本日は猟をお休みして運転免許証の更新です。
運転免許の更新は平日に行って、休みには狩猟に行きたい所ですが仕事が忙しくて無理でした。
10時半くらいには終了し、日頃ヒマがなく出来なかった所用を済ませます。
ちょっと贅沢なお昼ごはんを食べて13時半。

ヒマだし、ちょっとヒヨドリでも撃ちに行こうかな~。(雪降ってるけど。笑)
実は忙しくてブログには書いていませんが、空気銃を申請して所持しました。
銃はイギリス製のエアーアームスS410。
貧乏な私はもちろん中古銃です(爆)!
所持したのはいいけどろくに撃っていないし、実は撃ちたくてウズウズしている(笑)。
準備をして出発!
保険で散弾銃も持って行こう。(我ながらここら辺が欲張りなところだよなぁ。笑)
場所は家から15分ほどの場所の山中にあるみかん畑。
有害鳥獣捕獲の時に来たことがあって、農家の方がヒヨの被害に困って「いくらでも撃ってください」と言われていたのです。
この場所なら大丈夫でしょう。
ヒヨドリの止まり木を探し、身を隠せるような場所にレジャー椅子を置いてジッと待機。
雪が降る中、2丁の銃を持って野外に座り込んでいるなんて、狩猟をしない人から見ると相当奇異に見えることでしょうね(笑)。
寒くて指先がジンジンと痛みますが、雪の降るみかん畑の中に佇んでいると日頃のストレス等もゆっくりと熔解していくようです。
あちこちでヒヨドリの鳴き声がしますが、なかなか撃てる場所に止まりません。
「飛んでるヒヨドリを散弾銃でドカンと撃ってやるか!」
との考えも頭に浮かびますが、今日の目的は空気銃の調整。
(市街地も近いし、近隣住民の方に脅威感を与えるようなことになってもいけませんしね)
しばらくジッとしているとボチボチとヒヨドリもやって来ます。
スコープで狙って…、パシッ!
ハズレ。
パシッ!
ハズレ。
パシッ!
ハズレ。
お!キジバト!
パシッ!
羽が舞うけど半矢で飛び去ります。
パシッ!
ハズレ。
そんなことが延々と続く…(笑)。
距離計で獲物までの距離を測り、少しずつスコープや空気圧の調整をしていきます。
そしてついに…。
パシッ!
パッと羽毛が散り、パタパタとヒヨドリが落下。
ようやくヒヨドリ1羽ゲット。

回収に行くとみかん畑の形が変わるくらいイノシシに掘り返されていますね。

それから中りだして4羽落としますが、藪の中に落ちたり、確かにここに落ちたのにと探しても発見できず回収不能ばかり…。
いつも犬を使って回収しているからなぁ~。
人間の非力さ、無能力さを思い知らされます。
4時半過ぎてもヒヨドリは1羽から増えず…。
そうこうしてヒヨドリを探してジッと山の斜面を見ていたら、なんだか動くものが。
「ん!?なんだろ?」
大きな岩のような塊が一つ動いて下っています。
更にもう一つ塊が出現!
「大きなイノシシじゃんっ!!」距離にして約70メートル、まったくこちらには気付いていません。
70kgと60kgくらいのイノシシがこちらに向かって降りてきます。
それにしてもこんなに明るいのにイノシシが出てくるなんて…。
急いでスラッグ弾(イノシシ用の一発玉)を取り出し、気付かれないように散弾銃に静かに3発装填。
木陰に隠れながら50メートル程まで接近します。
無心に地面を穿っていたイノシシがその地点で顔を上げます。
「うっ、気付かれた。でもまだ立ち止まっているし、この距離で中てる自信はまったくないけど撃つしかない。
この前の時のような
まぐれあたりもあるかも」
銃を構えて狙いをつけますが、スラッグ銃身の照星・照門でも獲物が隠れて半分くらいしか見えません。
「あたれっ!!」
2発発射!!
2発目を発射した時にイノシシが急発進して逃げ去ったので中った感じ。
銃に弾を補充し、急いで後をつけます。
わずかながら血を引いています。
血と足跡を探して獣道を辿っていきますが、この時点で5時。
山の中に入ると薄暗い上に、山頂が銃猟禁止地域の境界線です。
ふと冷静になって考えると、今日はヒヨドリ撃ち目的で来たので、イノシシの差し止めをする大型ナイフを持って来ていない。
銃猟禁止地域に逃げ込んでいるから銃は使えない。
このまま追跡して途中で上手く絶命していたらいいけど、出ている血はわずかだし致命傷とは思えない。
あの大きさの半矢のイノシシに反撃されても、銃は使えない、大型ナイフは持って来ていない。
鳥撃ち用の小型ナイフで竹槍を作って立ち向かうか!?
「そんな物でどうにかできる相手じゃない。無理だ…。」
無念の撤退です。その夜は悔しくて夜も眠れませんでした(涙)。
ヒヨドリの焼き鳥でヤケ酒です(爆)!
(2羽は前日グループ猟の方にいただきました)

くそっ!ごめんよ、イノシシくん。
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あいつらの牙の力はそれほどの物なのでしょう。
凄いのだろうな。
あの畑の修復に時間と費用がどれだけ掛かるのだろう。
農家の方に涙する爺でした。
それにしてもヒヨちゃん羨ましいです。
エアーで鼻の穴とか耳の穴を狙うと倒れると聞いたことが有
りますが、半矢で向かってきた猪にエアーでは立ち向かえないですよね。
いや~、ひどいところは本当にすごいですよ!
こっちは趣味でやっているのですが、手を合わされることもしばしば…。
色々な人の色々な考えがあるのは当然でしょうが、こういった事実があるということも国民の皆さんには知っていただきたいですね。
空気銃で獲れなかったら散弾で…という。
で、散弾銃を持って行くなら色々な種類の弾を持って行くのが私の欲深さなの…。
ヒヨは今が脂が乗って美味い時期です♪
いや、猟欲が深い故の習慣で、スラッグ弾はいつも携行しています。。。
色々考えましたが無理でした~。残念です!!
いつも楽しく読ませていただいてます。
イノシシは残念でしたね。
最近、知ったのですが、こちらの先輩猟師さん達も
スラッグ弾は何時も持ってるそうです。
自分ならば、散弾銃を持っていても4号弾までやね(笑)
ああ、猟期も残すところわずか…志半ば…最近猟果にとらわれ、焦っている?残りは犬と思い切り楽しみたいと思っています。 ニライパパ
ご愛読いただきありがとうございます♪
そうですね、最近はイノシシや鹿が増えて、思わぬ出会いがあるので、必ず携行しています。
これで倒せていたら文句なしだったんだけどなぁ~(笑)。
イノシシや鹿を結構見ることはない?
オレは保険でいつも持っています。
こんなこともあるからね~(笑)。
ニライ家での新しい世界が広まったのでは(笑)?
お互い頑張りましょうね♪