私は焦っていました。

なぜなら
猟友会の地区の理事を拝命し、該当者に狩猟免許更新の書類を配布したのが約1か月前。
3名のうち2名は滞りなく書類を回収できたのですが、残りの1名の書類をなかなか回収できなかったからです。
残りの1名はまだ若い罠猟のハンターさんでしたが、仕事も多忙なようで電話を掛けても返信がないことがしばしば。
「次の休みの日には診断書も取って書類と一緒に提出します」
という返事をもらって2週間ほど経過。
何度かショートメールで督促しますが、提出するという返事がないままに理事会のある土曜日の当日を迎えることになりました。
朝の8時半に電話。
「前から何度も言っているけど、今日の夕方が理事会で書類を提出しないといけないんだ。
書類を取りに行きたいけど何時に行けばいい?
もし免許更新に必要な診断書を取ってないならば、今から病院に行って取ってくればいいよ。
書類内容もチェックしないといけないんで、出来るだけ早いと助かるんだけど」
「あの~、今回書類を出さないとどうなりますか?」
「へっ!? いや、運転免許と一緒で、更新しなければ失効してしまうよ・・・」
「じゃ、もういいです。出しません」「えっ!?失効してしまうということは免許が無くなるわけで、もしまた狩猟をするのなら再度狩猟免許試験を一から受験しなくてはいけないよ。とりあえず更新手続きだけでもしておいたらどう?」
「いえ、免許が無くなってもいいです」
想定外の回答にビックリ!!取り急ぎ事務局に連絡して免許更新の意思がないことを伝えると
「ああ、毎年何人かはいるんだよ。大抵は高齢だから続けられない人なんだけど」
とのこと。
ということで彼の狩猟免許の更新手続きは行われませんでした。
「そっかぁ、狩猟免許を取ったのは良いけれど、性に合わずに辞めちゃう人もいるんだ・・・。
銃猟ハンターなら、狩猟免許だけじゃなくて更に煩雑な銃砲所持許可を手放すのはかなり躊躇する気がするけどなぁ。
でも、自分が知らないだけで実は結構そういう人が多いのかもしれないな」
まあ特殊と言えば特殊な世界ですからね。
ある意味とても勉強になりました。
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何はともあれ安全無事な「終猟」はめでたいな、と当方は思います(^_^)
実施隊の制定には、手弁当で頑張る有害に携わる人々の救済のためにと、政治の世界などにかなり訴えかけ、運動もしました。
年間数十日のボランティアは大変ですから、当然の事と思い、行った行動です。
しかし、それができてみれば、私の町では猟友会全員が実施隊に・・・・
いぜんは特定の奇特な人ばかりが骨を折り、大変な思いをしていたので、そういう運動もしたのですが、出来てしまえばみんなが実施隊に手を挙げる・・
そんなにみんな頑張ってくれるなら、私の出番はありませんね
でも・・・やはり・・・何かあれば呼ばれます、しかし、今は実施隊ではなく、駆除の許可は出ていない訳で・・・・皆さん手を挙げ率先して積極的に駆除に協力すると誓ったのに、なぜ私に声がかかるのか・・・・・
猟友会とか・・・ちょっと特殊な世界だと思います
苦手な人は苦手だと思います。私だって、いままで大変な駆除にサッパリ顔も出さず、現に今もしていない、そんな人が入猟税の免除や技能講習の免除を受けるために駆除実施隊だったりしているのが理解できません
税金で賄われる仕事ですからね
今回やめられた若い猟師さん・・・・・どんな思いでやめられたのか
せっかくとった資格ですし、私たちの仲間ですから
こんな遠くにいながら、なんか残念に思いますし、なにかあったのかなぁとも思ってしまいます
狩猟は趣味の世界ですから、気楽にできたらいいのになぁと思いますね
私も無事に「終猟活動」が出来たらいいのですが。
色々な意味で命のやり取りがある狩猟の世界ですから、終猟はめでたいものですかねぇ。
それは本当にそうなのですが、このような結果になって逆に良かったのかとも思います。
歯切れの悪いコメントでスミマセン。
本音は秘密コメントさんのおっしゃる通りです(笑)。
今は認定事業者制度も出来て、プロとして生計を立てる制度も出来ましたし・・・。
このことについては、これからハンターの皆で情報・認識共有と線引きが必要だと思うのです。
私も正解はよく分かりません。
でも困っている高齢の山間部の農家さんのことを思うと本当に心が痛みます。
そしてやっぱり本当に山の事を知っているのは猟師だと思うのです。
すみません、何かまとまりのない文章になってしまいました。
いつかゆっくり語り合いたいですね。
狩猟というのは持っている物が物だけにしかたないのかもしれませんが、趣味という範囲では収まりきらない物なのかもしれませんね。
自分のような年代の人達はどう考えているのか・・・
そういう機会があればいろいろ聞いてみたいなと思っています。
私は考えに考えた末、ほんとにやりたくて免許取ったので、猟に出ないのに免許とる人は「セレブ!」って思っちゃいますが、手続きもめんどくさいので、ほんとにやりたい人以外は自然淘汰されていくのが流れでしょうねー。昨今の誰でもいいから免許所持者をとにかく増やせ!という方向だと、こうなるのもいたしかたないですね。
何せ過去にこんなにイノシシや鹿などの獲物が溢れかえったことはありませんし、国を挙げてハンターを養成しようとする時代です。
今までは縄張り争いどころか、近くを通るだけで「ここはワシの私有地じゃ(ウソ)。近寄るな!」なんてことが当たり前にあった時代でしたから。
猟友会の事を「老害」という前に、世代を超えて皆さん仲良く情報共有や労働共有などがこれからの狩猟世界なのかなと思います。
上げ膳据え膳で狩猟を出来る良い時代になったとも思いますけど、やっぱりやる気のない人は続かないですよね。
この方は罠猟だけだったので、安易にこういう結果になったのだと思います。
それはこの方にとってベストな方法だったと思いますので良いのではないのでしょうか。
色々な選択がありますよね。
まさに野生鳥獣を相手にするハンターにふさわしい言葉かも。
まあ、一部のファッションでやっているような人間は自然に辞めていくのかなとも思います。
全くその通りで、「生き物を殺す」って相当にエネルギーの必要な作業だと思います。