はい、コアなファンの方お待たせいたしました。
お久しぶりの「寄生虫」カテゴリーです。
あまり皆さんがドン引きしてもいけないので、今回は少しソフトに行きたいと思います(笑)。
では心の準備はよろしいでしょうか?
行きますよ…。
また有害鳥獣捕獲で捕まったアナグマをいただきました。

イノシシの箱罠に入ったものです。
「痩せてるな。まあ、餌の少ないこの時期だとこんなもんだよね…」
と思いつつも、骨格の大きさの割には痩せ方が酷い。

おまけに肩口にはカサブタがあるし、ちょっと問題がある感じ
「タヌキの間で大流行していた疥癬病が今まで罹患していなかったイノシシやアナグマにも発症しているらしいし、もしかして初期の疥癬病か?」
と疑いますが違和感の理由はすぐに分かりました。
この写真で頭部がデコボコしたり、一部毛が抜けているのが分かりますか?

これはダニの寄生によるものです。
デコボコしているのは血を吸って膨らんだダニが皮膚に食いついているもの。
毛が抜けたように見えるのは充分に血を吸ったダニが宿主を離れた後にできたカサブタが盛り上がったものです。
極端にダニが多い場所だったり、宿主が弱ってダニを取る力(ヌタ浴びや引っ掻いて落とすなど)が弱ってくるとこの様な状態になるそう。
獣医さんに聞くと、飼い主に知識が無かったら多数のダニの寄生によって、飼い犬が貧血で死ぬこともあるとのこと。
ちょっとアナグマに寄生するダニの数としては見たこともないほど多い個体でしたが、せっかくいただいた命なのでお持ち帰り。
その様相は、頭は大仏様、首には幾重にも数珠を掛けてると言えば分かりやすいでしょうか。
(写真は自主規制)
SFTSなどのダニが媒介する病気も有名になったし、使い捨てのゴム手袋を2重に装着し、ちょっとおっかなびっくりで捌きます。
まず全身を70℃くらいのお湯に浸けダニを殺すのと同時に毛抜き処理。
毛と薄皮を剥ぐと問題無さそう…。
内臓の様子も観察しますが異常はありません。
「問題なし!美味しい脂身は無いけど加熱して食べるから大丈夫でしょう」
試しに少し試食してみましたが、脂身が無いだけで普通のアナグマの味でした♪
「いや~、でも捌く時には寒気がしたなぁ。思い出したら今でも頭が痒くなりそうだ…」
野生で生きるというということは、本当に大変な事だと思います。
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お腹も痒くなりそう。
大仏さまで数珠を首に・・・・・・
潰したら、えらい事になりそうな・・・・(^_^;)
俺んちの近所のアナボコホジクルクマと色気と言うか配色が違うですね~~
同じアナボコホジクルクマも、土地が違うと色気が違うのかなぁ??
こっちのやつは黄色っぽいと言うか白っぽいですよ
とりあえず元気です。
お腹が痒くも痛くもなりませんでした(笑)。
1週間後くらいに発見する見慣れぬ小豆大のホクロが要注意です(爆)!
処理は熱い湯をかけてしまえば普通のものと大差ない感じでしたよ♪
(見た目以外は…)
イノシシなどは同じ地域に住んでいるものでも赤い物や黒っぽい物や金髪に近いものまで様々な体色のものがいます。