ある日、総務部の仕事が出来る若手男子
「ツバメ殺しくん(仮名)」が私のデスクにやって来て、真剣な表情で訴えかけます。
「あの~、そろそろ社長からのプレッシャーが限界なんですけど…」
「いや、それはよく分かってるよ。だってオレのデスクにも毎朝来られるもの…」
二人乾いた笑いで溜息をつきます。
何をそんなに悩んでいるかと言うと、会社の敷地内に夜な夜なイノシシの大群が侵入してきて、芝生という芝生を掘り上げてしまうからです。

こんな感じ。芝生が無くなっています。
「いや~、例年になく酷いね。敷地内は農薬も化学肥料も除草剤も使ってないし、相当エサのミミズがいるんだろうなぁ…」
時間のある時にちょっと足を拾って(足跡からどの程度のイノシシが来ているかを探ること)みます。
「40kgと60kgくらいの母親に10kgほどの子イノシシが複数頭ついている二群れ。それに70kgと40kgくらいの一頭ものが二頭。たぶんオスだろう…。
子供の足跡が同じくらいだからはっきりしないけど、10頭くらいは来ているなぁ」
そんな見立てをします。
これが猟期(狩猟をしても良い期間)だったりしたら、喜んで隣の山を競るところでしょう。。。
しかし猟期には早いし、住宅や道路が近くて銃を撃てる環境ではありません。
「あ、でも箱罠のみだったら10月15日に解禁になっているな」
そう思って、知り合いのハンターの方に連絡して箱罠の設置を依頼します。
「慣れるまでしばらくは入らないと思うけど、入ったら教えてね」
「了解です」
「さあ、どれくらい近寄っているか見てみるか」
と思い、翌日出勤してすぐに足跡を確認するために箱罠に向かいます。
「ん?」
「入ってまんがなっ!!」いや、掛けた翌日に入るとは正直びっくりしました。

40kg弱のオス。

出勤してきた女性たちも興味津々。

彼女たちは、このことを社外の友人に話すと
「は?何を言っているのか全然意味が分かんない」
と言われ、写真を見せて本当に信じてもらえたそうです(笑)。
まあ、その反応は普通だと思うよ。
「やった~!明日はイノシシ鍋だ~っ!!」的な雰囲気が流れましたが、皆さんにこのイノシシは箱罠の所有者のものであることを説明。

「うう、箱罠の所有者さん。お願いだからイノシシ持って帰って…。せっかく獲れたからあげるよ、なんて言われたらオレが一人で解体しなきゃいけなくなるんです…」
心の中でそんなことを思います。
やがてやって来た箱罠の所有者さんは、まだ猟期初めでイノシシ肉が必要なので持ち帰るとのこと。
「よ、良かった!本当に良かった!!」
かなりホッとしました。
しかしまあ、会社のお偉いさん方も
「え?イノシシ本当に獲れたの?見る見るっ!!」
と言って、皆さん少年のような目をしてイノシシを見に来ていたのがとても印象的でした(笑)。
まあ、会社の敷地内でイノシシが獲れるなんてそんなに経験できるものではないでしょうからね~。
きっとこの日はたくさんのご家庭で
「今日、会社でイノシシが獲れたんだ」
という話題で盛り上がったことでしょう(笑)。
なんだか色々な事で盛り上がった一日でした♪
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何度か獲れたら移動するほうがいいのかなぁ?
サツマイモの芋掘り、
猪に手伝ってもらいました。
日当にほとんど持っていかれましたわ。
(≧∀≦)
複数頭、来ているようなので、続けて穫れると思いますよ。
社長に交渉して、箱ワナを買って設置しておくのはどうでしょう。
1年たっても穫れない箱ワナもありますし、ミカンを捨てている穴の横に夕方の5時にセットして帰ったら8時ごろに70㎏ぐらいのイノシシが入ったと連絡がありました。
気を良くして、当分箱ワナを置いてみましたが、さっぱり取れませんでした。
箱ワナは、イノシシさん任せなので、期待せずに数を多く置かないと、仕方ありませんね。
今後にご活躍を祈念しています。
会社の敷地に平気で出てくる個体なので人様を舐めていたのでしょうね。
鉄の臭いへっちゃらなんて思っていたのかな?
郷里の知り合いの庭園にも同じようにフェンスの下をくぐって入って悪さをするので箱罠では捕獲できなくて、所有者の了解を得て、犬を入れて捕獲したと。無料公開の庭園開園に間に合ったそうです。
この一件で、社長さんに更に火がついてしまったのではと考えるのは私だけででしょうか?
社長さん自ら狩猟免許を取って、箱罠を購入、そして設置してしまったら・・・。
じゃんさん、どうします?
あと何頭か獲れそうです♪
次は「猪鍋記念日」になるかも…。
コメントありがとうございます!
実はちょっとそんな話もしました。
会社には工務班がいるので、「今ある箱罠を参考にして自作の箱罠作ってよ」とお願いしました(笑)。
次のイノシシが箱罠で獲れなかったら、括り罠をお願いしようかと思っています♪
残念ながらハンターがいるとは思っていなかったのでしょう。
次のイノシシが獲れたら、夜中に我が家のワンコさん達を散歩させようかと思っています(笑)。
これからイノシシがしびれ上がるくらいに人間の怖さをきっちり教え込もうと考えております。
いや~、なんだか凄いことになってきましたよ(笑)♪
いくらなんでも、ツバメ殺しにシシ殺しでは…
ここはジャンさんが策を弄して社長以下幹部に狩猟免許取得させるのです。
ジャンさんは社長の師匠として会社に君臨。
昇給やボーナス査定、有休も意のままに♥
「釣りバカ日記 ジャンさん編」
期待してます‼‼‼‼
ちょっと調子に乗り過ぎました⤵
その頃には私はハンターを引退し、「可愛そうなことをするのぅ…」と呟いてみたいです♪
敷地全体をフェンスで仕切って巨大な箱ワナ化させてしまうんでしょうね。
そして・・・
アマゾネス軍団をリリース。
業務遂行と称して・・・猪犬訓練所状態!
素晴しい会社ですね🎵
私を雑用係で雇って。。。
箱罠ではなくて囲い罠になるのでしょうか。
そんなことになったら「イノシシ観光牧場」として副業が出来そうですね。
社長に進言してみます~。