「ドゴーンッ・・・。ドゴーンッ・・・。ドゴーンッ・・・」
見切りをして獲物を包囲するための待ち(包囲網)を張るために、射手が山を登っている最中に鳴り響く3発の銃声。
「なんだ!?まだ犬も放してないのに鹿が人間の気配で早立ちしたのか?」
「イノシシ!イノシシっ!! 中った、斜面を転がり落ちてるよっ」
更に数発の銃声。
「止めたよっ」
「サイズはどれくらい?」
「え~っと、60kg~80kgくらい・・・」
「60kg~80kg?そのアバウトすぎる目測はどういうこと?」
「まあとりあえず、その獲物がいると犬を放しても猟にならないから引き出そう」
まだ猟犬を放す前だったし、私の待ち受ける谷とは反対側の射手と勢子役が引き出しにかかります。
しかしすぐに応援要請!
「とてもじゃないけど少人数で引き出せるような大きさじゃない」
待ちを解いて皆で引き出しにかかります。

「こりゃ100kgは楽に超えているなぁ」
遠くを走っていたから大きさが分からなかったけど、転がり落ちてくるにしたがって大きくなったとのこと(笑)。
「待ちについた途端、山頂近くを駆け上っているイノシシが見えたんだ。慌てて撃ったよ。相当距離があったけど中って良かった」

軽トラの荷台の幅いっぱいありますね。
よく脂の乗ったオスイノシシです♪
私の所属する猟隊はピンポイントで居場所を特定して小さく密に包囲網を張り巡らせるので、獲物がいたら勝負がとても速いのですが、人間が接近したことを察知して包囲網が出来上がる前に素抜けするような敏感なイノシシだと稀にこういうことがあります。
その対策として遠待ち(大きな包囲網で待つ待ち方)を張ると、今度は老獪なイノシシに犬が切られてしまうことがあるのです。
「これだけ巨大だと体が重くて普通は山裾に下るもんだけどなぁ・・・。人間を躱す方法を完全に分かっていたな。こんな知恵のあるイノシシを上手く撃ち獲れて良かったよ」
結局、猟犬を放すこともなくこのラウンドは終わり。
次の山では40kg程のメスイノシシをゲットして2頭のイノシシに恵まれたので、11時過ぎには解体場へと向かうことになりました。
計量すると110kg。
やっぱりデカい!!「正月の三箇日から山に行っているハンターに山の神様からのお年玉だな♪」

極上のイノシシのステーキを頬張りながら、山の神様祭りを行いワイワイと皆でそんな事を話したのでした。
今日も自然の恵みに感謝です。
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(≧∀≦)
脂もたっぷりのって美味かったです♪
良いお年玉になりましたよ。
ワンコをやられてしまうから皆さん敬遠がち
くくりだとワイヤー切って行くような大物!
箱罠でも・・・箱壊して終わりってのがこのサイズ
新年から絶好のスタートですね
山形は、イノシシがどんどん痩せてる状態で、これからいっぱいスリムで脂の乗ってない奴が獲れると思います
喰ってヘルシーなイノシシです(笑)
と言う事で、今年もよろしくお願いします
画像に載っている二匹のワンコは親方(若き勢子)さんの犬ですか?
箱罠破壊ってもっと怖いですね!!
無事に獲れて良かったです♪
それでそんなスリムなイノシシは動きが俊敏で犬がケガさせられるので恐ろしい相手です。
今年もよろしくお願いいたします。
上手く撃ち獲れてホッとしました。
今年もよろしくお願いいたします。