趣味の世界であり、猟師なんていう職業がほとんど廃れたこの時代に「猟師のエリート」なんて書くと語弊があるかもしれませんが、私がハンターになって出会った中で一番「センスがある」と思った人物です。
それはこのブログにも何度か登場した「若き勢子」、その人です。

グループ猟の勢子(獲物を追い出す役の人)をしています。
ハンター歴〇十年というベテランの方が凄腕というのならわかりますが、彼はまだ20代の若さで、ハンター歴も7年です。
高齢化が進む狩猟の世界では20代の若者なんていうだけでも「超」が付くくらい珍しい存在ですが、5頭の自分の猟犬を自在に操り、一たび犬がイノシシを追い出すと、どんな急峻な山でも縦横無尽にダッシュで走り回っています。
勢子撃ち、刺し止めた獲物も数知れず…。

今猟期など、あまりに勢子撃ちやナイフでの刺し止めが多いので
「鉄砲はいらないだろ?置いてけ~。お前さんが銃持って山に入ると待ちに来る前に全部止められてしまう。」
などと茶化される始末…(笑)。
私が彼を凄いと思うのは、若さゆえの体力以上にその状況分析力や瞬時の判断力です。
アクの強いハンターという人種が集まるグループ猟において、いつも冷静な判断をし先輩ハンターに的確な情報を送っています。
実は彼の親父さんも同じ猟隊のメンバーで、私と同じく親子でハンターをしています。
だけど彼の場合、「お祖父さんも猟師だった」そうな。
仲良くなって色々と話をすると、さらに彼のお母さんもハンター。
さらにさらに叔父さん達もハンターで一時期は一家に5人も猟銃の所持者がいたそうです!
警察の方の立ち入り検査の時などは「日本でもこんなに猟銃を所持しているのはお宅だけですよ」と言われたこともあるらしい(笑)。
私も親父がハンターだったので、幼少より狩猟の世界を見聞きして育ちました。
親父やその猟友の方のおもしろおかしい話を聞き、狩猟について行ったりもしました。
ハンターデビューした今、その経験がどれほど私を助けてくれているかわかりません。
彼の場合はお祖父さんもや伯父さんもハンターだったということだから、私よりも筋金入りの猟師の血統と言えますね。
もしかしたら彼は子守唄代わりに狩猟の話を聞いて育ったのかもしれません(笑)。
老年化が進む狩猟界において、若くしてそれだけの腕を持つ彼は異彩を放つ存在です。
20代でこれだけの凄腕、果たしてこれから彼はどこまで行くのだろう?
ちょっと楽しみですね♪
これからもよろしくね。
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過大評価し過ぎです
若き勢子もいっつもテンパってますよ
背中に冷や汗をかきながら冷静なふりをしてるんでしょうね
彼が力を発揮出来るのは、グループのみんなに助けられてるからで1人では何も出来ないと思います
良い仲間と先輩方に見守られながら成長して来たんであって人並み外れた事は何一つ無いと思います
ただ山が好きで仲間が好きな山のぼせなんでしょう
可愛がってやってください
本人はテンパっていても、いつも良い結果に繋げるところがすごいんだと思いますよ。
山好きな仲間に可愛がられて、仲間のハンターさんに助けてもらえるのも若き勢子さんの実力というか魅力ですよ(笑)。
こんだけハイレベルであと50年以上も楽しめるなんて羨ましいですねぇ。
絶滅したらそちらに遠征に行こうかな(爆)!