所属する有害鳥獣捕獲隊の会議に出席してきました。

秋から始まる有害鳥獣捕獲活動内容や注意事項についての説明、前月までの捕獲実績報告などが行われます。
今季の銃器・罠による捕獲対象は、イノシシ、鹿、アナグマ、アライグマ、カラス、ドバト、ヒヨドリ。
私が有害鳥獣捕獲隊に入った頃に比べて、捕獲対象鳥獣がかなり増えていますね。
(始めた頃はイノシシ、アナグマ、カラス、ドバトだけでした)
それから全国の有害鳥獣捕獲中に起こった誤射や罠による事故報告。
木々が生い茂り、獲物が見にくい上に暑さで体力を奪われ集中力を欠いたための誤射や、山菜やキノコ採りに山に入った一般の人が罠にかかってケガをしたり、括り罠にかかった獲物のワイヤーが切れて起こった事故の内容説明がありました。
更に有害鳥獣捕獲隊の活動意義を再確認する場も設けられました。
有害鳥獣捕獲は趣味の狩猟と違って、行政からの駆除依頼を受けて行っている活動であること。
税金から僅かばかりの活動費や捕獲報奨金が出ますが、それらは弁当代やガソリン費、罠のエサ代に使用するための物で、個人の小遣いとして払われるものではないこと。
勝手に個人の趣味で駆除を行って良いというものではなく、農業被害があり行政からの駆除要請があって初めてその該当地域で捕獲できるということが原則であるということ。
(つまり行政からの駆除要請が無いと何もできない)
それらをキチンと再確認してくださいという通達が出ました。
こんな通達が行われることは異例なのですが、各地の猟友会で起こった猟友会費の私的流用や駆除名目で私腹を肥やしている人間がいて処分された等の事例があったからです。
そのような行為は献身的に有害鳥獣捕獲をされているハンターの名を汚し迷惑になるということなので絶対に行ってはならないということが、隊員の中で再度確認されたのでした。
まあ、実際に有害鳥獣捕獲活動に参加してみると、休みは無くなるし、出猟するたびに赤字だし、暑いしダニや毛虫やスズメバチはウジャウジャいるし、出産や子育ての上ロクに餌が無い時期なのでガリガリに痩せた獲物ばかりで良い事なんて何もありません。
それでも野生鳥獣の農作物の被害により、
怒りに震え涙を流すご高齢の農家の方の話を聞くと出動しない訳にもいかないんですけど…。
日本中有害鳥獣による農業被害が酷い現状で、かなりの税金が動いているのは事実です。
国を挙げてハンターを育成しようとか、捕獲報奨金を出したりするよりも
「有害鳥獣に限っては一年中猟期にすればいいじゃん!」などと乱暴な事をチラリと思ったりもしますが、先程のような事故が増えたり、野生鳥獣の極端なアンバランス状態が発生してしまうので不可能なのでしょう。
(あくまでも個人的な見解であることをご理解ください)
「ああ、ゆっくり自宅でゴロゴロと過ごして読書や昼寝なんかしたり、天気の良い日には朝からのんびりと釣りをしたりしたいなぁ♪」
な~んてことを言っていたらバチが当たりますね。
はい、秋の有害鳥獣捕獲活動も頑張ります!!
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こういう事の総括が上手く出来る役人もいなくて、地域や個人による駆除への温度差が非常に大きいですね
個人の小遣い稼ぎに徹する狩猟者もいるし、じゃんさんみたいに公共の利益を身を粉にして守ろうとする人もいる
私たちに出るのは、許可と従事者証、本来ならば駆除要請証とか駆除依頼が望ましいのですが、どこまで行っても許可捕獲・・・・
駆除であれば、法律や条例を変更し、公務として、公務員活動として扱い、指示命令、責任の所在などを明確にし、命令により動物などを捕獲するというシステムが必要だと思います、当然これに当たる従事者には、公務と認めそれに係る経費、日当を当てるべきだと思います
今まで通り、思い思いの駆除作業では、事故は絶えませんし、効率の良い計画的動物数の調整など夢物語に近いのではと思っているところです
そう言うかたちに近い地区もあると思いますが、狩猟と駆除をハッキリ区別し、ユニフォームなども町村別にするなど、公務としての自覚を持てる視覚的なものも必要でしょうし、駆除のためのじゃんさん所みたいなブリーフィングも必要ですね・・・もっとち密な話し合いとか必要でしょうけど・・・
なんだか、駆除行政も素人考えが先行主体で、そのため同じ町内でも効果的な地区とそうでない地区も出ちゃいます
一生延命手前弁当で頑張る地域とそうでない地域・・・・・
なんか、根本的に変だと思うのですよ・・・・・
あ~~~ あ~~~~ シンドイです(^_^;)
お金以外に、
年中、山で鉄砲が撃てるから。
という人も居ますし・・・
そりゃ事故も起きるよな。と思ってしまいます。
必要不可欠な事が一部のボランティア的な行為によって賄われている・・・・
正当な報酬はあって当然なのになって思う気持ちもありますし(@_@)
そうなんですよ、有害鳥獣による農業被害ばかりが声高に叫ばれていますが、如何せんそれに対応する環境が整っていません。
kuma仙人さん、なかなかのアイデアマンですね♪ 行政に良い方法をアドバイスお願いします。
私は「有害鳥獣捕獲で猟場や猟法を知る」という事は立派な財産だと思うので、あまりお金に執着せずに駆除活動が出来ます。
そして有害鳥獣捕獲活動の根幹的な意義を教えていただける立派な先輩方が頑張っておられるので私も頑張れます。
いや、人間ですから正直な話、お金は欲しいですけどね(笑)。
これじゃ狩猟の未来なんて無いわけだ!
殺すことだけが好きだったり…。
難しいですね。
狭い世界ですから、色々と良くない噂が耳に入ってきます。
後ろ指差されるようなことは嫌なので赤字で頑張ります。
行政にはまず環境整備をお願いしたいですね♪
駆除個体に当てる報酬制では、まったく利権の奪い合いになり、いずれは密猟や違反の原因、種の絶滅危機を呼びます。
地道に、確実に適正な活動が出来る組織、団体を育成し、技術や猟場の維持が急務ですが・・・・狩猟法や銃法を理解している行政職が少なすぎ、また、市町村民の命と財産を守るという熱意、意気込みの役人の少ない事・・・
まあ、私たち自身もその意義の理解や意気込みに問題あったりもしますが
スカッとした何かが必要だと思いますね
しかし、帯状疱疹が出る程頑張っちゃいけませんよ~^(笑)
私もそろそろ駆除からは撤退させてもらおうかと考えている今日この頃。
やはり非猟期には、適正な予算で行政から委託を受けた民間の事業者に行ってもらうようにするべきでしょうか。
うちらへんは農村地帯なので野生動物も沢山います。
最近はサルの群れによるブドウの食害で近所のみなさん困っているみたいです
私の実家も例に漏れずサルにやられているみたいであります。
先ほどおっしゃっていたように年中とまではいきませんが
被害が集中する時期だけでも特例的に駆除できるようになればいいですよね
まず、行政に狩猟のことが分かる人がとても少ない。
幸いこちらには何人かおられて、頑張られていますが個人の意見では限界があるようです。
最近ちょっと有害鳥獣捕獲活動にお疲れ気味です。
でも頑張ります!!
民間の事業者というものが本当に狩猟や有害鳥獣捕獲に対する仁義や知識や実力があって公正な立場だったらいいのですが、生半可ではやっかみを受けるような気がします。
私利私欲なくそういう人だったら大歓迎で是非ともやって欲しいです。
私はサルの駆除は従事していませんが、樹上にいる猿をバックショットで撃つので事故も多いと聞きます。
でも被害額が多いんですよね。
事故が起こっては何にもなりませんし難しいですね。