「入っているな…」
朝の見切りで真新しいカセギ(餌を食べた痕跡)やヌタ浴び(イノシシのお風呂。ダニなどの寄生虫を落とします)の痕跡と踏み締めたばかりの足跡を発見し、その山に70kgほどのイノシシが入っていることを確信します。
見切り(獲物の痕跡からどこの山に獲物がいるかの探索)では、やはり餌を食べた痕跡がある場所が一番確実です。
お腹一杯になるまで食べてお風呂に入ると、近くの山で寝ている確率がかなり高くなる感じです。
そうは言っても予想が外れたり、山の奥深くに籠りっきりで、見切りでは全く痕跡も無かったような巨大イノシシが出たりすることも度々なんですけどね…。
猟犬を使った狩猟では、自分の読みが当たって「狙い通り!」という時はとても満足感があります。
しかし時には読みが外れ、それ以上に猟犬達が良い働きをしてくれた時は、また格別の嬉しさがあります。
待ち役(射手)が包囲網を張り、猟犬達を放ちます。
「それ行け!!」

(ブレブレでスミマセン。写真はふじ)
すぐに獲物を発見しての追い啼き!!
山の中に木霊する銃声。
「鹿を倒したよ~」

「了解!銃声を聞いて獲物が素抜けしてくるかもしれないから気を付けて下さい」
ワンコ達を呼び戻し、朝見付けたイノシシの寝屋のある場所に向かいます。
しかし途中で再び鹿を発見し、2頭目の鹿をゲット!!
シシイヌ(イノシシ猟犬)を使役する場合、寝屋から起こし、鋭い牙を持ったイノシシの攻撃を躱すように駆け引きを覚えさせることに重点を置きます。
(その様な理由で鹿にはなるべく遭遇して欲しくない。鹿ばかりを追って駆け引きが雑になり、イノシシの牙で受傷する原因にもなります)
しかしながら猟場でイノシシと鹿が混在した場合、どうしても鹿が一早く気配を察知して早立ちします。
そして鹿に猟犬が付いて行き、待場にかかって山中に銃声が鳴り響き、どこに猟銃を持ったハンターが潜んでいるか丸分かりになって、包囲網の隙からイノシシに逃げられることが多いのです。
今回もそのパターンにはまってしまいました。
結局私は猟犬を鹿に取られ(鹿ばかりを追いかけて本命のイノシシに逃げられる)、イノシシの寝屋まで辿り着くことが出来ず終了。
一緒に山入りした長老勢子(御年85歳)のワンコ達が、山の異変を察知して移動するイノシシを追ったのですが、やはり手薄な場所から逃げられました。
こんな時のイノシシは相当警戒しているので、一目散に逃げて行くのです。
「ふぅ、残念ながら今回も鹿に犬をとられたな…」

(左モリさん、右カヤさん)
「みんなお疲れ様。イノシシは獲れなかったけど獲物には恵まれたし頑張ったね!!」
翌日も同じパターンで鹿2頭。
(カメラを忘れて写真なし。涙)
今日も自然の恵みに感謝です。
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こちらもシカの楽園状態です。
ひたすら獲り続けるしかないんですかね。
お疲れさまでした。
しかしまあ、駆除や狩猟が盛んでない地域からドンドン入ってくるので、無駄な努力といった感じです(^_^;)。
鹿に犬を取られちゃうのが困りもんですね。