「ェココッコーッ!!」時間は夜明け前。朝の4時半。
寝室の下に鶏小屋があるため、頭の真下で雄鶏の下手くそな鳴き声が響きます。
「うう、恐れていたことがついに来た…」
孵化させたニワトリの内、3羽は確実に雄鶏だったので鬨(時)の声(コケコッコーというヤツ)を上げ始めたのです。

飼っている私だけなら毎日多少早起きになるくらいのことなのですが、近隣住民の方にとっては迷惑以外の何物でもないでしょう。
古くから住まわれている方や過去にニワトリを飼ったことがある方は
「昔はどこもこんな感じだったし逆に懐かしいよ」
と、言ってくれて気にされないようですが、近隣に新しい住宅地も建ちましたので苦情が来るのも時間の問題です。
「まだ鳴き方が下手くそで声が大きく響かないうちに絞めてしまうか…」
我が家のニワトリは除草と採卵用の家禽であってペットではありませんし、孵卵器で卵を孵化させる以上覚悟していたことでもありますしね。
まず鳴いていた2羽の後藤もみじ。

2羽は「食べる」という人がいたので絞めて差し上げました。
この2羽はオス独特の競争心というか凶暴性が強くなってきて、2羽でしょっちゅう喧嘩していたし、餌を与える私の指を「肉の塊」くらいにしか思っていないのか、かなり強く啄んで内出血するほどだったので絞めるのにほとんど躊躇はなかったです。

(う~む、こうやって見るとクチバシも眼付きも鋭いし、雄鶏ってかなり狂暴な顔つきですね)
「自分で食べるのが絞めた責任かな」とも思いましたが、差し上げた人も美味しく無駄にせず食べてくれることを知っていたのでお任せしました。
まだ1羽(もしくは2羽)雄鶏がいるしね。
驚いたのは絞めていた最中にホシノさんが跳んで駆け寄ってきたこと。
生きているスズメを捕獲したり、
タカとも闘おうとするニワトリなので、日常と異なる動きに反応して「新鮮な肉が食べられる!」と感じたのでしょう。
鳴いていた2羽の雄鶏を送り出して「さあ、これでしばらくは平和な朝が訪れるはず…」と思いました。
しかしそう思ったのも束の間。
翌朝には
「ェココッコーッ!!」と、鬨(時)の声。
今度は岡崎おうはん(縞々模様のニワトリ)のオス。
「昨日まで鳴いていなかったと思ったのにもう鳴き始めたのか?」
と思って調べたら、「ニワトリたちの順位によって鳴き声を上げる順番が変わる」とありました。
上位の2羽がいなくなったので、早速3位のニワトリが鳴き始めたというわけです。
「まあしょうがない。今度こそ自家用に絞めるか…」
そう思ってニワトリたちを観察していると、驚愕の出来事が!!
「このニワトリはトサカが小さいしメス確定!」と思っていた個体が庭石に登り、
「ェコッコーッ!!」と鳴いたのです。
「え!?確実にメスと思っていた個体も実はオスだったのか?」
一気にパニック!!
「ということは産まれたニワトリは全部オスだぞ。ある意味凄い確率だ(1/32)!!」
もうどうしようもないから、「残りの3羽は絞めて食べるしかないか!!」と腹を括ったところで、知り合いの伝手で「雄鶏を引き取ってもいいよ」という場所が見つかったのです。
そこは沢山の種類のニワトリを放し飼いにしている場所でした。

(ほんの一部)
ヤギも飼っています♪

「近親交配を繰り返すとニワトリも血が濃くなって不都合だから、ちょうど他所の血統を入れたいと思っていたから助かるよ」
「いえいえこちらこそ助かりました。ありがとうございます!!」
その方は連れて行った3羽を見るなり「ああ、皆オスだね」と言われました。
やっぱり…。
なんだかんだで引き取る場所も見つかりホッとしました。
しかし「この3カ月半の苦労は何だったんだろう!?」と思うと、ガッカリしたのは本音です。
まあしょうがないよね。
庭には再びホシノさん一羽が残ったのみ。
「フリダシニモドル」そんな言葉が浮かんできたのでした。
草抜き頑張んなきゃ…。
トホホ。
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笑っちゃいけないと思いつつも、「ェココッコーッ!!」でダメでした。
卵採れずに残念でしたね。
鳴き出した時は本当にビックリしました。
まあ、鳴き出すまでは除草頑張ってくれたんで良しとします。
秋から美味しい卵が食べられると思っていた所は残念ですね~。
上がいなくなると、下が上がってくる。
でも雌雄ばかりは・・・どうにもなりませんね。
また孵卵器の活躍が楽しみです🎵
正に生命の神秘と思いました。
雄鶏なら尚更っていう感じがしました。
だからあまり感情移入できない存在で「ニワトリは庭の草(オフクロ談)」と言われていたのかもしれませんね。
うう、次の手を考えます…。
ヤギでも飼いますか~(笑)。
今回は悪い結果だったので、次回は全部メスのような気がします♪
ホントに(笑)。