「ハンターをやってて何が良かったですか?」
と聞かれることがあります。
「美味しい野生鳥獣のお肉が食べられることです」
と最近はシンプルに答えるようにしています。
本当はもっと色々と言いたいことはたくさんあるけれど、私にとってこれが一番の魅力です(笑)。
で、食べるにあたって「猟師の特権だな~」と思う事の一つがこれ。

これは鹿のアバラ肉と骨。
タンや頬肉などの希少部位や内臓などと共に、ふんだんに骨が手に入ることです。
野生鳥獣のお肉は旨味が強く、濃厚な肉本来の味が楽しめますが、骨から出るエキスも捨てがたいのです。

まずはブツ切りにして・・・、
軽く塩胡椒を振ってフライパンで表面を炒めます。

焼き色が付いたこの段階でビールを飲み初めてつまみ食いすることも多いんですけどね(笑)♪

骨周りの肉って、骨からエキス分が染み出て来るから圧倒的に美味いんすよね!!
で、それを圧力鍋に入れてコトコトと一煮立ち。

骨からエキス分が出て、肉が骨からホロホロと離れる様になったら野菜も投入。
トマトや香辛料を入れて本格的に作るのも良いですが、市販のシチューの素を入れても美味しく、充分に味の違いは分かります。

これは規定量の半分ほど市販の市販のルーを入れて、残りは自分でアレンジしました。
今、スーパーに並ぶお肉ってスライス肉やブロック肉ばかりで、もともとは「骨が付いていた」なんていう事を知る人は少ないでしょう。
手羽先やブツ切りにした骨付きの鶏肉は見かけますが、牛や豚などの哺乳類の骨って全く見ませんしね。
現代社会ではそれらの骨は一部の料理店に仕入れられていたり、工業的にエキスを抽出して業務用の加工食品に使われるので一般の方が目にする機会って無いですもんね。
でも骨から出る旨味は濃厚で本当に美味しいのです♪
私は鳥でも獣でも骨は大切に使って、煮物のベーススープを作ったり、ソースに仕上げたりしています。
骨付き肉を使った料理に慣れていると、肉だけの料理を食べた時に「何か物足りない」と思ってしまうくらい。
はあぁ~、骨って偉大だ!
今日も自然の恵みに感謝です。
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逆にそのことがおもしろいのだと私は思います。
「一年中同じ味」だと「旬」も「良い個体」も無いですもんね♪
その骨の横に写っている斧のような包丁で切る(叩く)のですね。
今度アバラ骨が手に入ったら、是非真似をしてみたいです。
そうですね、動物の住む環境によって味も変わるという当たり前のようなことを、大量生産のお肉に慣れてしまうと忘れがちになっていました。
おいら達もクマの御祀りをするときはクマの肋骨を煮込んで食べますo(^▽^)o
お酒のアテにも最適ですね( ゚ー゚)( 。_。)
狩猟の醍醐味は正に此処であると自分も考え、資格を得て猟友会に入ろうと思ったこともあります。
しかしやはり野生動物、雄雌は当然、老いも若きも存在している訳で。
ある時オスのイノシシを知り合いから頂いたのですが。
余りの個性の強さに食べるのに苦労した記憶があります。
別の機会には驚くほど旨いイノシシも食べている訳です。
命を頂いたからには美味しく食べたい(残さず平らげたい)と、思っていても個体の差が激しいので、初めからこの肉は食べるのが辛いな、というのを目の前にするとしりごみしてしまうというのが正直な気持ちです。
(狩猟の後)皆が肉を分配するときにいらないとも言えませんよね?
ましてや自分が仕留めた獲物ならば・・・
と肉屋の肉しか知らない私が 言ってみました(^◇^)
肋骨のストックを美味しく頂くのにこんな方法があったのですね。私が行く猟場には鹿がいなくて猪がメインですが、同じ様に調理したら肉だけより美味しそうです。今度試してみます。
骨を切断するのに買いました。
そうなんですよね、ジビエって難しいと思います。
だからこそ工夫して猟するのは楽しいですね♪
熊の肋骨美味そうですね♪
アバラ肉って骨と肉と脂身のバランスが絶妙ですよね。
そうですね、やはり自然のものですから正直当たり外れはあります。
でも料理方法次第で(それなりに)美味しくいただけると思いますよ。
アレコ・レーノに行った際にはぜひ食べさせてください♪
こちらも時々ブログを覗かせてもらっています。
はい、こちらでは骨は皆で持ち帰ります。
ワンコにあげる時もありますが、こんな感じで料理に使う方も多いですよ♪
まあ、家庭料理のレベルなので(笑)。
でも料理出来たら狩猟はもっと楽しくなると思います。