私の所属する猟隊では、イノシシはお湯をかけ毛抜き処理をします。
この処理方法だと皮も美味しくいただけます。

(これは90kgのオスイノシシ)
煮物にすると皮が柔らかくプルプルとした食感になって美味しいんですよ♪
しかし煮物にするだけでなく、焼いてもコリコリとしてイケます。
(大きなオス以外。大きな個体は硬すぎて焼くと噛めません)
これは40kgほどの皮付きイノシシ肉をスライスして作ったパスタ。

昔から食べ慣れているので「皮は美味しい♪」という感覚があるのでしょうが、一般の方はそうではないようです。
実は先日、良く脂の乗った60kgほどの極上のメスイノシシが獲れたので、知り合いの方にお裾分けしました。
ちなみにその方にお裾分けするのは今回初めて。
(私は初めて野生鳥獣を食べる方には、特に品質の良い物を選んで差し上げるようにしています)
「ありがとう♪」と言って喜んでいただけましたが、夕刻に調理中の奥様から電話がかかってきました。
「グニャグニャしている部分があるのですが、これは何ですか?内臓みたいな感じだけど食べられます?」
「え!?背ロースとバラ肉だったから内臓なんて付いているはずないんだけど・・・。大体内臓は解体の時に分けてしまうし」
と思いながらもはっきりとは分からず、
「内臓は無いはずですが、もしかしたらリンパ腺なんかを取り除き忘れたのかもしれませんので取り外してください」
と伝えます。
「きれいに精肉したお肉の塊しか入れてなかったはずなんだけどなぁ」
と訝しげに思いながらも、自分が調理する時に
「あっ!」と思います。
「もしかして皮の事なんじゃないだろうか?」
通常のスーパーなどではスライス肉ばかりで塊肉ですら珍しい状態ですし、ましてや皮付き肉なんて見たこともありません。
年配のご夫婦だったから「皮付き肉くらい見たことあるだろう」と思い何も考えずに渡したけれど、皮を見て「グニャグニャした内臓みたいなもの」と思ったのか・・・。
それに歯が悪かったら硬くて食べられたものじゃないし・・・。
後日お会いしても「先日はありがとう」と言っていただけただけで、「美味しかったよ」とは言ってもらえませんでした。
う~ん、皮が硬かったんですね。
私がしっかりと伝えていなくてスミマセン。
いや、何事も自分だけの目線でしか物事を見れないという事はダメだという事を実感できました。
また一つ勉強になりました。
狩猟の魅力まるわかりフォーラムHP↑会場でパネル展示していただいています。
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魚はすべてウナギも
皮を剥がして残します。
ギラギラシワシワが…
ジビエは食べた事ないので何とも…
イノシシの皮とは、ミミガーのような感じでしょうか?
皮は最高ですよね!
一度カリカリに皮だけ焼くと尚更美味しいです。
一度料理してみたいです。
食べるのですが。
イノシシの肉も似たような感じでしょうか?
あぁ思い出すだけによだれが。
いや、たしかに普通に考えれば皮があるのは当然なんですが、普段綺麗に整形された肉ばかり食べていると当たり前のことにも目がいかなくなりますね。
そうですね、ミミガーを想像していただければ近い感じです。
さあ、何を作ろうかなっと。
その食べ方も美味しそうですね♪
今度作ってみます!
皮付き肉を知ると、ヨダレ出ますよね(笑)。
お!ここでもトンポウロウファンが♪
いえいえ、大人でも皮付き肉はあまり知らないと思います。
食べ慣れるととっても美味しいですよ♪
私も試してみます。
スーパーにある肉など誰かが捌いてくれているから食べれるわけで感謝です
そうですね、お肉をいただく工程は一般の方にはあまり知られていませんね。(殺すことを含めて)
しかし大切な事だと思うのです。
バカバカしい記事だけでなく、たまにはそんな事も書いてみたいと思います。