毎日寒い日が続きますが、今日も元気に出猟です!
霜柱で足跡の見切りがしにくい状況ですが、餌やヌタ場など、状況に合わせた見切りの方法を教えていただきながら見切りをします。
作戦会議で競る山を決めると山の中の谷に沿って射撃手を配置し、前方の山から勢子が追い出してくるイノシシを撃ち取る作戦です。
今日の待ちはこんな感じ。

前方から伸びる獣道を受持ちます。
真新しい足跡が付いているし、1本通しなので撃ちやすそう。
「この通しに来たら確実だな!絶対に撃っちゃるっ!!」
勢子が犬を入れると、すぐに複数のイノシシが出た感じ。
「獲物が出ているからな、油断するなよ!」
と、親方の無線連絡。
時々遠くで聞こえる犬の鳴き声を聞きながら、気配を殺してジッと待機。
「ガサガサッ!」
藪を掻き分ける物音。
犬の声はしないので、イノシシが犬を撒いて素抜けしている模様です。
銃を構えて眼球だけでイノシシの姿を探します。
ところが何か変…。
音が後ろから聞こえる?
ほんの少しだけ後ろを向くと25kgほどの中イノシシが後ろから猛スピードで走ってきます。
イノシシとはっきりと互いの目が合い、銃を向けようとしたその瞬間弾けるようにイノシシが横の藪に飛び込み、そのまま茂みの中をガサゴソと駆け上っていきます。
3メートルの側まで接近したけど、まったく撃つようなヒマはなく
「後ろからイノシシが出たよっ!弓(包囲網)の中に入った」
と連絡します。
「犬も付いていないのに、後ろから走って来るって一体どういうこと???」
犬が包囲網の外にいるイノシシの匂いを嗅ぎつけ、包囲網の中に追い込んできたという話は聞いたことがありますが、今回の場合は訳が分かりません。
結局、若き勢子が51kgのオスイノシシを仕留めて終了。


後でわかったことですが、待っていた後ろの山にも同じ時刻にハンターが入っていて、私の見たイノシシはそちらのグループが追い出したものが逃げてきたようですね。

もう梅も咲き始めています。
猟に行くと色々なことが起こりますね(笑)。
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白梅、好きなんですよ~
って、本題には触れず失礼(^^;
ようやくちょっとだけ見つけた「春」って感じで、嬉しくなって写真を撮りました♪
獣道の上で待っていると、致命傷になるような場所に命中しても、相当な距離を走って体当たりをしてきてケガをさせられることがあるからです。
実際にそういう人を知っています。
ええ、ウチの親父のことですが…(笑)。