寝る前にアラームをセットしながら考えます。
「明日はいつもより1時間早く起きないとな。イトに酔い止めの薬を飲ませないと…」

(車に弱い体質のイトは、車に酔ってヨダレがアブク状になっています)
色々と調べたり獣医さんに相談したりしたのですが、やはり人間と犬では代謝系が異なるので「犬用の酔い止め薬を飲ませるのが一番」という結論になりました。
実は幼少期に実家で飼っていた愛犬を、薬の誤飲で亡くす経験をしています。
その時の泣き崩れたお袋の姿を忘れることが出来ません。
なので人一倍、飼い犬の薬の服用(及び口に入れる物すべて)には慎重にならざるを得ないのです。
しかしこの薬がとても高い!!
イトの体重だと、1錠で1,500円ほど…。
高価すぎてかなり悩みましたが、
「猟場まで1時間以上走るし、イトが山を走る前に車嫌いになってもいけないしな~」
ということで購入。
「車に乗せる1時間前には服用させてください」
とのことだったので、早起きせざるを得なかったのです。
高価な薬を吐き戻されたら私が泣きそうだし…。
毎回、子犬を始めて猟場に連れて行く時はとてもドキドキします。
「迷子にならないだろうか」
「獲物との駆け引きなんて全然わからないからケガをしないだろうか」
「道路に出たりしたらどうしよう」
心配をし出すとキリがありません。
我が家のワンコ達のことを考えると、
「ふじは夢中になり過ぎて、遠くに行き過ぎて慌てて帰って来たな~」
「モリはいつも迷子になって、その度にオレの方じゃなくて車に帰っていたっけ」
「カヤは脱走した時のトラウマで、とにかく車の近くまで帰って来ても乗り込んでくれなかったから苦労したよなぁ」
そんな事を思い出します。
イトの鼻犬(先導犬)はふじに頼むことにしました。

(左ふじさん、右イトちん)
防刃ベストは細身のカヤのものを借りました。

(左ふじさん、右イトちん)
イノシシの気配濃厚な場所を選んで、2頭を山へ放ちます。
ダッシュで駆けだすふじとイト。
「心配は尽きないけれど、経験豊富なふじが一緒だから大丈夫だろう…」
あとは自分の育てたワンコを信じるしかありません。
ふじは時々連絡のために顔を見せてくれます。
イトはふじを追っかけて走っていたら
「ウオッ!こんな山の中に父ちゃんが居てビックリした!!」
という表情を見せながら何度か山の中で遭遇。
「よしよし、頑張って走っているね。ふじと一緒に獲物を探してくれ」
そう話しかけると、再び山の中へ走り去っていきます。
そして何度かの銃声。
イトは特に銃声を怖がることも無く、銃癖(ガンシャイ。銃声を聞いてパニックになること)はなさそうです。
イノシシは出ませんでしたが、4頭の鹿をゲット。

(写真はふじ)
ちょっとイトに獲物を噛ませてやろうかと思って近付けますが、「なんかでっかいケダモノがいる~っ!!」と死んだ獲物にビビってしまってゲージの中に籠城中の図(笑)。

解体作業が終わり、山の神様祭りの時に親方(若き勢子)から
「今日はイトのデビュー戦でした!飼い主としてどうでしたか?」
といきなりフラれたので
「う~ん、ワカランチンなりに頑張って走っていたと思いま~す。まあ、楽しそうだったからそれだけで充分だよ♪」
と答えると、皆さんの笑いを誘っていました。
「イト、ゆっくり頑張っていこうな。なによりケガしないようにね!!」
帰宅して、再度車酔いでヨダレを垂らしているイトを労ったのでした。
今日も自然の恵みに感謝です。
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車酔いしてますが、軽トラを動かしているとワンワン吠えて
「連れて行け〜!!」
とうるさいくらいです。
早く慣れてくれると良いのですが(^_^;)。
慣れますかねぇ?
しかし体質は変わらないので、ゆっくりと様子を見たいと思います。
まあしかし、ヨダレだらけの様子を見ていると可哀そうですね。