ワンコ部屋の施錠を忘れ、人間ゾーンに侵入されて
色々なものがボロボロになったあの日…。なにせエネルギーの有り余っている猟犬3頭が人間ゾーンに侵入してきて、好き勝手に遊びまわったのですからね。
(詳しくは書きませんが、ベッドの上は超悲惨なことになっていた…)
今でもこんなものを見て、その時の事を思い出すと少し涙が出ます。

これはお気に入りのレザーバッグだったのですが、ワンコに齧られ、巻き散らかされたサラダオイルに沈んでいました。
(反対側はもっと酷い)
そしてそのままずっと放置していたので、把手にカビも生え触るのも憚られるような状態に…。
通常なら廃棄されるところなのでしょうが、根っからの貧乏性なので荒療治を施すことにしました。
親父がナイフを作って革のシース(鞘)も手作りしていたので、ある程度感覚で「何とかなるだろう」と思っていたんですよね。
(専門家ではないので適当なことを書きますが、あまり鵜呑みにして真似しないでくださいね)「革を育てる」という言葉があるくらいに、鞣した皮は使い込むほどに皮脂で光沢がうまれます。
そして皮脂汚れは有機溶媒(ジエチルエーテルや石油)などを使用しないと、水洗いだけではきれいに落ちません。
(その為にドライクリーニングは専用の有機溶媒を使用して皮脂汚れを落とします)
で、今回私が企んだことは「油でシミだらけになったなら、油に漬け込んでオイルレザーにしてしまおう!(そしてついでに汚れも落としてしまおう)」という乱暴な手段です。
(くれぐれも真似しないでくださいね)まずはバケツにビニール袋を敷き詰め、その中に汚れたバッグを入れます。
そしてたっぷりの食用サラダオイルを投入!
油溶性の汚れ(油にしか溶けない性質の汚れ)を浮かせるためです。

そのまま一晩放置。
後はお風呂の残り湯で台所用の中性洗剤をジャブジャブ使って何度も油脂を洗い落とします。
更に洗濯機で洗剤を使用して3回洗浄・脱水。

天気のいい日に2日間ほど天日干ししたものがこちら。
「おお、なかなか良いんでないかい♪」
仕上げに皮革保湿用のワックスを塗布。

ナイフのシースや弾帯(猟銃の弾を入れるベルト)や負い革(猟銃を担ぐ革のベルト)などの手入れ用に数種類のものを持っていますが、今回はラナパーオイルを使用。
ミンクオイル、ラナパーオイル、野球グローブ用オイルなど、それぞれに一長一短がありますが、その解説はレザークラフトの専門家の方にお任せした方が良いので割愛します。
中敷きを敷いて形を整え、乾いたウエスで拭き上げて完成です!!
以前より高級感溢れる感じで大成功。
うん、我ながらよく出来た♪
↓「あの人なんか天ぷら油くさ~い!」と言われてるよっ!!と思った方はクリックプリーズ(笑)♪
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ダメもとでもやってみるもんですね。
油もイタリア製のバッグだったらオリーブオイル、国産だったらコメ油なんてこだわってみたいものです。
ちなみにサラダ油の匂いは強く残っているのですか?
今回は色の均一化を狙いました。
サラダ油の匂いは全くしません。
その後に塗ったラナパーオイルの匂いがほのかにしますよ♪
「あの人犬くさ~い!!」
と言われている事は確定時効です(笑)。