この魚はタカノハダイ。

40センチほどのまあまあの大きさになる魚です。
防波堤から釣れても外道扱いで、「引いたのにタカノハダイかぁ」と残念がられる魚でもあります。
そういう私も石鯛やヒラメなどがいたら、好んで獲ろうと思う魚ではありません。

(この日は最初は不漁で、タカノハダイを4枚ゲットした後にヒラメとアイナメを突いた)
決して不味い魚ではなく、かなり美味しい魚です。
(ネットで調べてみると、夏場は海藻を食べるので磯臭くて不味いなんて書いていますけど…)
しっかりと放血しきっちり冷やして処理をすると、甘みも旨味も強く食感の良い肉質です。
これは3枚に卸してキッチンペーパーで包んでラップをして、冷蔵庫の中で一日寝かせたもの。

ではなぜ「好んで獲ろうと思う魚ではない」と思うかと言うと、「とても捌きにくい」からです。
まずウロコがとても硬い!! 一枚一枚が大きいし、皮に縫い込んでいるように頑丈に並んでいて、剝がれにくくカチカチ!!
軍手を装着して、ウロコ落としで力を込めて剥がしますが、ウロコがバリバリと派手に飛び散ります。
しかもネバネバした粘液なので魚体を保持しにくく、4匹のタカノハダイを捌く終盤になるとヘトヘト。
かなりの数の魚を捌いて多少は慣れている私でもこうなるのだから、一般家庭では手に余るだろうなぁ。
身だけにした状態。

この状態にしても鋭く硬い中骨が埋まっています。
毛抜きで中骨を取り除き、ようやく下ごしらえ完了。
身はコリコリしてクセのない白身。

臭みはまったく無く、夏でもしっとりとした脂がのっています。
大葉とネギを刻んで、ゴマ醤油で海鮮丼なんかにしたら最高!!
白身魚なのでフライもイケます。

左の2枚がタカノハダイ。
(右はヒラメフライ)
これを食べて「不味いから捨てられている魚なんだ」なんて説明すると、きっと皆さん驚くことでしょう。
ふう、疲れた。
食べるって大変だけどとても美味しかった!!
今日も自然の恵みに感謝です。
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キコリ(タカノハダイ)は骨も鱗も固くて捌きにくいですよね。イサキ系の魚は鍛冶屋殺しなんて言われますが、キコリにもそんなイメージがあります。
生食に拘らなければ、アブッテカモみたいに鱗ごと黒焼きにして、食べるときに鱗を外すと簡単で良いですよ。
今度は炭火を熾して丸焼きにチャレンジしてみたいと思います。
考えただけで美味そうです♪
クロやチヌの外道扱いだからですかね。
地方によっては珍重されているのに。
それにしても立派な個体ですね。
刺身もフライも美味しそう!
また自家製タルタルで食べました?
タカノハダイ・バーガーなんてどうでしょう♪
肉質もよく美味しいのに、何故だか不当な扱いですね。
しかも動きがゆっくりなので、ゲットしやすい魚だと思います。
今回フライはシソの葉タルタルでいただきましたよ。
美味しかったです♪
市場にほとんど並ぶことがない魚なので、存在さえも知らない方が多いのかも知れませんね。
でも美味しいですよ♪