有害鳥獣捕獲会議に出席してきました。

7月の銃器による捕獲対象はカラス・ドバト。
被害状況に応じてイノシシ、サル、鵜、アオサギなどの捕獲要請も出るそうです。
イノシシが銃器捕獲対象になっていないのは、暑い時期の巻き狩りは人間・猟犬共に負担が大きい上にスズメバチやマムシ等の影響もあるようです。
(実際に全国では数件、高齢者の方の熱中症や心筋梗塞などの死亡事故も起こっています。)
罠による捕獲対象はイノシシ・アナグマとなっています。
会議は休日の夜に行われたのですが、市の担当職員の方が3名も出席されていたことにちょっと感心しました。
「暑い中、貴重な時間を割いての有害鳥獣捕獲活動ありがとうございます。
世間一般では有害鳥獣駆除ということに理解が無いのが現状ですが、農業被害が莫大なものになり農家の方は猟友会に頼るしか防御方法がありません。どうかご協力をお願いします」
とお願いをされました。
そうだよなぁ、(私の住んでいる地域では)現実問題として捕獲実績に対する成功報酬とかは無いし、一斉捕獲日(日曜日)に参加した場合の日当も2,000円。(犬の治療費などがかさむと半額になったりする…)。
弁当代やガソリン代を考えるとまったくの赤字ですし、暑い季節に厚手の長袖服を着て外をうろつくのは体力的にも辛いものです。
農家の方以外には白い目で見られることもしばしば…。
それでも私の所属する猟友会で熱心に有害鳥獣捕獲活動をしている隊員の方が多いのは、農業がさかんな地域であり、悔し涙を流すお爺さん・お婆さんや怒りに震える農家の方々の窮状をよく知っているからです。
私自身は「美味しいお肉を食べたい!」というだけの理由で始めた狩猟ですが、有害鳥獣捕獲活動を通じて色々なことを思うようになりました。
その他、議題に上がったことは鹿やアライグマなど、今まではこの地域にいなかった野生動物の目撃情報など…。
それらの懸案事項を聞きながら、
「よしよし、猟期には脂身の無い鹿も夏~秋の時期には脂が乗っていて別物のように美味いらしいし、シチューにするとかなりアライグマは美味いらしいからな!」
などとはこれっぽっちも考えていません(笑)!
純粋に野生鳥獣被害に苦しんでいる農家の方のお役に立てるように頑張ります!!
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なっているというのを見ました。
国定公園の中に居れば安全だというのを知っている
らしい。。。
中々に難しい問題のようですね。
いやいや、純粋に有害鳥獣駆除のために頑張りま~す!
(説得力ないか…。)
でもどこかで線引きをしないと、永久に解決しない問題です。
人間が勝手に決めた国立公園や鳥獣保護区で、増えすぎたからと言って有害鳥獣駆除をする…。
そんなことって人間の身勝手でワガママな矛盾だと思います。
広い畑全体に高い柵を巡らすのは労力や費用面で実用的とは言えません。
多くの困難を乗り越えて、畑の周囲になんとか柵を施しても、猿には効果がありません。
農家の方々は戦々恐々としているようです。
果樹は、園全体をネットで覆ってなんとか収穫まで持ちこたえていますが、台風やヒョウの被害は防げません。
というわけで、ハウスの中に全部入れてしまうというのもありですね。
農業とはいつの時代も大変な職業です。
街中の家庭菜園でよかったです。
柵などの防御方法がない、有効な罠や駆除方法がない。
動物園の檻のような物の中で作物を作れば良いのでしょうが、まったく現実的ではありませんね。
難しいですね。