ウチの親父の話です。
「オレは戦後の食糧難の時代に少年時代を過ごした。
食料は配給制でまともに白米なんか食べられる時代ではなく、育ち盛りのオレはいつも腹を空かしていた。

(前列左から3人目。クリクリ坊主頭が親父の少年時代)
主食はいつもサツマイモかスイトンか麦や稗に僅かに白米が混ざった雑穀。
そんなある日、親父(私の祖父)から闇市に連れて行ってもらってなぁ。そこで初めて銀シャリ(白米。米だけのご飯)を食べたんだ。
この世にこんな美味いものがあるんだっ!! と驚いたよ」
そんな言葉を聞きながら育つとですね、「この世の一番美味いものは白米♪」と知らず知らずの内に洗脳されているのですよ。
はい、私も白ご飯大好きです。
ヒヨドリやキジや骨付きのイノシシ肉を使った炊き込みご飯は大好きですが、何となくの感覚として「白米は一番のご馳走♪」というイメージがあるのです(笑)。
なので幼少時や小学生の遠足などの行事の時に、お袋が私に「お弁当は何が食べたい?」と聞いてきた時には「白おむすびっ!!」と迷わず元気に答えていたものです。
お袋は日常のお弁当に、いつも焼きたらこや鮭や味ご飯なんかの凝ったおにぎりを作ってくれていた様に思うので、さぞかしガッカリしたことでしょう。
悪気が無いとはいえ、今思えばお袋には悪いことを言っていたと思います(笑)。
そんな我が家の晩御飯。

やっぱり「白米は一番のご馳走♪」という感覚は大人になっても消えるものではなく、山へ行ってはせっせと米に混ぜる増量材を拾い集めてきました。
銀杏、栗、むかご(山芋の蔓に生る肉芽)。
貴重な白米を増量するため、それら拾い集めてきた「タダの材料」をタップリと混ぜ込んでご飯を炊き込みます。
少しだけ塩をふり掛けて頬張ると、ホクホクとした秋の味覚。
ああ、貧乏ってつらいな…。
今日も自然の恵みに感謝です。
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山の幸の炊き込み、いいですね!(^ω^)
おにぎりは基本、塩むすびで中にシャケや梅干しを
入れて貰います( ̄∇ ̄)
炊き込みご飯は普通のかやくご飯がよかですたい( ̄∇ ̄)
実家は既に潰して更地にしてしまいましたが、広い土間でもカボチャを育て、部屋の床下に大きな穴があって、そこにカボチャを貯蔵していたそうです。
私が中学生の頃に母方の祖母の家で「冷えた麦飯」を初めて食べた時、不味いものの代表としてインプットされていたにもかかわらず、美味しいと思いましたね。今でも稗など雑穀のご飯は好きで、遺伝なのか息子も好きです。
こうして書いていて亡くなった父の好きだったものが食べたくなりました。
椎の実やむかごも懐かしいです。親父が煎って焼酎のアテにするのを横から失敬するのが楽しみでした。書いてたら食べたくなりました。久しぶりに山にとりに行こうかな。
銀杏も山の栗も食べられるようにするまでには手間もかかるし
こんなん料亭で出てきたら結構なお値段なのでは?
こうして秋の恵みをおいしくいただけるんだもん
全然貧乏炊き込みご飯じゃないよ~食べたい~ ヽ(´∀`ヽ)
涙ながらに増量して山の神様に感謝しています(笑)♪
海苔も巻かない米だけのヤツです。
おかずは別々にしたい派。
お袋には悪いことしたと思っていますが、最近コンビニで白オムスビが売っているのを見て「同志よっ!!」と思ってしまいましたよ(笑)。
そんな事情で実家で麦ごはんは食卓に出て来ることはなく、初めて麦ごはんや雑穀米を食べたのは社会人になって結構な年月が経過してからでした。
普通に美味しかったですよ♪
「それでも米が食べられたから上等だ」
なんて言って親父と話のネタになっていました(笑)。
日本全体が苦しい時代だったのでしょう。
あ、椎の実も季節ですね!
今度採りに行こうかな~。
フライパンでちょっと炒って食べると美味しいですよ♪
むかごは生でも食べられます。
ポリポリと齧ってオヤツにしていました。
今でも狩猟の合間に見つけてはポケットに入れ、歩きながら齧ってエネルギー補給しています。
ああ、やっぱり貧乏って感じです(笑)。
この利発そうな坊ちゃんが、じゃんさんだったんだ・・・。
と、思っていたら、な~んだ、お父様だったんですね。。。
それにしても美味しそうなご飯。
確かに「塩」が合いそうですね。
彩もナイス!
貧乏バンザイ\(^o^)/
そんなに昔の写真ではないんですよね。
日常的に和服を着ていた時代に、私も見た時にビックリしました。
親父の写真は私にも兄貴にも似ていません。
でも兄貴のお子様(私の甥っ子)にそっくりなんです(笑)。
血って怖いなと思いました。
貧乏人の調味料は昔から「塩」です。
最高の調味料に万歳です♪