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食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

初めてのワークショップ

生まれて初めてワークショップなるものを行なってきました。
私自身「ワークショップ」なる言葉を知らなかったのですが、「参加型の体験教室」みたいな感じでしょうか。

「まだまだ修行中なのに、狩猟について他の人に語るなんていう身分じゃないので」
とお断りしていたのですが、色々な方とのご縁があり「狩猟や有害鳥獣駆除に関係なく、地域のお稲荷さんの農耕儀礼や伝承に関連する事柄の一つとして狩猟家目線で神社の鎮守の杜を参加者と一緒に歩いてほしい」という内容だったのでお引き受けすることにしました。

当日はちょっと早めに社務所入りして展示物を飾ります。
2014.07.03ワークショップ1
イノシシのスケルトンや地下足袋等と一緒に飾っている以下のものは戴き物です。
・狩猟の魅力まるわかりフォーラムで作っていただいたパネル(環境省様・環境アセスメントセンターの皆さん)
・ツキノワグマのスケルトン(がちゃぴんさん)
・エゾシカの角(知床桜さん)
この場を借りてお礼を申し上げます。
ありがとうございます。

参加者にお子様も来られるということだったので、分かりやすいように即興で巻狩りのイラストを描いてみました。
2014.07.03ワークショップ3

参加者は10名ちょっと。
狩猟に興味のある方以外にも野菜を作っている方や画家・音楽家など様々な分野の方にお越しいただけました。
2014.07.03ワークショップ4
「ハンターらしい格好でお願いします」という事だったのでオレンジベスト着用の私(笑)。
質問に答えながら展示物の説明をします。

それから実際に山へ!
2014.07.03ワークショップ7
ゆっくりと登りながらハンター目線で獣道や足跡の説明を行います。

お!アナグマの巣穴発見♪
2014.07.03ワークショップ6
真新しい足跡が巣穴に向かっていたのでこの中にいるのは間違いなさそう。

途中キクラゲがたくさん生えているのを見つけて採集中の図(笑)。
2014.07.03ワークショップ5

これはイノシシがヌタ浴びをして樹に泥を擦りつけたり、牙を砥いだりした様子。
2014.07.03ワークショップ8

山頂近くのこんな場所でカニを発見。
2014.07.03ワークショップ9
最初は参加者の皆さんに生き物の痕跡を伝えていましたが、皆さんすぐに目が慣れて各人が新たな発見をされていました。

赤いリュックの女性はニュージーランドから参加いただいた画家の方。
旦那様が狩猟をされているとのことで、地下足袋を売っている場所を聞かれました。
2014.07.03ワークショップ10

山頂まで来てちょっと説明。
「どうでしたか。思ったより多くの生物の痕跡に出会えたんじゃないでしょうか。
山に入ると土や木やそこに生きるたくさんの生命の息吹が感じられ、自分もそれらと等しい一個の生命体である感じがしませんか。
獲物を獲るという事は最終的な結果であって、自然の中に身を置くと感じられる一体感やそれらのプロセスが楽しいから私は狩猟が大好きなんですよ」

山を降りてきて一旦休憩。
車座になって皆さんがその日感じた事などを話しました。
2014.07.03ワークショップ11
様々な意見を聞き「なるほど~、そういう視点からも生き物や狩猟を感じることが出来るんだ!」と私も大変勉強になりました。

私が言うのも大変矛盾した事だと重々承知していますが、最近狩猟ブームのようなものが起こって「ハンター人口の減少と有害鳥獣による農業被害」や「命をいただくことと食育」なんていう如何にもメディア受けしそうな浅薄な面からしか狩猟が語られてないことに辟易としていたのですが、今回狩猟に関係のない方々と一緒に山を歩く機会が出来た事で初心に還ることが出来ました。

それは少年時代に親父に連れられて狩猟について行ったり、初めて自分の猟銃を手にして山に入った時のドキドキ感だったり、野生動物と対峙して感じた神々しさやそれらに対する愛おしさだったのかもしれません。


それから皆さんでバーベキュー大会。
2014.07.03ワークショップ12
イノシシ、アナグマ、鴨、鳩などのお肉を少し差し入れし、皆さんで大いに食べて飲み、色々と楽しく話したのでした。

主催者の皆さん、参加者の皆さん、貴重な時間をありがとうございました。


狩猟の魅力まるわかりフォーラムHP
鳥獣対策総合案内コーナー(鳥獣対策、狩猟へのご案内など)
↓「こんなワークショップだったら(主にお肉目当てで)ちょっと参加してみたいかも!」と思っていただいた方はクリックプリーズ(笑)
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コメント
No title
近所に色んな事を教えてくれたり、いろんな経験をさせてくれる兄ちゃんがオヤジがいると、ジャンさんや俺たちみたいな人間が生まれるのさね~(笑)
確かに、俺が小さい頃はそう言う人がいっぱいいたけれど
最近は、世間受け?する様な無理やりつけたような理由が必要になちまった。
各地でこういう事が日常的に行われるのが、本来の生活であり文化の継承と言う事なんだろうけどね

お疲れさまでした
2014/07/04(金) 07:05 | URL | kuma仙人 #A1vz8dvw[ 編集]
No title
おつかれさまでした。有意義な講義だと思います。しかしマスコミや政治主導のハンター増勢の姿勢には事故や違反などの増加等一抹の不安もありますね。
2014/07/04(金) 07:40 | URL | しぇふ #-[ 編集]
No title
お久し振りです!
あの時の熊がスケルトンになったですねヽ(*´∀`)ノ
おいらのブログ放置状態・・・(笑) そろそろ復帰しねば( ゚ー゚)( 。_。)
我が家の排水路にも今年獲った熊でスケルトンを作成中!
ザリガニの餌になっとります(笑)
2014/07/04(金) 07:50 | URL | がちゃぴん #SFo5/nok[ 編集]
イラスト
目から鱗 でした。^^;

自分が深く考えなくて済む環境に居るからでしょうが、追う側と待ち側の配置を
何となく反対にイメージしていました。。。
少し考えれば畑や民家の方向には追い出せないと思いつくんでしょうが、単に有害鳥獣の追い出しやすさ?
からしか考えていませんでした。
良くも悪くも、自分の尺度からしか物事を考えられない事が多いんですよねぇ(>_<)反省

お疲れ様でした。
2014/07/05(土) 00:10 | URL | ケイ助 #-[ 編集]
No title
突然申し訳ありません。
ワークショップに参加したいのですが
どこで募集しているのですか?
2014/07/05(土) 07:16 | URL | 高塚 #qnvESHQ2[ 編集]
kuma仙人さん
ありがとうございます。
本当にそうですね。
一昔前は物知りおじちゃんがいて色々な事を教えてくれたのに、今では習いに行かないといけない時代です。
しかも理由が必要なんですよね。
「おもしろいから」「楽しいから」だけで充分だと思うのですが、そこに取って付けた理由を与えることでつまらなくなっていると思います。
窮屈な時代ですね。

お互い楽しくやりましょうね♪
2014/07/05(土) 19:30 | URL | じゃん #-[ 編集]
しぇふさま
まったくその通りだと思います。
しかも超初心者が素人に教えたりしてるので、ルールも何もあったものじゃありません。
銃砲所持したことが無い人間が、素人を集めて第一種銃猟免許の勉強会を開催していたりして噴飯もののことをしたりしています。
これじゃ事故や違反も増えるはずです。
2014/07/05(土) 19:36 | URL | じゃん #-[ 編集]
がちゃぴんさん
その節はお世話になりました。
ブログの復活お待ちしています♪
2014/07/05(土) 19:37 | URL | じゃん #-[ 編集]
ケイ助さん
実はそうなんですよ。
やはり経験を積んだ先輩方の教えというものは大したもので、いつも感嘆することばかりです。
少しでも分かってくれたらいいな、と思ってイラストを描いてみました(笑)。
2014/07/05(土) 19:40 | URL | じゃん #-[ 編集]
高塚さん
すみません、詳しくはメールいたしましたが、終了しましたので現在は受け付けていません。
(今のところ)一回限りのつもりでしたので次回は全くの白紙です。
ごめんなさい。
2014/07/05(土) 19:44 | URL | じゃん #-[ 編集]
No title
そのパネル見たことがありますね~
仙台市で!
子供たちには『パパ、この方と知り合いなんだぞ~』と自慢しましたものです。

因みに仙台市では昨年から行政主導で『ハンター養成講座』なのものを開催しています。

2014/07/06(日) 21:12 | URL | 晴釣雨読 #-[ 編集]
No title
少しはお役に立ったようで何よりです。
2014/07/08(火) 19:08 | URL | さくらい #-[ 編集]
晴釣雨読さん
なんだか私の撮った写真が全国で見られているかと思うと恥ずかしくもあり、嬉しくもありますね。
今年も何枚かの新しい写真を加えてパネル展示していただけることになりました。
ありがたいお話です♪
2014/07/09(水) 21:22 | URL | じゃん #-[ 編集]
さくらいさん
その節はありがとうございました!

エゾ鹿の角を手に取った人は、大人も子供も童心に帰ったように目を輝かせていましたよ。
2014/07/09(水) 21:24 | URL | じゃん #-[ 編集]
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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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