「あれ?どうしたんだ、ふじ…」
カヤがイノシシにやられたのが先週の土曜日。
その日はカヤの容態を第一に考え、ワンコさんスペースの移動レイアウト変更。
ふじとモリを一緒に、カヤは一人で過ごしてもらいます。
カヤは傷が痛そうだったので、日曜日の出猟を休みワンコさん達のお世話。
幸いカヤは日曜日の昼過ぎになると機嫌も良くなり、エサも良く食べてやられた右足を地面に付けないようにヒョコヒョコ走っていました。
「ほっ、よかった…」
しかしその一方、ふじの様子が変。
連れ帰った土曜日だけはエサをガツガツ食べたのですが、翌日からほとんど食べなくなりました。
「大きなイノシシの群れと遭遇してくたびれているんだろうな」
猟犬が山を走るにしても、獲物との対峙の仕方によって疲労度合いがずいぶん異なります。
・獲物がいない山を走り回る
・鹿もしくは子イノシシしかいない山
・巨大な角を持って犬を威嚇してくるような鹿、もしくは中型のイノシシ
・100kgを超える様な大物イノシシ
下に行くほど肉体的にも精神的にも猟犬が疲れます。
ましてや群れで遭遇して絡むとなると何倍もの疲労になります。
翌日(月曜日)には普通にエサを食べるだろうと思っていたのですが、好物の茹でたイノシシ肉をほんの少し食べただけ。
そしてその翌日(火曜日)は全くエサを食べませんでした。
猟犬がフィールドでケガや病気になる原因を負うことはよくあります。
思いつくものを挙げると
・毒物
一昔前は行政でも野犬駆除のための毒餌を撒いていたし、今でも鳥獣被害に悩む一部の方が毒餌を撒いていることがあります。
・農薬
消毒をしたばかりの果樹園や田畑などの溜り水を犬が飲んでしまう。
・イノシシや大角の鹿によるもの
イノシシは鋭い牙を持っているので、シシイヌがやられるのはたいてい牙によるものです。しかし小さなイノシシでも噛み付いてきますし、大きなメスなどは上から乗っかって圧死させようとします。イノシシほどの危険性はないにしても鹿の角もケガの原因になります。
・野生鳥獣からの病原菌
イノシシや鹿のヌタ場はたくさんの野生鳥獣のお風呂になっています。狩猟中に身体を冷やすために猟犬が浸かって体を冷やしたり泥水を飲むことはよくあります。そこからの病気の感染があります。
・ダニからの病原菌
ピロ(バペシア)という病気になります。今はフロントラインなどの良いダニ忌避剤ができて罹患率も少なくなりましたが、猟犬持ちにとって怖い病気には変わりありません。他にもダニは様々な病気を媒介します。
もしかしたら私が気付いていなかっただけで、イノシシに揉まれたのかもしれないと思って家の中で隅々まで触診。
「どうした?どこか傷を負って見落としていたかな!?」
しかし特に外傷も痛がるような箇所もなく、イノシシに揉まれた感じもない…。
丁寧に見ていくと耳の先に2か所の傷と血のり。
「小イノシシに噛み付かれたかな?でもまあシシ犬だったらよくあるカスリ傷だよな」
さらに診ていくと噛まれた耳の下の顎の付け根辺りが少し硬く腫れている感じ。
「耳先からバイ菌が入ってリンパが腫れているな。ま、たいしたことないでしょ」
そう思って放置していたら、水曜日には機嫌も良くなり茹でた肉を少し食べたので快方に向かっているようでした。
しかし木曜日にはまた何も食べなくなり、動物病院へ!

微熱があったので解熱剤と抗炎症薬と抗生物質の注射。
帰宅して家の中に入れるとひたすら眠るふじ。

注射が効き出すと少しエサを口にするのですが、すぐに吐きます。
しかし散歩には喜んで行くし、水は飲んでオシッコも問題なく出ます。
「ここら辺がよく分かんないんだよね。今まで病気やケガで死んだ犬はこんな元気はなかったし。でもエサを食べないし、食べても吐くのは調子が悪い証拠だ…」
金曜日には、今度は熱が下がり過ぎていました。
機嫌も良くなったり悪くなったりで安定しませんし、エサを口にしても吐いてしまいます。
吐くので服薬が出来ず、連日獣医さん通いで注射。
最近隣の田んぼの稲刈りをしたせいか分かりませんが、家の中で立て続けに4匹のネズミを捕獲したことを伝えます。
実家で飼っていた猟犬の何匹かを、ネズミが媒介するレプトスピラという病気で失っていたからです。
しかし「レプトスピラだったらもっと劇症になるはず」ということで、今のところ可能性は低いとのこと。
土日の出猟も取り止め。
日曜は行きつけの獣医さんがお休みなこともあり、セカンドオピニオンで他の動物病院を受診。

食べないので1kgほど体重が落ち、ちょっと頬もこけています。
エコー検査をしてもらいますが、特に異常なし。
この日は平熱。
しかし帰ってくるとひたすら眠るふじ。

「体調悪いんだね。きついのに早く気付いてやれなくてすまなかった…」
ただただ早く治るのを祈るのみです。
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なんだろう?
我が家のコーシンが風邪をひいた時がそんな感じでした。
あとはヤマがケガをした時も。
何れも発熱していました。
2頭とも一週間くらいで元気になりましたが、その間は暖かい室内に入れて保温。
すいません、私にはそのくらいしか思いつきません。
まずはお大事に。
検査で問題無い様なので、心配ですが様子見ですね。
早く良くなってくれますように。
ふじちゃんは拾い食いしないだろうしね。
早く良くなりますように。
かやりんのケガも心配ですね、どうかお大事になさって下さいませ。
2箇所の傷、マムシでもないですか?(そんなに小さい傷ではないか)
早く回復できますように。
いろんなバランスが崩れてるのかもね。
以前聞いたんですが瀕死の蝶に花の蜜代わりにポカリ飲ませたら元気になったとか・・
飲ませすぎたらいけないだろうけどポカリも飲ませたら如何だろうか・・
単純に食道に骨などが刺さってるとかの可能性がありそうな気がしますがどうなんでしょうか。
早くよくなることを祈ります。
ふじも10日間くらいかかりました。
しかし無事に完治。
かなり心配しました。
今は飼主の方が精神的な疲労で熱が出ています(笑)。
はい、その通りで様子見をするしかありませんでした。
ようやく良くなった感じです♪
結局、はっきりした原因は分かりませんでした。
しかし無事に良くなりました♪
はい、拾い食いをするような事は通常はしないので、毒エサの心配はあまりなかったです。
でも原因がわからなかったので結構心配しました。
カヤは無事に回復中です。
抜糸ももうすぐな感じ♪
しかしふじは原因がわからなかったのでかなり心配しました。
マムシの傷は何回も見たことがあるので、それとは異なりました。
ただ、やっぱり猟犬は色々な事に注意をしなければならないな!と再確認した次第です。
無事に元気になってホッとしております。
はい、原因不明なのがとても不安でした。
シシ犬は色々な事に巻き込まれる可能性があると再確認した次第です。
おかげさまで無事に良くなりました♪
水はずっと飲んでいたのです。
しかしエサを食べると吐いてしまって…。
なんとか良くなりました!
なにか消化器系のトラブルだったのですが、その原因が何か分からず…。
熱が上がったり下がったりするのが不安でした。
無事に良くなりましたよ♪