今年も夏ミカンを栽培されているハンターのお友達ご夫妻から夏ミカン採りのお誘いをいただきました。

ミカン園に入ると夏ミカンの白い花と黄色い実、青々とした葉っぱと空のコントラスト。
そして何とも言えない良い香り。
「ああ、いい香りだ! なんかこの爽やかな柑橘類の香りに包まれると、日頃のギスギスとしたストレスもゆっくりとほぐれていくようで癒されるなぁ♪」
「でもね、去年まではあんなにたくさんいたミツバチがほとんどいないんだよ…」
そう言えば白い夏ミカンの花はきれいに咲いていますが、蜜を求めてやって来るミツバチの姿がまったくありません。
「近年農薬の影響でミツバチの減少が取り沙汰されているけど、こんなに極端な現象なんだ…」
毎年お招きいただいているので、ミカン狩りは年々要領が良くなって最初の年に比べて3倍くらい速くなった気がします(笑)。
「でもいいんですか?出荷されている商品なんでしょう!?」
「いいのいいの、自分たちだけじゃ採りきれないから採ってもらうだけでありがたいの。収穫しきれなくてほったらかしておくと猿やイノシシを呼び寄せる原因になるからね」
それを聞いて猟期に山の中で見る光景を思い浮かべます。
耕作放棄されたミカンや柿の樹。
樹に生ったまま完熟して落下する実。
それを求めてやって来るたくさんの野生動物の痕跡。
私の様な趣味のハンターにとってはイノシシの痕跡がはっきりと残っているので、そこから見切りをして潜んでいる山を推測しやすいのでありがたいのですが、たいてい付近にはまだ耕作していて、何重にも電気柵を張った果樹園があったりします。
有害駆除の報奨金を出すくらいなら、まずはこんな耕作放棄された場所を整備する方がよほど大切だと思うんだけどなぁ…。
(具体的には野生動物をおびき寄せる原因となる放棄果樹の伐採や寝屋となる藪の定期的な整備など)
ま、樹木の所有権や伐採に対しての費用負担なんかの複雑な事情があるのでしょうね。
「色々な問題があるのだろうけど、それにしてもたくさんある食料を放置しているのはもったいない話だよなぁ」
などと食い意地の張った私は考えます(笑)。
夏ミカンをたくさん採った後は小梅の収穫。

なんかもう、青空をバックにたわわに実った木の実を見るだけで幸せな気分になりますね♪
果樹ばかりで栄養の偏りがあるのでタンパク質もゲット!!

スミマセン、ウソです。
このヘビは本当にリリースしました。
ミカンの香りと少し労働をしたことでリフレッシュでき、すっきりした気分で荷台一杯夏ミカンのコンテナを積んだトラックを運転して帰途に就いたのでした。
今年もお世話になりました。
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ちゃんとお帰り願いましたよ(笑)。
2010/12/22の猟装の記事のブーツは一般販売はしていないのでしょうか?
当方、近々狩猟免許を取得する予定なのですが、足元をどう固めるかでモヤモヤしているのです。
足袋も長靴も登山靴も、スパイクもフェルトもビブラムも万能ではない。
場面によって使い分けるのが一番とはわかっているのですが、なかなかピンとくるものがなくて。
現場の、それも日本のハンターさんが設計したものなら間違いない!なんて思ったのですが、、、
私が靴職人なら自分で作っているのですが(笑
柑橘系のいい香りがしてくるようです。
今度、撮り方教えて下さい!
ところで、この耕作放棄果樹問題。
農家の方々も「連携」を考えて頂ければ思います。
しかし、そうならない背景には、その認識の低さや、
人手不足の問題があるのでしょう。
こちらの地域でも同じ問題が起きています。
電柵がバッチリ敷かれた隣は耕作放棄果樹園。
う~ん?と考えてしまいます。
農家の方の気持ちも分からなくはないのですが・・・
人里や農地に害獣を近付けないために、害獣の餌場や
隠れ家を無くし、遠ざける作業は必要です。
「捕る」ことも必要ですが、じゃんさんのおっしゃる通り
根っこの部分から対策をすることも並行して行うべきだと
思います。
ちょっと探してみたのですが現在は廃版のようです。
お世辞抜きに使いやすかったのですが、私の場合はより強力な登坂力を求めて地下足袋に変わりました。
見切りの時や鳥撃ちなどの濡れる様な時は安い長靴を使用しています。
いずれにせよ山を歩くハンターさんが一番こだわるのが足元だと思いますし、(狩猟スタイルなども異なるので)結論が出ないものでもあるのかなと思ってしまいます。
お役に立てずに申し訳ありません。
真剣な話、耕作放棄や森林の整備不足が鳥獣を呼び寄せていることは間違いありません。
分かってはいてもそれを解決できるだけの余力が農村部に残ってないのでしょうね。
色々と複雑な問題もありそうですし…。
(もし違っていたらごめんなさい)