「今年は仕事やふじの(偽)妊娠のせいでバタバタして全然山菜採りに行けなかったなぁ。まだあるかな…」
目指す先はウドの生息場所。
私の中での山菜は「年明けすぐのフキノトウに始まり、ゴールデンウィークのウドで終わる」感じです。
私が少年だった頃、親父に付いて山菜採りに行っていましたが不思議なことがありました。
「なぜこんなに山菜の生える場所をたくさん知ってるんだろう?」
ということです。
それは私が狩猟を始めると分かりました。
草花が枯れた猟期であっても、「野生動物の餌を求める動向に注意を向けていれば、森の植生や山菜として採ることができる植物の事はイヤでも目に入って来る」ということです。
(更に親父は自分の秘密ノートに「桜の花が開くより5日遅れ」という感じで季節を書き込んでいた)
「どの植物が食べられる山菜なのか? 成長したらどんな姿になるのか?」
ということが頭に入っているという事が前提ですが、幼少期より食い意地が張っていた私は、オッサンになった今でも頭の中にそれらがインプットされているのです(笑)。
しかし年々気温が上昇し、山菜の時期も少しずつ早くなり分かりにくくなっています。
そして更に難題が…。
近年のイノシシや鹿の増加で、柔らかく美味しい山菜がことごとく根絶やしになるまで食べ尽されているのです。
一昔前は山菜採りのライバルと言えば「人間」でしたが、今は山野に住む獣たちと競わねばなりません。
当然獣たちは毎日の山菜の生育状況を知っているので、一番美味しい時に略奪されてしまうのです…(涙)。
「うう、オレが秋から目を付けていた山菜なのに悔しすぎる」
そんな状況が続いていました。
今回のウドも期待せず、とりあえず目星を付けていた場所に到着。

「おお!食べられていない!! しかし、やっぱり遅かったか。もう大きくなりすぎて食べられないな。うう…」
採取適期なら茎に生えた柔らかい産毛が、すでにガチガチの剛毛。
毛は手に刺さるし、食べる茎の部分は竹のように固くなっています。
諦めきれずに付近を散策。

この場所は一面ウドが生えている感じで、天ぷら用に新芽の部分を少し採取。
きんぴらや和え物用に、芽が出たばかりのものを2株だけいただいてきました。

(ウドを根っこから採取すると、次の年から生えなくなるので注意が必要です)
その日の晩ご飯は天ぷら♪

高温でカリッと揚げます。
揚げたてのウドの天ぷらに塩を少しつけ、熱々のものを頬張ります。
口の中いっぱいに広がるほろ苦さ。
「ああ、美味いっ!! 春の味だなぁ…。それにめっちゃ貴重品だから余計に美味く感じる」
冷酒を開けずにはおれず、ついつい飲み過ぎてしまいました(笑)。
今日も自然の恵みに感謝です。
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わずかに自宅裏に植えたワサビやコゴミ、行者にんにくなどくらいなものです。
フェンスをする前に、鹿にやられたコシアブラは枯れちゃたし。
今度は何植えようか?(^ω^)
標高差や気温差などでたくさん場所を知っていると良いのですが、最近は山の奥のものは野生動物にやられています。
こうやって人類の畑作が始まったのかと思うと感慨深いものはあるのですが、敗北感だけが漂うのはなぜでしょうか…(涙)。
もうビール→日本酒が進んで(笑)。
ちょっと二日酔い気味です。
年によって寒暖差がありますし、地域の身近な植物の状態を参考にするのが一番確実な気がします。
山菜は一週間ずれるとトウが立って食べられなくなることが多いですから。
あとは、同じ地域でも標高差を頭に入れていると長い期間楽しめます♪