「平らな場所では歩けるようになったけれど、高低差がある場所はまだ無理だな…」
土曜日の出猟予定の朝、肉離れを起こした足の状態を確かめるためによく準備運動をした後、玄関のたたきを何度か昇り降りしてみます。
「ピキッ!」っと嫌な感じで突っ張るふくらはぎ。
「勢子役は当然無理だとしても、見切りだけして一番低い場所の待ちに付くことくらいはできるかもしれない」
そう考えますが、自分の性格では無理をすることが分かっていたので、相当に悩みましたが猟隊にお休みの連絡を入れます。
「焦るな。無理して仲間に迷惑を掛けたり、猟犬たちのピンチを救えないような事になってもいけないから、今はしっかり治す時だ」
自分に言い聞かせます。
「ふう、しょうがないから出来ることをやろう」
足のリハビリを兼ねて一年間くらいほったらかしておいた庭木の剪定をすることにします。
【ビフォー】

まずは鬱蒼とした槇の木。
我が家は築50年近い中古住宅を購入したので、前の住人の方が植えた庭木の剪定をこまめに行わないと、あっと言う間にジャングルのようになってしまうのです。
ところがやり始めると、
「ああ、この槇の木は背が高くなりすぎて、これ以上伸びると剪定自体が難しくなるぞ…。それに木の又に詰まった落ち葉の中に大量のカメムシが冬眠しようとしている。これは一度バッサリ切る必要があるな」
と判断し、高さを3分の2くらいまで低くし、枝葉もサッパリと切ることにします。
バサバサと枝葉を落としていくと、その様子を眺めるワンコ達。

一番奥にチョコンと耳が見えているふじさん。
何回も見ているので見慣れている感じ。
これはモリさん。

いつも陽気なモリは、なんか楽しいことが始まりそうな予感がして、「ウワォウワォワォオォォ…」と必死にこちらに向かって話し掛けてきます(笑)。
「ダメダメ、まだお仕事中だし刃物を使っているから来ちゃダメだよ」
いざやり始めると枝葉だけでなく幹も落とすので物凄い剪定屑が発生して堆積。
フウフウと汗をかきながら、時々落とした枝葉を作業の邪魔にならない場所まで運びます。
「庭木でさえこれなんだ。今、時々イノシシや熊が人里まで降りてきている事が報道されているけど、いつも山の中のエサの木の実が豊作だったとか不作だったという目先の話しかしていない。
そんな目先の理由じゃなくて、人家に隣接する小山や田畑周囲の藪の除草と間伐を徹底的に行えば、それだけで人家の周囲に隠れられる場所が無くなってグッと出現率が減るはずなんだ…」
しかしまあ、狩猟で入る山の中を思い出すと、どこもかしこも倒れた樹の上に更に樹が倒れ、その上を蔓草が覆っているような状況です。
人家の近くをきれいに保っても、ゆっくり休めて発生する場所(寝屋や産屋)がどこにでもあるので、山の中からドンドン新しい獣が育ってやって来ている感じ。
「狭い自宅の僅かな数の庭木にヒイヒイ言っている人間が言えることじゃないか…」
そんな無力感を覚えます。
「剪定をする度にいつも思うけれど、光合成の力って本当に凄い! 幹だけにしても1年ほどで再生するし、本当に植物の不死身さにはいつも驚くよ。
不老不死とか若返りの薬とか永久機関とか万能細胞(これは実現化されたけれど)とか、葉緑素と太陽光があればあっと言う間に実現可能な気がしてしまう。
昔の人々は植物のこんな様子を見て、きっと本気で錬金術を研究していたんだろうなぁ。
オレはお金が欲しいと思うタイプじゃないけれど、このニョキニョキ伸びる木の枝葉がお金だったりしたら、あっと言う間に大金持ちになれるだろうねえ(笑)」
なんてバカな事を考えます。
大雑把に終わった部分はこんな感じ。
【アフター】
「さ、そろそろ遊ぼう♪終わるまで待ってたモリは偉いでしょ(ドヤァ)?」

「うん、偉い偉い!でもそんなに思いっ切りのドヤ顔されるほどの事じゃないと思うんだけどなぁ(笑)」
脚立に乗ってノコギリを引いたり重いものを運んだりしたために、片付けを始める頃には腰が痛くなり始めます。
「うう、まだ足が良くなっていないのに調子に乗って作業してしまった。痛めた脚をかばいながらの作業だったから、身体のあちこちのバランスがおかしくなってるな」
片付け終ると車に乗り込むのも腰が痛いような状況。
足も腰もしっかりと治してボチボチ山へ行きたいと思います。
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なんか性格的に三枚目で見てて飽きないんですよね(^^;。
かわいいっす♪
それにしても、これまたバッサリといきましたね。
槇の木はいいな、植え替えようかなぁ。
庭木には持って来いですよね。
我が家では何を血迷ったのか?
その昔、庭にクヌギのドングリを埋め埋め。
今は3本順調に育っています(-_-;)
おかげで、剪定を年に4回はしないと大変。
放っておくと森になります。
ワンコの床材には困らないんですけどね。。。
ありがとうございます♪
おお、クヌギもバッサリやっちゃって、ホダ木として椎茸栽培はいかがですか?
庭木は時々バッサリやらないと、ジャングルになることがここ数年で分かりましたので、やる時はかなり思い切ってやるようにしています。
今回は風通しと陽当たりが良くなって快適です。
(でも台風時期の風よけが無くなって心配ですが…)