我が家には色々な野鳥が訪れます。
年間を通じて顔を出してくれるキジバト。

地味だけどきれいな模様の鳥です。
ちなみに狩猟鳥(狩猟をして捕獲して良い鳥)。
私が少年時代、親父の猟に付いて行くとキジバトを獲ってくれるのがとても楽しみでした。
「キジバトはパサパサして美味くない」というハンターの方も多いのですが、私はとても食味が好きな鳥です。
お袋はよく甘辛い照り焼きや塩焼きにしてくれたのですが、今思い出してもヨダレが垂れそうです♪
「赤身の鳥肉」というのがとても珍しかったという理由もありますが、やっぱり「通常では食べられない特別の肉」という感じが強かったですね。
そんな理由で、猟に付いていくと田んぼで落ち穂を啄んでいるキジバトを探すことに夢中になりました。
しかし近年はコンバインの性能が上がり、田んぼに落ち穂が残っていないので乱場(狩猟をしてよい場所)にほとんどキジバトを見かけません…。
元々あまり人を恐れない習性だと思いますが、山間部でエサを得られないことに伴い、キジバトは危険のない人家周辺に生息域を移したように思います。
そんな「キジバト食べるの大好き人間」の私ですが、人生で一度だけきちんとしたフランス料理のお店でキジバトを食べたことがあります。(かなり昔の話)
そのお店は「料理の鉄人」のフレンチの鉄人のお店。
知り合いから「久しぶりに料理で感動した!」という話を聞いて、予算的にもかなり頑張って伺ったのです。
確かに色々な料理が感動的に美味しかったです。
しかしメイン料理の説明で
「本日の肉料理はハンターが捕獲した野生キジバトのグリルになります」
という話を聞いた時は微妙な心境になりました。
「キジバトかぁ~。一般の人は野生のキジバトというだけで貴重品だから、楽しみだろうなぁ~。
でもいつも散々大量に食べているからなぁ…。
いやいや、でも鉄人のお店だからオレの知っているキジバトとは違う、超感動的な味に仕上げてくれるはず…」
そんなことを思いながら、香ばしく焼き上げられた一羽のキジバトが運ばれてきて、ホールスタッフが恭しく2人分に取り分け、キジバトの骨から取ったソースをかけてくれました。
(キジバト自体はお肉にすると大した量になりません)
そのお肉の量に愕然とする私。
「とっても美味しそうですね。本当に。でもそれが本当に一人分の量なのですか?本当の本当にっ!? いや、私いつも一人でキジバトを丸まま3~4羽くらい食べているんですよ。若人にその分量ってタンパク質不足になると思いませんか…?」
ついつい心の中の本音が出そうになりました(笑)。
にこやかに皿に盛ってくださったホールの方の笑顔と対照的に、私の顔は土気色になり、笑顔が引き攣っていたことでしょう。
キジバトのグリルは、焼き加減といいソースの味といいとても美味しかったのだと思います。
しかし大枚をはたいて食べたメインディッシュの肉料理の量の少なさにショックを受け、まったく記憶に残っていません。
「人間、酷くつらいこととか嫌なことに遭うと記憶からそれを削除してしまおうという機能がある」ということを聞いたことがあるのですが、それは本当の事だったんだなぁと実感した次第です。
フレンチの鉄人さん、ごめんなさい!!
お店の料理はとっても美味しかったのです。感動的なほどに。
しかしお肉料理以降の記憶がサッパリと削除されてしまっているのは本当なので、許してくださいm(_ _)m。
営業妨害でもなんでもなく、食い意地の張ったバカな男の戯言と思って聞き流してくださいね(笑)♪
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フレンチで1度だけ食べた事がありますが、ほんとにちっっっちゃーーーくてこのお値段?!と驚愕でした(^^;
普段から食べ慣れてる方にはそりゃ物足りないどころじゃないですね(笑)
所でキジバトを見掛けるとグリルしてフルーツのソースかけて……と妄想するのはじゃんさんのせいだと思ってます(笑)
骨を抜いてしまうと食べるところが少なくメンドクサイと感じるのです。羽は剥き易いのですが...
魚に例えるとキジバトはベラ、ヒヨドリは小アジかな。
いつかフレンチのキジバトを試してみたいです。
そのお店がそんな食べ放題の焼肉店のような食べ方をする場所でないことも分かっているのです…。
でも、でも私の胃袋が許してくれませんでした(笑)。
鉄人さん、ごめんなさい。。。
好きなんですけどね。
ヒヨドリもとても美味しい鳥ですが、処理が面倒ですよね。
それに何より、ゆっくりヒヨドリを獲りに行く時間が無いんですよ~。
フレンチのお店で、ヒヨドリだと一人分が一羽丸まま出てくる感じですが、5羽くらいオーダーしたい感じです(笑)。
キジバトは一度も食べたことが無いんです。
なので、じゃんさんの記事を読んでいたら無性にキジバトを食べたくなってきました!
来猟期からは鳥猟ハンターに転身しようかな。
猪に鳥弾を撃ちそう(-_-;)
ガッツリ野生肉を食べる方には、確かに数羽は必要と思います。
手羽や腿のくらいなら骨もギリギリかみ砕けるので、私はニンニク醤油の焼き鳥にするのが好きです。
骨からとる出汁も良いですね!
「ハクビシンを食べたことがない」「バンを食べたことがない」などなど、狩猟鳥獣でも未体験ゾーンがまだまだあります。
ミッションコンプリートするまでは狩猟をやめられませんね!!
まさにこの大きさです。
「一回り小さいソフトボール」とか「小さい夏ミカン」というのとも違って、良い表現が見つかりませんでした。
「大きめのレモン」で、一般の方にも大きさが分かってもらえたかと思います♪