皆さんは
『かわいそうなぞう』という物語を知っていますか?
第二次大戦中、動物園で飼育していたライオンや虎などの猛獣や巨大な象などは「逃げ出すと危険だから殺すように」という軍からの指令により、殺される運命を辿ります。
その多くは毒を混ぜたエサを与えられ殺されました。
しかし象は賢く鼻が利く生き物だったので、それらの毒エサだけを見分けてきれいに避けてしまったのです。
しかたなく馬などに使われる注射器を使っての毒殺が試みられましたが、硬く頑丈な象の皮膚を貫くことが出来る注射針はありませんでした。
そこまでして飼育員は「賢い動物なのだから人間を襲う事は絶対にない」と延命の懇願をしますが、その願いが軍部に聞き入れられることはありませんでした。
その当時の軍部の命令は絶対だったので、殺す方法がなく飼育員は困り果てます。
仕方がなく飼育員は、水もエサも与えずに餓死させることにします。
それまではエサを与え可愛がって飼育していたのに、自らの手で飢えさせて殺すことになるなんて本当に酷なことだと感じます。
水もエサも与えられず瘦せ細りフラフラになった象たち。
象は賢い動物なので「芸をすると褒めてエサをもらえる」という事を理解していて、飼育員の姿を遠くに見かけると前足を上げたり鼻を振ったりと懸命に仕込まれた芸を披露するのです。
「もうやめてくれ!!」苦悩する飼育員たち。
しかし戦争という残酷な現実の前では、誰も象たちを救えずに弱り切って死んでしまうことになるのです。
ほんの数十年ほど前に日本で実際に起こった出来事です。
この話を読んだ時、私は涙が止まりませんでした。
「ふじ、キミは丸々と太った体でエアコンの効いた室内で涼しげに寝転んでいるけれど、ほんの少し前の日本でそんな悲しい話があったんだよ」
室内で怠惰な生活を送っているふじに話しかけます。

「勉強になりました…」
尻尾の先だけをパタパタと動かし、愁傷な顔でしんみりと聞くふじ。
そして私がその日の晩御飯を食べていた時の事です。
食べ終わりになるとどこからともなく近付いてくるふじ。
その口にはワンコ用のおもちゃが咥えられています。

「さ、スペシャルな迷彩柄のヤツよ。美味しいイサキフライをくださいな♪」

おもちゃを高く掲げ、ウキュウキュと必死に芸を披露してくれます。
「ん~、どうやら誤った事を学んでしまったようだね…」
ふじにイサキフライなんてカロリーが高いものは食べられないことを説明しますが、更におもちゃを高く上げ「お手」も繰り出して訴えかけます。

「ウキュウキュ!!早くイサキフライをください♪」
「も、もうやめてくれっ!!」心ボキ折れるチョロい飼主…(笑)。
まんまとイサキフライにありつくふじさん。

ふじの圧勝ですね(笑)。
ああ、心強くありたいなぁ…。
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胸が締め付けられます。戦後、日本の子供達に娯楽がないと知った
インドの首相から、象が贈られたのは有名な話ですが、今は知る人も
少なくなりました。
しかしアナタがワンコにフライやったらアカンがな〜
書き出しは桜の時期の上野動物園の様子です。桜を見るたびにこの話を思いだします。
健気に芸をしながらおねだりされたら、そりゃ心も折れるでしょ…(^^;
フジ、平和な時代に生まれて、優しいとうちゃんのところで育ててもらえてよかったね!
返信遅くなりすみません。
そうですね。
今年も終戦記念番組をたくさん流していましたが、忘れてはいけない大切なことだと思います。
動物園で普通に外国の動物たちが見られるって「有難い」ことですね。
懐かしいですね~。
まあ、少しくらいならと思って軽く転がされました(笑)。
ヘナチョコ飼い主ですね。
まあでも、犬の命も決して長いものではないですし、少しくらいなら釣ってきた魚を一緒に食べるのも悪くないかなと感じました。
どの犬も長生きしてほしいと思います。