我が家のふーちゃんは猟に行く時、いつも荷台にではなく後部座席に設置したケージに入って猟場へ向かいます。

私の車は4ドアのピックアップトラックで、人は前後シートに5人乗り。その後部にトラックの荷台が付いている形状です。
他の人がしているようにトラックの荷台に犬箱を設置し風除けのシートを被せると、ミッチリ毛深いワンコですし、それで充分なのは分かります。
しかし、猟犬としてデビューしたのは真冬でしたし、まだ1歳にもならないふーちゃんを荷台のゲージに入れて長距離を移動するのは、(主に私が)とても不安だったのです。
最初の頃はふじも車内から見る景色が物珍しく、ゲージの中から一生懸命に外の風景を眺めていました(笑)。
その様子が可愛く、2回目の猟期を迎えた後も同じ状態が続き今に至ります(笑)。
そうすると後部座席はほとんどふじを乗せるために塞がれてしまうのです。
「うう、狭いな。猟銃や狩猟道具を積むとほとんど何も乗らないじゃないか・・・」
と悪態をつきながら、このスタイルは変わらず。。。
あまりに狭いので、一度荷台にゲージを置いて移動したことがありました。
その時に痛感しました。
私が淋しいのです(爆)!「ふじ。さあ、山へ行こう!」
「今日は○○の方面へ行くぞ」
「お!朝日が出てきた。きれいだねぇ」
「今日はふーちゃん頑張ったね。おっきなイノシシを追い出してすごかった!」
なんていうたくさんの独り言をふじに向かって呟いている自分がいたのです。
一度ワンコと一緒に車に乗ってしまうと、ワンコのいない車の中が淋しく、大好きだった狩猟へ行くのもどうでもいいような気分になってしまいました。
(例え車内が犬臭くなろうと、ゾロゾロとダニが這っていようと、翌日の出勤の時にスーツが犬の毛だらけになったとしても・・・)
なので今でも後部シートにふじを乗せ山へと向かっています(笑)。
そんなある日の出来事。
少し前の話になりますが、30数年ぶりという寒波が来た時の事です。
山へ行く準備をしてふじのゲージを後部座席へ積み、ふじと共に山へと向かいます。
その時の記事はこちら。しかし猟場へ向かう途中で豪雪になり猟は中止。

「すみません、帰れなくなるとヤバいんでこれで失礼します」
「この天気じゃしょうがないな。気を付けて帰れよ~。お疲れ様~」
車載無線で皆さんと挨拶をしながら帰路に付きます。
が、その途中でふじに異変。
「キュ~!ウキュ~!ウキュ~ンッ!」「おう、雪が積もるだろうから気を付けてな~。お疲れ様~。」
何人かのメンバーの方と交信する頃にはふじの声は絶叫に変わります。
「ウオォ~!ウオオオォ~ンッ!」チラッとふじを見るとやる気満々。
猟の準備をして山を駆け回るつもりで車に乗ったのに、車載無線の「お疲れ様」の音声で山に行けないことが分かったための不満です。
「ちょ、ちょっと何言ってんのよ!?せっかく準備をして車に乗ったのに、この私が山を走れないなんてあり得ないわ」そう言っているようでした(笑)。
「犬がそんな人間の細かな言葉を覚えるわけないよ」なんて思われる方もいるかもしれませんが、私はそうは思いません。
実際にいつも猟に行くと、猟場が近くなりメンバーの皆さんと無線交信を始めると「キュ~ン、キュ~ン」と山を走る催促の為に鳴き始めるし、いつも猟が終わった後の「お疲れ様~」という交信も聞いているので、猟が終わる言葉も覚えてしまったのでしょう。
「ごめんね。まあ、自然相手の遊びだからこういう時もあるよ。来週は頑張ろうな♪」
不貞腐れて、帰りの道中ずっと「ウキュウキュ」と不満を言っていたふじを必死になだめながら、少し笑いつつ帰路に付いたのでした。

そして帰り着いてもなかなかゲージから出て来ずストライキ中の様子(笑)。
ふじ、これからも一緒に頑張ろうな♪
狩猟の魅力まるわかりフォーラムHP↑会場でパネル展示していただいています。
↓飼い主よりよほど頭良いな!!と思った方はクリックプリーズ(笑)♪
にほんブログ村
にほんブログ村
- 関連記事
-
スポンサーサイト
今回も山刀で刺し止めそのまま抱えたり等した為、鹿の返り血やら匂いやらが服に染みついてしまったのですが…
同じように鹿を獲る事が出来た二月前に朝方散歩中、知らないおばさんが散歩する甲斐犬に物凄い勢いでなつかれた事があります(^_^)
おばさんいわく飼い主の旦那さんや息子さんにも見せた事の無いはしゃぎようだそうですが、狩猟犬ではなく家犬として飼っておられるとの事でした。
とはいえ、やっぱり一緒に山に行って狩りをしたかったんじゃ無いでしょうか?少なくとも当方はその甲斐のデカイ頭をモフりながら無性に犬と一緒に山へ行きたくなってました。(笑)
山へ行くのが楽しくてたまらないふーちゃん、ふーちゃんがいないと寂しくてたまらないじゃんさん。(笑)
当方もいつか犬を飼える環境にたどり着けたら、そんな素晴らしい関係を築ければと思います。(^o^)
どうしても同じ車内ですが、
やっぱ同じようにしゃべりかけてますね。
(^_^;)
先日猟場で、デリカD5でポインター2匹を
連れてきてる方がいましたが、
ゲージから排気ダクトを使い、
床下に穴を開けてファンで
排気しておられました。
こういう相棒が居たら心強いし楽しいし、離れると寂しいですね(^^)
職業犬の責任感の強さに敬服です。
(それ以上に楽しんでるのでしょうね(^^)
ワタクシも出猟の行きの車は道中寂しいので、助手席にシートベルトを着けて2頭を座らせています。今日の猟場のことや作戦を言って聞かせながら(笑)
じゃんさんもワンコのいる生活、というか出猟、もう離れられませんね!(笑)
実は私がそうです。
本当の飼い主が妬くほどに好かれて、時には困ってしまいます(笑)。
人間の女性にはまったくモテないのが玉に瑕ですが・・・。
ええ、我ながら甘くてダメだなと思います(笑)。
でも同じ車内にいたら話しかけちゃいますよね♪
猟犬は本能で猟をする部分が大きいと思いますが、それをどれだけ飼い主が引き出してあげられるかが重要だと感じています。
それに何よりやっぱワンコと一緒の出猟は楽しいですね♪
家にワンコでもニャンコでもいると、必然的に家族間の会話も増えますよね♪
ええ、やっぱりワンコと一緒の出猟は楽しいです!