまったく問題のない親子も存在します。
そういった事も理由の一つで若者の狩猟離れが進んでいったのでしょう。
そんな苦労しなくても、今は他に娯楽がたくさんありますしね。
ウチ? ウチの場合はどうでしょう?
悪くはないですよ(笑)。
狩猟の楽しいことばかりを教えてくれていたし、それは今後も変わらないと思いますから。
でも、まだ初の猟期を迎えても無いからわかんないな(笑)。
来年の猟期は単独猟だったりして(爆)!
- 関連記事
-
スポンサーサイト
楽しく拝見させていただいてます。
親子で狩猟うらやましいです。
コメントありがとうございます。
あいべりさんも猟師さんなんですね。
親子で猟師ってなんでこんなに少ないんだろうと疑問に思っていたのですが、自分が入門する段階になってなんとなく分かりはじめた感じです。
これからも宜しくお願い致します。
「うるせ~ぞ!」と猟銃を持った友人のお父さんに怒られたことがありました。
あれから10数年...もちろん友人は射撃も狩猟もしておりません(ーー;
きっとそのご友人とお父様は、狩猟をしても対立する立場になったかも(笑)。
せっかくの若い人が入門してこなくて残念だな~。