とある猟行の日の話です。
この日は参加メンバーが少なかったので、必然的に小さな山を見て獲物の動向を探って行きました。
イノシシの痕跡は少なかったのですが、小さな山に50kgくらいのメスイノシシが1頭入っていると見切り。
しかし鹿もたくさんいる感じ。
「ま、贅沢言わなきゃ何か出るでしょ(本当はこんないい加減な事ではダメ)!」
ということでモリとカヤの若犬コンビを放ちます。

(写真は特に関係ありません)
モリとカヤが獲物の匂いを嗅ぎつけてぶっ飛んで行ったかと思ったのですが、啼きも出ず何の獲物も発見できずに終了。
「あの様子から見て獲物がいたのは絶対に間違いない。しかし早抜けしていた感じでもないし、なんか納得できない…」
そして入り跡(猟犬を放した場所)まで戻って来て、リードに繋ごうかと思っていた時に、モリとカヤがダッシュ!
その方向には猫の額ほどの笹薮と田んぼしかないので、そこに潜んでいた野ウサギの匂いでも取ったのだとろうと思いますが、いつまで経っても帰ってきません。
「何かおかしい…。こっちは道路(田舎の舗装道)と山の上のソーラー発電のフェンスの間に法面があるだけだ…」
一応無線で状況を伝えますが、その前に決着は付いていました。
立派な角を持った鹿の群れ(最低7頭)がゾロゾロと出た来たとのこと。

待ち(狙撃手の張った包囲網)にかかり、その内の1頭が仕留められました。
想像すればこんな感じ。
ハンターが弓を張り、それを察知した鹿の群れは逃げ道を探して回避行動をとります。
しかしその場所には、別のハンター(私のこと)が来て猟犬を放します。
それでどうしようもなく猫の額ほどの笹薮に身を潜め、危険から回避できたと思った矢先に、猟犬達(モリとカヤ)に気付かれたのです。
逃走経路を塞がれた鹿の群れは、ソーラー発電の法面の普段通らない場所を走って逃避!
大きな山へ逃げようとしたところ、待ち役(射手)にかかったのです。
猟期終盤になると獲物の逃げ方も渋くなってくるなぁ。
本当に大したものだと思います。
今回も早めにリードに繋いでいたら獲れなかった獲物ですが、結果的になんとか恵まれた感じ。
でも大きな鹿ばかりだったというから、そんな大きな鹿の群れが丸見えの法面を走る姿を見てみたかったなぁ。
もしその道路に人がいたら相当に驚いたことでしょう。
今日も自然の恵みに感謝です。
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銃声がした後にあんなに出で来るなんて、本当にビックリでした。
ええ、私達も初めての逃げ方にビックリでした。
本当に野生生物って凄いですね!!
脂身が少ないけど肉の味は濃くて美味しいですよ♪