昨年、中古住宅を購入して
僅かばかりながらも家庭菜園を始め、今年もトマト、ナス、キュウリ、ミョウガ、シソ、ネギなどを素人ながら細々と作っています。
「いや、流行るはずだわ、ガーデニング!」小さな苗や発芽した芽がスクスクと育ち、花が咲いて実になり、それがグングンと大きくなる様は見ていて飽きないものでした。
仕事に出かける前に軽く様子を見て、「今日はキュウリとトマトを収穫だな♪」なんて思いながら仕事をしていると、ツラい仕事も楽しくなり、少しウキウキした気持ちで帰宅の途に就きます。

だけれどもたぶんこの私の感情は、一般のガーデニング愛好者とはかなり異なり、特殊なものであると思います。
祖父や父親から戦後の食糧難の出来事を聞いて育ち、幼少から趣味として狩猟採取生活を続け、僅かな時間ながらも離島のキャンプ生活で海が時化て食べるものが無くなった事などを経験すると、精神的な飢饉と言うか「どんな状況であってもしっかりと食べるものを確保しなければ!」という、拭い去れない思いが記憶のどこかにこびり付いていたのだと感じます(笑)。
もちろんこの豊かな日本と言う国で、健康な体を持ち、多少なりとも労働をして賃金を得ることが出来ていれば「飢える」なんていう事は在り得ないのでしょうが・・・。
しかし、やはり安定的に食料を得られる「実り」という事は嬉しいものでした。
思えばいつもいつも獲物を求め、目を三角に吊り上げて釣りをしたり、水の中に潜ったり、鉄砲を持って山の中を彷徨ったりの生活でしたから(笑)。
太古の人類が不安定な狩猟採集生活に不安と疲労を感じながら、やがて安定して食料を得ることが出来る農耕や牧畜への生活にシフトしていった理由がよく分かります。
「やっぱり生命体としての進歩って大切だよな!」
なぁ~んて思っていたのも一年目まで!
最初こそこまめに手入れしていた庭や畑ですが、「野菜や穀物がよく育つ」ということは「雑草もそれ以上によく生育する」という当たり前の現実に直面することになります。
今年の酷暑のせいで草抜きをさぼり、ちょっと放置するとあっと言う間に雑草茫々。
ほったらかして置いても良かったのでしょうが、生活圏内に藪があると無数の昆虫が繁殖し、ちょっと野菜を収穫する間にも蚊に刺され捲りました。

(カエルが3匹いるのが分かりますか?)
それでも虫を食べるカエルやヤモリなんかが庭でたくさん観察出来たのでちょっと嬉しかったりもしたのですが、ご近所さんから「雑草の種が飛んでくるのよね」とやんわりと注意されたり、チラシを入れようとしていたピザ屋の兄ちゃんが「この家は空き家か?」と訝しげに様子を窺っているのを見ると限界(笑)。
暑い中、長袖長ズボンに麦藁帽と長靴で装備し、伸びきった雑草に向かいます。
大した面積ではないのに、しゃがんで草を抜くと滴り落ちる汗。
フウフウ言いながら一日掛かりで草抜きや、植木の剪定を行います。
すっきりとなった様子を見ると清々しくもありますが、2週間もするとまた雑草の新芽が生えてきて、1ヶ月で元通り!
「いや、太陽エネルギーと植物の光合成の力ってスゴイっ!!」
呆れながらも、その生命力の逞しさに感嘆せざるを得ません。
またも重装備で雑草に立ち向かいます。
しかし限の無い戦いにすでに心はボキ折れ、まるで不死のゾンビに立ち向かっていく様な絶望的な錯覚さえ覚えます。
「本当になぁ、思えば太古の人類も食料や薬草や繊維として植物の恩恵を受けると同時に、生活圏を脅かす相手として闘ってきたんだろうなぁ。
藪があるだけでも病気を運んでくる蚊やダニが繁殖するし、マムシなんかも潜むようになるしね」
そして有害鳥獣捕獲活動で入る夏山のことも思います。
「だけど今の山の中の状況はもっと酷いよな・・・。
農家や林業の方も高齢化が進み、田畑の近隣の草刈りも山の中の下草刈りも出来ないから、人が入れないような状態だし、実際に田畑の隣の藪でイノシシが寝ているもんな」
税金で補助金を出してフェンスを張ったりするよりも、継続的に草刈りをする方が寝屋や餌が無くなってイノシシや鹿には効果があるだろうし、過疎地域の雇用促進にもなって良いんじゃないかな。
それから有害鳥獣捕獲活動で駆除を行って電柵使用という流れが有効なんじゃないだろうか。
まあ、そんな事を思っていても、自分の家の小さな庭ですらヒィヒィ言っているような人間が口を挟むことではありませんね。
さあ、草抜きで疲れたから明日は気分転換に夜釣りに行こう(笑)♪
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おいらは面倒なので除草剤を散布し一気に枯らしちゃいます(^o^)/
雑草が延びてから枯らすと荒地みたいになっちゃいますので
雑草が小さいうちに散布するのが秘訣です(o^^o)♪
消石灰と夜間の見回りで虫退治、草は我慢できなくなるとクワで掘り返し畑の下に埋めてしまいます。
生に合ってるみたいです。
お手伝いに行きましょうか?笑
ああ、でも撒きたい!!
虫はたくさんいますね~。
毛虫だけは少量の殺虫剤を撒きます。
でも正直雑草抜きの労力からは解放されたいのが本音です(笑)。
手伝いに来てくださいますか?
なんやかんやで忙しいと除草剤を散布しますけど(・ω・)ノ
野生動物は人が手を出した所(草刈りとか野焼きとか)には寄り付きにくくなるんですかね?
薬が使えないなら…、抜くのは大変だし雨が降ったら抜いた跡がぬかるんだりするので、鎌で刈って草丈抑えるか、草取り鍬で削るのが楽ですよ。抜いても直ぐ生えてくるので、害が無い程度に抑える方向で考えたほうが気持ち的にも楽です。
めげそう(笑)。
藪があるだけで小さな虫なんかが棲みつきますから、それを狙って他の生物も来るのでしょうね。
田畑の近くや山裾の藪を整備するだけでも獣害は減ると思うのですが…。
以前は根っこごと掘り返していましたが、今は鎌や剪定バサミで切っています。
それでも気が重いのに変わりはありません(笑)。