全国的に冷え込んだこの週末、凝りもせず山にいる私。
「いや、メンバーの方はご高齢の方が多いのに、皆さん好きですねぇ♪」
所属させてもらっておいてなんですが、毎週末のほとんどの土日に欠かさず山へ行く皆さんに感心します。
「これだけ冷え込んだら少しは休ませてほしいかも。でも皆さんがいるからオレも山へ行く気持ちになれるんだよなぁ」
そんな事を思います。
この日の我が家のワンコさんズ。

(左よりふじさん、カヤさん、モリさん。ふじはもう少し体を絞らないとね!!)
山へ行き足袋に履き替えると、冷たさから足先が痛くなりそうな感覚。
見切りをしても鹿の足跡しかなくイノシシの痕跡がない場所だったのですが、久しく犬を入れていない場所だったので、ちょっと様子見でワンコ達を放ちます。
そして犬を放つとすぐに啼き出します。
「獲物出したよ!!気を付けてっ!!」起こし啼き(獲物を寝屋から追い出す啼き)から追い啼き(獲物を追っての啼き)に変わると、すぐに一発の銃声。
「イノシシが出たよ! 待ち(包囲網)の中に戻った!!」
「どうなった?」と思いながら枯竹を掻き分けて現場に急いでいると、
「倒したよ~」との連絡。
「ホッ…」
入り跡(犬を入れた場所)で待っていると、ワンコ達が帰ってきます。
そしてカヤの様子を見て
「ギョッ!」とします。
カヤの右耳と頭のてっぺんにベットリと鮮血が付いていたからです。
「イノシシに切られたのか? カヤ、傷口を見せて」
しかし傷はなく、どうやらそれがイノシシの返り血という事が分かります。

(拭って様子を見た跡なのでほとんど分からなくなっています)
射手の皆さんの話を総合するとこんな感じ。
まず最初の射手が撃った弾は、イノシシの前足に当たって骨を砕きます。

(この時倒したイノシシは上。50kgくらい)
そしてすぐに手傷を追ったイノシシに猟犬が追い付いて格闘開始!
(こんな時に犬の受傷が多くなります)
現場に駆け付けた一番近い場所の二人目の射手は後期高齢者でしたが、現場の様子を見て「犬が激しく絡んでいるから銃は使えない」と判断し、すぐにナイフに手を掛けます。
しかし何故かナイフがどこかに引っ掛かり、引き抜くことが出来ない状態。
(後で見るとヒルトが引っ掛かっていたとのこと)
「迷ってる暇はない。このままだと犬がやられる」
と判断して、すぐに再び銃を手にする後期高齢者ハンター。
犬と格闘しながら、人間の姿を見ると捲ってきた(人間に向かって突進してくる)イノシシ。
一番接近した瞬間、上から首根っこに銃口を向け
「射線上に犬の姿なし」
「撃ち抜いても地面は土。バックストップよし。(至近距離で撃つと弾が貫通して跳弾します。コンクリートや石の河原だと超危険)」
「銃口は獲物にくっついていない。よし。(銃口を付けていると火薬の威力で暴発したり、銃身が破裂したりします)」
それだけのことを確認して発射。
脊髄を砕き無事に即倒…。
ちなみにカヤの血糊は、格闘時にイノシシに抑え込まれた瞬間があったようで
「ギャイン!」という悲鳴が聞こえたとのこと。
その時にイノシシの折れた前足で踏みつけられたんでしょうね。
「こんな時に経験豊富な皆さんが仲間だと安心できるよ…」
結果としては皆がベストな選択をしてくれ、人間にも犬達にケガなく無事に終了。
しかし大きな骨に当たった弾が割れ、明後日の方向に跳弾することも多くあります。
結果論ですが、無事に何事もなく終わって良かったと思います。
今日も自然の恵みに感謝です。
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もうタナゴ釣りなんて(笑)。
ワンちゃんともども、お怪我されませんように…。
改めてハンターさんの偉大さを思い知りました。
「狩猟を分かってくれて、この世界に入門してくれる人が増えると良いな」と思って書いているこのブログですが、逆効果なんでしょうか…(笑)?
獲物の獲れる獲れないにはあまり拘っていないのですが、今回もワンコ達にケガが無くて良かったです。
長老勢子さんと言い、先輩方から見習う事ばかりです。
そんな後期高齢者になりたいと思いましたよ♪
私なんか本当にヒヨッコだという事が良く分かります。
死ぬまで楽しみながらの修行ですね~♪
好きなことをやっているだけなので、褒められたものではありません。
今回は人も犬もケガが無くて良かったです♪
そういう私も飲んでばかりではなく体を鍛えなくては..
それも毎週毎週山へ行く豊富な体験があっての物でしょう。
一昔前はそうやって年長者は敬われてきたのだと思います。
私もまだまだ学ぶことばかりですね♪