カヤのリハビリは続きます。
今回は本来のイノシシ狙いで孟宗竹の藪中を進みます。
「カヤはまだ生きているイノシシにあてた事がないんだよね。大丈夫かなぁ…」
とも思いますが、山の中での様子を見ているとカヤはふじと一緒に走り回ってる事が多いし、ふじが先導犬なら逆に大丈夫だろう。
ここは自分で見切りを行っている場所で、毎週見ていたから60kgほどのイノシシがずっと居付いているのを知っていました。
だけど場所的にはかなり広いエリアなので、競るのに時間がかかるし、たくさんの個体が入っている時以外は効率を考えて競ることはありません。
しかしカヤの初めてのイノシシの訓練には広い場所をゆっくりと歩けて、少ないイノシシをしっかりと探しだすことができるのではないかと考えて、メンバーの皆さんに無理を言って競ることをお願いしました。
私がストラーダの後部座席に3頭のワンコを積んで来ているのを暖かく見守ってくれていた皆さんは快諾。
イノシシが足跡を付けている場所から山へワンコを放して山中を進みます。
う~ん、山の中は足も少ないし、稼ぎ(エサを食べた痕跡)も古い。
ここら辺には来ていないな。
イノシシは通常、竹が倒れたり、ブッシュが茂っている場所に寝ているので、そんな場所を回りイノシシの寝屋を探します。
「お、この筍の食べ跡は間違いなく今朝のものだ。近いな…」

そんな事を思っていると、ふじとカヤが2頭でするすると茂った竹藪の中に分け入って行きます。

(モリは別の場所を捜索中)
「ワン…」
と一鳴き。
「ギャンっ!! ヴァンっ!ヴァンっ!ヴァンっ!」そして次の瞬間、2頭の激しい起し啼き!!
「おお、確かに2頭の啼き声がする。カヤも野太い声で頑張ってイノシシを立てて(啼き止めて)いる。
あのリードを付けるとプルプルと震えていたカヤが…。
うう、本当になんだか涙出そうだ」
「いや、今はそんなことを思っている場合じゃないな」
静かに銃の薬室にスラッグ弾を送り込み、安全装置に手を掛けてふじとカヤが啼いている場所に忍び寄ります。
「距離は15メートルくらいか。頑張って止めてくれている。
まだ藪が深くて犬もイノシシも目視できない…」
一歩ずつ足の位置を変え、息を殺して犬とイノシシの位置を確認します。
「まだ啼き止めてくれている。なんとかふじとカヤが啼き止めてくれているうちに…」
バキバキバキっ!!枯れ竹を踏み割って逃走する音。
竹の隙間にチラリと黒い物体が動いたのが見えましたが撃てず。
遠ざかる犬の声。
「待ちの方向、行ったよっ!!気を付けて!」
しかし残念ながらこのイノシシには逃げられました。
追跡後、戻ってきたふじとカヤをねぎらいます。
「よしよし、よく頑張った!」
その後のラウンドで勢子副長が50kgほどのメスイノシシを立て撃ち。

(手前より匂いを嗅ぐモリさん、ふじさん、カヤさん)
こうやって見るとどの犬か分からないなぁ(笑)。
帰途に就いた車中の写真♪

「疲れたよな。
でもカヤは初めてイノシシを見たけれど、しっかりと立て啼きが出ていたからビックリしたなぁ。
本能って凄いね!
頑張った、頑張った♪」
今日も自然の恵みに感謝です。
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(^ω^)
カヤとふじは耳の形で見分けがつくことに気が付きました。
分身の術見破りましたよ!
それにしても山を駆けた後の満足そうな顔(^^)コレの為に猟に行くというのもアリですよね?( *´艸`)
良かった良かった。
それに、だいぶ体が絞れてきたみたい。
どんどんイイ猟犬になっていくんでしょうね。
我が家のカノを横に並べてみたいな。
4頭、見分けがつかん!?
やはり本能なのでしょうか?とにかくよかった。
無敵のファミリーになりそうな予感です。
頼りになります♪
色々皆さん見分け方を探しているようで、楽しんでいただければと思います(笑)。
良かったらお名前を入れてくださると嬉しいです♪
カヤの笑顔をたくさん見れるようになって本当に良かったです♪
3頭とも少しずつ体が猟犬の身体になってきましたね。
カノちゃんと合わせてみたいですね~!
やっぱり猟犬の本能って凄いですね。
今回のふじのお子様たちはどの子犬も活躍してくれそうです。
それにしても本当に良かったです♪