親父からの電話。
「今度の日曜に勢子長の友人の船に乗るんだ。タイラバで真鯛狙い。一緒に行くか?」
うっ、暑いから今はのんびりと潜りに行きたいところだ・・・。
それにこの暑い時期に船に揺られて陽に照らされると疲労感も尋常じゃない。
どうしよう!?
だけど船釣りに行く機会もそうそうあるわけじゃない・・・。
という訳で迷いましたが船釣りへGO!

なんたって
兄貴にレクチャーを受けて、苦手だったタイラバに自信も持てましたしね(笑)。
当日の出船jは午前4時半。
まだ真っ暗です。
タイラバといってもここの釣り方は活きエビを針に付けるエビラバ♪

朝マズメの一番釣れるゴールデンタイム♪

が、魚の食いが渋い!!
船上に嫌な予感が漂います。
そんな中、さすがプロ。船長さんは次々と色々な魚を上げていきます。

(これはサメ)
船上が停滞している中、なんとか親父の竿にそれらしきアタリ。

ようやく真鯛。

それから再び停滞して辛抱の時間が続きます。

勢子長も親父も相当に釣りが上手いのですが(特に勢子長はすごい)、魚の食い気のない時はどう足掻いても無理。
そのことを知りつつも水面からの照り返しのきつい船上で、手を変え品を変え黙々と仕掛けを投入し続けます。
「この暑さの中、二人ともすごい集中力だ。まあ、実際に猟期は二人ともこの年齢で雨でも雪でも出猟してるもんな。ある意味、こんな日本人が少なくなったから今の日本って元気がないのだろうなぁ・・・」
潮の流れが変わり、少し魚の食い気も出始めます。
私の竿に重量感のあるアタリ。根魚っぽいな!

よっしゃ、まあまあのアコウ(キジハタ)ゲット♪

これ、美味いんですよね♪
それからタコが来たりアラカブやコチをボチボチと上げながらも、依然船上は渋い状況が続きます。

ふう、連日これだけ暑いと魚も深場に逃げてるかもなぁ。
熱中症予防のために意識的に水分を摂りつつ、汗をポタポタ流しながら青空を眺めます。
「諦めるな、オレ!変な悪運だけは強くていつも一発逆転かまして来ただろ!?」
汗が滴り落ちる船上で根拠のない自己催眠をかけ続けますが心と体の限界は近そう(笑)。
しかしここで状況変化。
お!?
おぉ!?おおぉ!?
竿が絞り込まれ、リールのラインが唸りを上げて出ていきます。
「来たよっ!!」物凄い引きと共にシュルシュルと止め処なく糸が走ります。
「ここら辺には岩礁もないから岩でラインが切られる心配もない。走らせるだけ走らせていいよ!」
竿を適度に立て、魚の力を殺そうと試みますが何度も絞り込まれる竿。
「こりゃあデカいぞ!鯛だったら相当な大きさだ」
「いや、余りにも寄らないから巨大エイかも・・・」
ギャラリーの声援?をよそに歴戦の船長は魚の動きに合わせて船を操作し、魚が船底に潜り込んでラインが切られないようにこまめに位置取りを変えてくれます。
ドラグを効かせたリールを少し巻いては走られて糸が出続けます。
「大丈夫、ゆっくり。疲れない魚なんていないんだから!」
船長のアドバイス。
目に入る汗。
ひん曲がった竿を支え続ける腕。
「どれくらいラインが出て行ったのだろう? あの~、船長。マジで魚より先にこっちが疲れ果てそうなんすけど・・・」
しかしこれだけの引きをする魚だ。例え獲れなくてもその姿だけは見たい。
その一念で耐え続けます。
どれくらいの時間が経過したのか分からなくなった頃、ようやく仕掛けが少しずつ近付いてきます。
「もうすぐ魚影が見えるはず・・・」
水中を泳ぐ影。
細長い・・・。
よかった、巨大エイじゃないぞ。
でも鯛でもないな。
青物か。
水面に浮かんでも幾度となく抵抗。
最後の抵抗で何度か水中に潜られた後、スパッとタモ入れ。
ブリ。108センチ。(私の肩幅が広いのでそうは見えないかもしれませんが・・・)
実は最初はヒラマサと思ったんですよね(笑)。
でも
やった!!激闘の痕跡。

タイラバに2本付いている内の1本の針が折れていました。
「本当にギリギリだったんだ・・・。危なかった・・・」
「ちょうど20分かかった。なんとか獲れて良かったな」
タイムを計っていた親父。
20分かぁ、1時間くらい格闘していた気がするんだけど・・・。
気分的には胸一杯になりましたが、職業漁師さんの船に乗せてもらっている以上は更に釣り続け、夕方になったら魚の食い気も出てきて止められず。
結局夕方の5時半まで13時間も釣り続けました(笑)。
鯛にコチにアラカブ、アコウ。フグにサメ。
釣れないと言いながらも様々な魚が釣れたのでした。

ふう、満足じゃ♪
今日も自然の恵みに感謝です。
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フグが一番旨そうです♪
から揚げにすると鶏肉みたいだよね。
おめでとうございます!(^o^)/
55センチのアコウが釣れたからワサビ持参で食べに来てくれと電話。
カミサンと一緒にいそいそ。友人達と総勢8人がワイワイガヤガヤ。
驚いた事に55センチの他45センチ40センチ38センチの計4匹。
瀬戸内海では一時はアコウは乱獲で幻の魚であったのが、放流事業のお陰か徐々に資源復活。
彼女の父親は現役の板前さん、さすがさすがの腕前。美味しくいただきました。
ナマチリ、刺身、煮付け、椀もの。なんと一番の評判は煮付けでした。
それにしてもナマチリの美しさはアコウの身の美しさを映し出して、独特の薄いピンク色、
バレンティの空振りしたバットがカープの石原の頭を直撃した日でしたが、悔しいと同時に楽しい一夜でした。
船上は日陰がないのでお日様任せなので大変ですね。
フグも食べるんですか?
なんて書くと色々面倒なコメントが入ったりするんで、これは「キャットフード」もしくは「鶏のエサ」ということでお願いします(笑)。
次はアラのメートル超えが来てほしいなぁ(笑)♪
アコウの煮つけは美味しいですよね♪
私も身は刺身に、アラは煮つけにしましたよ。
ええ、この日も暑かったですよ。
なんとか大物が釣れて報われました。
このフグたちは、薄造りとか唐揚げとか鍋物になってニャンコと鶏のエサになります(笑)。