ある日「講演のご依頼」という題名でメールが届きました。
読んでみると
「私は福岡県行橋農林事務所の〇〇という者なのですが、狩猟の楽しさをお話していただきたくメールを差し上げた次第です・・・」
という内容でした。
最近はちょっと色々と思うこともあったり、勤めている会社の一番偉い人が狩猟に理解があったりするので、出来る限り講演依頼などは引き受けるようにしています。
メールの宛先に電話をし、内容を教えていただいても行政主催だし問題なさそう。
すぐに所属する猟友会と勤務先に相談し、了承が得られたのでお引き受けすることにしました。(←これは結構大事だったりします)
で、当日会場着。

『狩猟の魅力発信フォーラム ~あなたも狩猟生活を始めてみませんか~』というどこかで聞いたことがあるような名前…。
まあ、深くは考えますまい(笑)。
会場入りしてスタッフの方や他の出演者の方々とお話しすると、やはり狩猟者の高齢化と若手入門者の減少、野生鳥獣による農林業への被害が酷いとのこと。
そして地元猟友会のベテランハンターの方から「年齢はおいくつですか? え!40代!? うちの猟友会なんて40代どころか50代の人間もいませんよ。みんな還暦以上」なんて言って驚かれます。
そっか~、うちの猟隊の親方(若き勢子)は30半ばの若さだし、所属する猟友会にも若手や女性ハンターが少しずつ入門してきているからそこまで思っていなかったけれど、日本の大部分ではある意味これが現状だよなぁ。
会場は30名ほどのアットホームな雰囲気で、銃猟ハンターの司会者の方(役場勤務の公務員さん)との対談形式の講演。

狩猟に興味を持たれている方が対象なので狩猟の面白さや楽しさ、出猟した際の一日の様子について話しました。
講演の最後に来場者の方にメッセージをということで、先ほど地元のベテランハンターさんから聞いた現状も踏まえ
「興味のある方は是非狩猟の世界に飛び込んできてください。
出来る限り自分の足で山を歩き、自分が自然の中の一個の生命体であることを感じてみてください。
そこに各個人の見えることがあり、これからの人間と野生動物との関係ということも見えてくるんじゃないかと思います。
そして狩猟を教えていただくということは、諸先輩方が何十年も自分の足で山を歩き、獲物が取れずに悔しい思いをされてきた経験を教えていただくということなので、真摯に一生懸命に学んでください。
若い方は何度も何度も繰り返される先輩方の武勇伝にうんざりするかもしれませんが(まあ、私の場合は自分の親父がそうなのですが。笑)、咄嗟の時に繰り返し聞いたそんな話が自分の命を助けてくれることもあったりするんです。
だから真摯に一生懸命に学んでほしいと思います。
狩猟を始めると素晴らしい(泥沼の様な)世界が待っていますよ。」
というようなことを話しました。
それから地元で獲れたイノシシと鹿の試食。

料理を担当していただいたのは「イノシシかあちゃん」の愛称で有名なNさん。
美味しゅうございました♪
最後にパネルトーク。

(料理を真剣に食べているところなので俯いていてすみません)
相変らずこんな時はお笑い担当。
狩猟を始めた時は賃貸マンション暮らしで、お風呂場で獲物を解体していたことや、残滓の処理に相当気を使っていたことなどを話しました(笑)。
質問コーナーでは
「我が家にアナグマが出て困っているんです。どうしたらいいですか?」
「それじゃ、明日にでも罠を仕掛けに行きましょう」
と即座にベテランハンターさんから助け船が出たりと、地方の小規模フォーラムならではの対応。
そうだよなぁ、一昔前はどこの地域にも誰かしらハンターがいて、こんな感じでフットワーク軽く有害鳥獣駆除を兼ねた狩猟を行っていたのだろうなぁ。
そんなことを考えたのでした。
フォーラムは終始和やかな雰囲気で終了。
久しぶりに他所での狩猟の話が聞けたり、他のハンターさんとの交流が出来て楽しく、そして考えさせられることもありました。
お世話になりました。ありがとうございます。
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猟友会に依頼が来ると、ご年配の方の猟自慢で終わってしまうので
白けてしまいます。
どんどん狩猟の魅力を発信してください!
狩猟者が絶滅してしまいます!
俺ん所はそんな人が何人も・・・・・・・
それでちょっと参ってしまいました
こんな講演依頼が来たりすれば、オレがやるから~~~って感じですよ(笑)
なんか、いつもほんわかしたジャンさんのブログで癒されます
オレは・・・・・今シンドイです( ̄▽ ̄;)
私も全く知らなかったのですが、テレビに出ていたようです(笑)。
まあ、大したことが出来るわけではありませんが、私なりに頑張りたいと思います♪
どうか心安らかに。
私の周囲は、猟隊のリーダーは30半ばでも腕前は抜群だし、猟友会の先輩幹部方も「老人が表に出たらあかんよね~。でもいい加減な人間だと困るけどキミなら大丈夫」と快く送り出していただけます。
そういう面では人に恵まれていますね♪
狩猟の世界は嫌なこともあったりしますが、そんな先輩方にお世話になっているので出来るだけ楽しい情報を発信したいと心がけています。