人間には3大欲求があると言われています。
食欲・性欲・睡眠欲です。
人によっては物欲・知識欲・自己顕示欲なんてものが強くて6大欲求なんて呼ばれています。
しかし私、いや狩猟をしている人間や魚釣り大好き人間にも言えるのかもしれませんが、ガッツリ4つ目にランクインするくらいの大欲求があります。
「猟欲」と呼ばれるもので、「何かを獲りたい(採りたい)」という欲です。
考えてみれば太古の昔、人類は狩猟採集生活を行って食物を得て(猟欲)、それらを食べて生命活動を行うエネルギーを確保し(食欲)、充分に休息を取り(睡眠欲)、累々と子孫繁栄に繋がって(性欲)現代社会の人類の大繁栄に至るというわけです。
そう考えると睡眠欲なんてものは「欲」と言うより、生命維持のためのメカニズムであって「欲」と呼べるものではないのかもしれませんし、猟欲は太古の原始生活では猟欲がないと何も始まらないので、3大欲求の最初にランクインするくらいの「欲」なのかもしれません。
まあしかし、この物と情報と娯楽に溢れた飽食の時代にそんな欲を持っている人間は非常に稀ですし、ギラギラとした眼で
「ウオォォォ!何か獲りてぇ!!」
なんて叫んでいる人間がいたら、不審者を通り越して異常者の分類に入って速攻で警察に通報されること間違いなしです。
「ウオォォォ!潜りてぇ!!」しかしここに(頭の中で、しかも仕事中に!)そんなことを叫んでいる馬鹿者がいました。
はい、それは私です(笑)。
私の中の猟欲がまったく満たされていないのです。
例年ならクラゲが大発生するこの季節には「もうお腹一杯!」というくらい潜っているのでこんなことは考えないのですが、とにかく今年は天候不順でまったく潜りに行けていません。
猟欲が満たされない「渇き」というか「飢え」に苦しみ、ついに海へ行ってきました。
海岸に立つだけで、美しく澄んだ海水の表面近くをフヨフヨとアンドンクラゲが泳いでる姿が見え、半分嬉しく半分ゲンナリとしながら、機雷を避ける潜水艦のような気持ちで沖を目指します。
「水中の透明度は申し分ない。これでクラゲさえいなければ最高なんだけどなぁ」

(ピンク色の4本の触手がアンドンクラゲです)
クラゲを避けつつ海底の魚を探すのは、とにかく集中できません。
水底から浮上する時に
「バチンっ!」とオデコや耳たぶなど、ガードしていない部分に痛みが走ります。
最悪なのは唇周りで
「バチコ~ンっ!!」とイノシシ除けの電気柵に触った時のような激痛。
「いや~、クラゲに刺されるという覚悟をしているから耐えられるけれど、予測してなかったらパニックになりそうだ…」
しかし暑くなってアジゴもたくさん岩礁に群れていて、今日もフィッシュイーター系の魚は期待できそう。

砂の上にもたくさんいるので、ヒラメやマゴチが潜んでいないかを注意深く探します。

砂の中に潜む大きなアカエイ。

ギョッとするような大きさで、楽に1メートルを超えています。
ちょっとイタズラすると「もう、何すんのよ!」てな感じで泳ぎ去ります。

これくらいのサイズのヒラメがいたら嬉しいんだけどなぁ~。
ボチボチと獲物をゲットして、結局これくらい。

小型のヒラメや中型の石鯛がメイン。
「今年はこれで終わりだろうな…」
澄んだ海を見ながら少し残念に思います。
しかしまあ、少しは猟欲を満たすことができたかな。
今日も自然の恵みに感謝です。
↓相変わらず真面目に仕事してないなっ!!と思った方はクリックプリーズ(笑)♪
にほんブログ村
にほんブログ村狩猟の魅力まるわかりフォーラム
- 関連記事
-
スポンサーサイト
周囲に反対されても、呆れられても、寸暇を惜しんで、時には人を殺して(忌引き)までフィールドに出かけていますから…(笑)
サラリーマンや社会人、家庭人としては???なところもありますが、デキル男達なのは間違いありません。時代や場所が違えばヒーローでしょう。
そんな人たちに惹かれてしまうのは、やっぱり自分の中の「猟欲」の順位が高めだからなのかな?と思ってしまいます。
もしかして、手前はコモンフグでしょうか?
美味しいですよね。(こっそり)
でも「猟欲が強い」=獲りたいと思う向上心が強い、という事だと思うんですよね。
一般社会で活かせると良いのですが…。
そっかー、時代が合わなかったんですね。
私なんかも石器時代だったらモテモテだったかもしれませんね♪
フグはたぶんショウサイフグです(時々ハイブリッドがいるのです)。
「食品衛生法違反だ!」とかわざわざコメントいただく法律も知らないメンドクサイ人がいるので、これは「薄造りにしてニワトリの餌」という事でお願いします(笑)。
美味そうでしょ?ニワトリの餌。
行きたいのはやまやまなのですが…。
今年もレポートできるように頑張りま~す!!
山屋になると「山が俺を呼んでいる!!」になります。
しかしここに(頭の中で、しかも仕事中に!)そんなことを叫んでいる馬鹿者がいました。
はい、それは私です(笑)。
私の中の登山欲がまったく満たされていないのです。
何しろ、20年分溜まってますから💛
やっぱり異端児は、現代社会では欲求不満になりますよね。
異端児に会社とか、社会なんて狭すぎるのです。
地球の山は~俺~の山~🎶 俺の果てしな~い憧れさ~🎶
「男には負けると分かっていても戦わねばならない時がある…」
なんて言いながらムチャはしないでくださいね(笑)。
時間的猶予がある内に逃げるが一番。
銀河英雄伝説 ヤン・ウェンリー提督
「全艦、逃げろ!」
でも、若いうちにもっと無茶しとけば良かった…俺ってヘタレ…
すみません、銀英伝は知らないのです(^_^;)。