1ラウンド目はドゴーンと2頭のイノシシをゲット!!

(写真は50kgほどのオスイノシシ)
2ラウンド目は我が家のワンコ達の出番。
ワンコ達を放ち、寝屋を回りますが反応なし。
車が見えるところまで帰って来たので、待ち(狙撃手の待つ包囲網)を解いてもらいます。
「空山(からやま。獲物がいない山)だったかぁ…」
と脱砲(弾を銃から抜くこと)。
ヒャンギャンヒャンギャンヒャンッ!!しかしその途端にワンコ達が啼き出し、追い啼きが遠ざかります。
「だああっ!また失敗した!!」
またもや車の近くを競り忘れたのかと考えますが、その場所は確かに最初に犬を入れた場所で競り忘れた訳ではありません。
犬と人間を躱した狡猾なイノシシが、追い詰められて最後に逃走に選んだ場所だったのです。
進んだ方向にはアスファルトの道路。
道路の上を走って隣山へ移動するイノシシ!
近年は増えすぎた野生動物と人間との距離が極端に近くなり、道路を使って逃走したり、民家の裏庭でイノシシが寝ていて市街地の中を逃走することもあるのです。
そして道に飛び出たイノシシを追ってふじが車と接触事故を起こしました。
(猟隊のメンバーの方が見ていました)
ハッキリ言って道路に飛び出たふじの飼い主である私に100%過失がある事故です。
(それらのトラブルに対応するためにハンター保険に加入しています)
ふじは口の横から出血していましたが、口腔内の頬っぺたの内側を切ったくらいで軽傷。
頬骨や歯にも異常はなく、機嫌も良くて一安心。
見ていたメンバーの方によると「軽く当たった感じ」とのことで、ホッとしました。
しかし車に戻ってきたモリ(左側。右はカヤ)も両目の周りに謎の出血。

「モリも他の場所で事故ったのか?しかも眼から血が出るなんて重傷だぞ…」
と焦って傷を探しますが、傷がありません。
「眼底出血か?だとすると深刻な状況だ…」
とも思いますが、中から出て来る様な血ではないし、血自体は少量でモリはまったく元気で平気な顔。
白目も真っ白で異常なし。
一緒にイノシシを追っていたので、ふじの傷口の血が付いたのだろうと推測します。
(実際に濡れたタオルで拭くと無傷)
その日はすぐに帰宅して、容態が急変しても動けるように待機。
過去に自分がモトクロスをしていたので、大きなケガをした時は夜になると熱が出て食事ができなくなる状況を知っていました。
「熱が出る前に少しでも食っておけ」
なんて言われたものです。
なので消化が良いウエットフードや鹿の生肉をミンチにしたものをワンコ達に与えますが、3頭ともに驚くほどあっという間に完食。
「まあ、これだけ食欲があれば問題ないな…。ちょっと呆れちゃうくらいの食欲だけど…」
イノシシ猟に使う猟犬は、イノシシと交戦してその鋭い牙で切られることがよくあります。
幸いにしてふじはビビリのワンコなので、今までイノシシの牙で切られたことはありません。
そりゃあ、可愛がっている犬にケガしてほしくないけれど、しかしイノシシを追う以上覚悟はしています。
オス鹿の角で突き殺された猟犬もいます。
メスイノシシであっても噛み付いて尻尾を食い千切られたり、上から乗りかかられて圧死させられたり。。。
今回の様に交通禍に遭ったり、害獣駆除のための毒餌を食べたり(一昔前は役所でもやっていた)、古井戸や地下洞に落ち込んだり…。
全て実話です。
猟犬を使役してフィールドに放つと本当に心配事は尽きません。
それらに備え少しでも体を鍛え、山や地形を知り、犬がピンチの時は一刻も早く現場に駆け付ける事が出来るように努力しています。
そして猟場近隣の情報を集め、トラブルになりそうな場所では猟をしません。
ハンター同士の情報交換に関しては「どうやって獲物を獲るか」とか「どこに獲物がいるか」などより、それらの情報の方が遥かに重要です。
ハンターしか知り得ない情報が多いからです。
「それにしても今回は軽く接触した程度で本当に良かった。しかしまあ、頬の内側とはいえ出血したから夜は腫れるだろうな…」
日が暮れると右目周囲(向かって左側)がブックリと腫れ上がります。

「やっぱりなぁ。 右目周辺と頬辺りが車と接触したな」
試しに好物の茹でたイノシシ肉を与えてみますが、ガツガツと完食♪
「食欲がそれだけあるなら問題ないか。
でもそれだけ腫れると痛いだろう…。ふじ、すまなかった」
目を腫らしてパタパタと尻尾を振るふじを見ると、申し訳ない気持ちで一杯になりました。
2日目までは少し腫れが残っていましたが、4日経った現在では完治。
良かった。本当に良かった。
↓とりあえず大したことなくて良かったね!!と思っていただいた方はクリックプリーズ♪
にほんブログ村
にほんブログ村狩猟の魅力まるわかりフォーラム
- 関連記事
-
スポンサーサイト
うちもキジを追って道路に飛び出し、
乗用車が急ブレーキ、続いてパトカーが
停車。
平謝りでした。(≧∀≦)
それからは山にしか連れて行きません。
(^_^;)
今現在ネットで購入できるか分かりませんが、化膿止めの抗生物質を用意しておくと良いかもしれません。
我が家では「パセトシン錠250」をストックしています。
これだけでもかなり心強いです。
最近の四つ足は「こっちの方が走りやすい!」とかなり躊躇なく道路を走って逃げます。
こちらはヒヤヒヤです(汗)。
とにかくホッとしました♪
おお、そんな抗生物質が売っているのですね。
ちょっと探してみます。
とにかく大事にならずにホッとしました。
山の中だけでなく、そんな危険があるとは知りませんでした。
覚悟されているとは言え心配ですよね。
接触が大事に至らなくて良かった。
そして何よりふじさんが軽傷で済んで良かったです!
そうですね、やっぱり心配です。
こんなことが起こると本当に「獲物なんてどうでも良い」とさえ思ってしまいます。
それでもやっぱり嬉しそうに山を駆け回り、獲物と対峙して誇らしげな顔を見るとワンコ達と山へ行きたくなるのです♪
生き物を飼うとどうしても付いて回るのが、事故とケガですよね。今回は何事もなく本当に良かったですね。
いつもコメントをいただき、ありがとうございます<(_ _)>
コメントの管理に問題がありました。
申し訳ありません。
とにかく何ともなくて良かったです♪