今日の待ちはこんな感じ。

結構な急斜面をフーフー言って登り、斜面中腹を走る2本の通し(けもの道)を待ち受けます。
猟犬を放って巻狩りが始まりますが、ワンコ達は包囲網を通り抜けた外側で啼き出します。
「しまった!弓(包囲網)の外で寝ていたか。抜け足を見落とした…」
獲物が包囲網の外で出た場合は、地形にもよりますが獲物を追い返して来たりして乱戦になり、判断に迷う時が多いです。
そんな時にゲームメーカーであり指示をする勢子役の技量が問われます。
親方(若き勢子)の的確な指示!
「南方向の◇◇方面に走っているよっ。こちらの待ちは追い返してきた場合に備えてそのまま待機! ○○さんと△△さんと□□さんは、待ちを解いて車で◇◇方面に先回りお願いします!!」
「ラジャーっ!!」
行政区が変わるような広範囲を移動しての先読み。
何人かは猟犬が獲物を追って行った方向に車で先回りし、すぐに2重3重の包囲網を布陣して主要な獣道で待ち受けます。
そして勢子役の親方(若き勢子)と勢子長は山の中を突き進み、猟犬と獲物を追います。
私はと言えば、一番高い所近くに上がっていたので一旦山を下り、車で先回りする方向を目指します。
連絡を取りながら親方(若き勢子)と勢子長が山の中を突き進み、ほぼ同時に犬の啼き声近くに現地到着。
「完全に追い込んで立てている(啼き止めている)。寄るよ!」
猟犬2頭が啼き止めていた所に親方(若き勢子)がイノシシの背後から寄り、横を向いた瞬間に立て撃ち。
しばらくの静寂の後、「止めたよ」の報告。
ほっ。
75kgのメス。

よく脂が乗っていました。
「2頭で挟んで長いこと止めていてくれたいた。子犬(ふじの子供のボブ)もほぼ出来上がったね~♪」

なんて話が飛び交います。
左がボブ。
「うんうん、この前産まれたばかりだと思ったけど、こんな大きなイノシシを啼き止めるほどに成長したんだね…」
我が家でワンコ部屋に一月以上泊まり込んだ日々を思い出し、ちょっと感慨に耽ります。
そしてご年配の方が多いとはいえ、親方(若き勢子)が的確に指示を出し、上手くチームとして機能していますね。
「適材適所」や「リーダーシップ」なんて言う言葉が自然と頭に浮かびます。
猟自体は乱戦模様になったけれど、良い獲物に恵まれました。
今日も自然の恵みに感謝です。
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将来 伝説の親方と言われるのでは?
いや すでに伝説の親方でしょう。
(本人はそんなことないと謙遜しますが)ハンターとしての腕も超一流だと思いますよ♪
でも、遠い!
腕前と人格、両方兼ね備えた上に、まだお若い。
将来、狩猟界をけん引していく人になりそうですね。
これからも賢く、逞しく、何より無事に山中を駆け回って欲しいですね!
彼はこれからどんなハンターになるのだろうと思うと、かなり楽しみです♪
勢子長が育てているボブは、もうかなり猟犬として仕込み上がって頼もしくなりました。
嬉しいですね♪