有害鳥獣捕獲で40kgほどのオスイノシシが罠にかかりました。

ところがこのイノシシが何か変。

普通は罠にかかったイノシシは、人間が近付くと危険を感じて激しく威嚇しますし、時には体ごと檻に体当たりしてきたりします。

しかしこのイノシシは人間が近付いても警戒した様子はないし、逆に擦り寄ってきてピロピロと尻尾を振っています。

おそらくこのイノシシは人間に飼われていて、大きくなったので飼い主が飼いきれなくなったものを野に放した個体です。
イノシシの子供(ウリボウ)は本当に可愛く、人間にも良く慣れます。
野生で親にはぐれたりしたものを飼ってみたくなる気持ちもよく分かります。
しかし飼い始めたのはいいけれど、豊富に餌を与えたイノシシはあっという間に大きくなってしまいます。
それでも責任を持って最後まで飼い続けるのならいいけれど、手に負えなくなったからと言って野に放す人が多いのです。
そうして一旦人間に慣れてしまったイノシシは、野に放しても絶対に野生には戻れません。
人を恐れず、豊富に餌のある田畑の近くに住み着き、農作物を荒らします。
猟友会としても農作物に被害があり、駆除依頼が来ている以上は駆除しないわけにはいきません。
野生動物を愛でる心はとても大切だと思いますが、その生態に人間が干渉してはいけないのだと思います。
何年か前、公園の池にいる鳥から鳥インフルエンザが確認され、そこの公園にいた鳥が殺処分されたニュースを聞きました。
前日までは餌をやっていたりしたのにです。
なんて身勝手な話だろう…。
「生き物を殺す」ということでとかく世間からは白い目で見られがちなハンターという人種ですが、本当に残酷なことって一体なんなんでしょう?
さすがに今回は心が痛みました。

合掌…。
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よく慣れた猪は可愛いもんね。
こういう現実があるということも知ってもらいたいのです。
だからこそ無責任な放棄はやめて欲しいね。
人間の身勝手さが産んだものですが、どこかで線引きが必要だからです。
さすがに辛かったですね…。
「本当に残酷なこと」は善良そうなごく普通の人間が作り出しているのかもしれません。
「街中に猪が出たのでお願いします!!」
急ぎ行ってみると黒いミニ豚(親)が・・・ブヒッ?。
簡単に捕獲はできたが、どうする?コレ?となり、
最後はミニ動物園が引き取ったらしい。。。
ミニ豚も可愛いけど、放すなよ!! な!!!
だからこそ動物を遺棄することの残酷な結末をしっかりと知っていただきたいと思います。
ミニ動物園に引き取られてよかったです。
そうでないと…。