地域や都道府県によって異なりますが、私の居住県では猟銃を使った狩猟期間は11月15日~2月15日の3ヵ月(今でも鳥類をはじめ一般的な狩猟鳥獣は3ヶ月だけです)。
それが増えすぎたイノシシ・鹿に関しては11月1日~3月15日の4カ月半に延長されたのが20年ほど昔(だったと思いますが定かではない)。
しかしですね、それが今年の秋からは10月15日~4月15日の半年間に期間が延長されました。
「えらいこっちゃ!! ただでさえ長くなった猟期が更に延長されてしまった。どうしよう…」
私が所属する猟隊では、原則として猟期の間の休み全てに出猟するので、これは切実な問題です。
「半年間も家庭の事をほったらかしていたら、本当に家庭崩壊だ!」
「10月なんて暑くてダニもスズメバチも多いし、草木も茂っている。事故や誤射が怖いよ」
「勢子も猟犬もオーバーヒートして死んでしまう」
「4月なんて獣たちの繁殖期で子に栄養を取られて痩せているし、美味くない獲物なんて獲りたくない」
そんな意見が飛び交い、親方(若き勢子)の提案で「ま、ちょっと集まって皆で軽く昼飯でも食べながら話をしましょうか」という事になりました。
「あ、じゃあ先日の旅行土産を持ってくるよ」
「鮎を釣ってきたので、天然鮎を持って行きます」
このコロナ禍で人に会えない時期が長く、集まるのは皆さんがそれなりに楽しみなようで、そんな提案がたくさん出ます。
私はと言うと、最近魚釣りも連敗中で持って行くものが何もなく、途方に暮れてしまいます。
倒れたお釈迦様に食べてもらおうと森の動物たちが木の実や果実を持って集まりますが、一人何も持って行くことが出来なかった野ウサギのような気持ち…。
「私のこの体を食べてください!!」
と言って焚火に飛び込むわけにもいかず、少し早起きして海へと向かいました。

「良かった。海が凪ぐかどうかは賭けだったけれど、絶好の潜り日和だ♪」
ジャブジャブと海に浸かると、たくさんのキビナゴの群れ。

小魚がたくさんいる時は魚の活性が高い証拠です。
漁果にも期待が持てますが、集合時間まであまり時間がなく、写真撮影はそこそこにしてダッシュで魚のいる場所を回ります。

「時間が短かった割にはまあまあ。久しぶりに本気出したぞ!!」

私はフグを食べ過ぎて数年前にフグアレルギーになってしまったのですが、この日はたくさんメンバーが来るので話のネタにハコフグを突いて来ました。

(フグアレルギーなんてあるのか!?と思った方も多いでしょうが実話です)、
キッチンバサミで腹腔に切れ目を入れ、ハラワタを出して味噌をたっぷりと詰め込みます。

「キャンプに行ったら、いつもハコフグを焼いて食べていたよなぁ~。自分じゃ食べられなくなったけど、この肝の脂と味噌が入り混じって油滴で燻された香りがたまらん!!」
久しぶりにハコフグを焼くと、脳内にハコフグの味の記憶が鮮明に蘇るのが分かります。
「ゴクッ!」
っと思わず口中に溜まるヨダレ。
猟期の話は「まあ、とりあえず頑張りましょう」という感じでそこそこに、あれこれと皆さんとお話をして終了(笑)。
久しぶりに色々な話が出来て楽しかったです♪
今日も自然の恵みに感謝です。
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朝のルーティーンにしましょうか。
(^ω^)
毎朝潜りたいところですが、捕獲と消費のバランスが取れないと思いますので、ほどほどにしておきたいと思います。
やっぱり水の中は気持ちいいですよ♪
まあ、なんちゅうか現場を知らない「ザ・お役所仕事」という感じがします。
昼間ですし、皆さん車なのでアルコールは無しですよ~。
ワイワイと「よくアルコール無しでこれだけ盛り上がれるものだ」と変に感心してしまいますが…(笑)。
推進力が少ないって悲しいなぁと思いました。
肝が無毒で食べられるのが嬉しいですね。
グツグツと煮立った肝と味噌を混ぜてタレを作り、それに身を付けて食べます。
ビールがグビグビ進みます。
ハコフグのフヨフヨ泳ぐ様子は可愛いですよ♪
猟師をバカにするのもいい加減にしろ!と言いたいところです。
節操が無さ過ぎるのです。
早いも遅いも、どちらも猟をするには最悪の時期。
困ったものですね。
猟期が長くなれば、罠に慣れたり、ハンターのやる気がなくなって捕獲効果が薄れると思うんですよね。
困りますね~(-_-;)。