翌日も快晴!

「それにしてもなんて美しい島なんだ・・・」
穏やかな瀬戸内海の景色に息をのみます。
さあ、フィールドセミナーの2日目のスタートです♪
まずは前日の模擬罠猟の結果から。

4班のうち3班に丸々と太ったタヌキが写っていました(笑)。
本当はイノシシを撮りたかったのですが、野生動物の姿が撮影できただけでも上出来でしょう。
(赤外線カメラを使っての撮影なんて初めてだったので、私自身も結構楽しかったです♪)
次に巻き狩りの方法や、模擬猟を行う地形、勢子役と参加者の皆さんが担当する待ち(射手)の役割分担やそれぞれの配置を説明します。
用意していただいた模擬銃を使っての猟銃取り扱いのレクチャー。
「何よりも安全第一!」なので、例え模擬銃であっても銃口の向きに対する注意喚起や跳弾の危険性などを具体的に説明しました。
それから模擬巻き狩りが行われる現地へ移動。

林の中に現れる石垣。
これは田畑にイノシシや鹿が侵入するのを防ぐために、遥か昔に作られた鹿猪垣(ししがき)です。
小豆島には延長120キロもの石垣が残されているとのこと。
近年はイノシシがいなかったけど、昔からイノシシや鹿の脅威が存在していたんですね。
私たち勢子役は山頂でスタンバイして、待ち(射手)が配置に付くまで静かに待機。
足元にはクヌギの木のドングリがまだたくさん残っています。

「きれいな林だ・・・。針葉樹の植林が進んだ日本の国土で、これだけ落葉広葉樹ばかりがある場所も滅多にないぞ。
それに2月になったというのにまだ相当な数のドングリが残っているから餌も豊富なんだ。
ここのイノシシは毎日ドングリをたらふく食べてよく太っているだろうなぁ。美味そうだ・・・」
それに物凄い量の落ち葉。

いつも山で履いている鉄スパイク付きの地下足袋では、ピンに落ち葉が突き刺さって橇の様になって逆に滑ります。
うう、ゴム底スパイクの足袋にすれば良かった。失敗した・・・。
いつもなら「じゃ、犬放すよ~!」が始まりの合図だけれど、人勢子のこんな時はなんて言えばいいんだろう?
なんて素朴な疑問を抱きつつ、待ち(射手)が配置に付いたとの連絡を受け「じゃ、始めま~す」と、締まらない掛け声と共に模擬巻き狩り開始!!
競り下りながら山の中の野生動物の痕跡を伝えます。

相当にタヌキの密度が高いようで、あちらこちらにタヌキの溜め糞(同じ場所に糞をする習性があります)が見られます。
鹿のオシッコの匂いも強く、先ほどまで近くにいた感じ。
(実際に前日の下見の時に4頭の鹿が走った)
そして前日の下見ではなかったもの。

イノシシのカセギ(餌を食べた痕跡)。
「これはひょっとして・・・」と、思っていたら勢子役の一人から「イノシシ逃走!」の連絡。
「出たよっ!イノシシが走ったよ!!下にくだってるよっ!!!」残念ながら参加者の皆さんが弓を張る待ち(射手)方向には現れなかったそうですが、とりあえず本当に人勢子でイノシシを捻り出すことに成功♪
待場まで下るとまだ模擬銃を使っての復習が続いていました。

地元猟友会の方から「いやぁ、迫真の演技だったね」なんて声を掛けられたので、本当にイノシシが出たことを伝えるとビックリされていましたよ(笑)。
それから再度狩猟についての疑問や質問お悩み相談コーナー。

「ダニ対策はどうしていますか?」
「ダニはイノシシを捌くときに手首や足首を伝わって這い上がって来るので、
手首や足首の神経を全力で研ぎ澄まします!」真剣に答えるオイノコさん。
多分そこは「ダニ忌避剤を使っています」とかそんな答えが欲しいのだと思うけれど、まぁ大体のハンターが似たようなもんだからそれでいいか(笑)。
そんな終始和やかな雰囲気でフィールドセミナーは無事終了。

いやぁ、小豆島良いとこだったなぁ♪

(小豆島のゆるキャラ、オリーブしまちゃん)
最後になりましたが環境省・香川県を始めこの様な貴重な機会をくださった関係者の皆様、ありがとうございました。
そして何より2日間に渡り下手っぴな講師に付き合ってくださった参加者の皆様、本当にありがとうございました。
いつかどこかの猟場でお会いしましょう!!
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ワタクシも行きたかったなあ。でも猟期中に行かれたんですよね?なんだか意外(爆)
ニライパパ
狩猟期間中じゃないとフィールドセミナーを開催しにくい諸事情もあるようです。
まあ、時には違う目線も必要かなと、最近は思っています♪