釣り場に杖を持参する釣り人が一人。

実はこの方は数年前に脳溢血で倒れ、意識不明の重体の状態からカムバックしてこられた釣り師です。
まだ右半分には麻痺が残ったままですが、仕掛けが投げられるほどに回復されています。
一人では無理なので、左のお友達と一緒に来られています。
「倒れた時は医師も妻も死ぬことを覚悟したくらいの酷い状態だったらしい。ワシはなぁ~んも覚えとらんけどな(笑)。
なんとか一命を取り留めてリハビリをしたけど、看護士さんに抱えられて無理やり平均台に乗せられたりしてもちっとも良くはならんかった。
リハビリが苦痛で病院にも行かずに家に閉じ籠っていたらこいつが海へ連れ出してくれた。
大きなアオリイカが釣れているのを見てもう一度釣りをしたいと思い、それからリハビリも頑張ったんだ。
でもやっぱり
一番のリハビリは釣りだね!」
そっかあ、おじさんも相当釣り好きなんだね♪
「釣りはリールを巻いたり、仕掛けを扱ったりで細かな作業を行うし、海を眺めるだけで気分転換になる。
最初は危ないからと反対していた家族も今ではリハビリになると賛成してくれている。
しかし転んで海に転落するといけないので海の側までは行かないようにしているんだ。
ライフジャケットを着けて挑戦したこともあるけど、ありゃ暑くて堪らん!
まだ車の運転は無理だから一人で来ることは出来ないけれど、こうして釣りに来ることが出来て本当に幸せだ」
おじさんは麻痺の残る顔で嬉しそうに一生懸命に話してくれます。
「なんとかおじさんが釣れるといいな」と思っていたらおじさんの竿にアタリ!
ヤエンの投入やタモ入れをお友達に手伝ってもらい、800gほどのアオリイカをゲット♪

「やったやった!良かった!!」
周囲のギャラリーの皆も祝福です♪
夜釣りは無理だから、と早々に引き揚げられました。
おめでとうございます、また釣り場でお会いしましょう♪
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左足に麻痺が残り杖が放せなかったですが、再就職先の社長が強引に会社に通常勤務させ見事に復帰しました。
杖は必要ですが、時々杖を置き忘れることもあります。
私の場合は脳梗塞で入院5ヶ月、リハビリではハゼ釣の仕掛けばかり作っておりました。
最初は1時間で1個しか作れませんでしたが、まあなんとか通常の倍のスピードで作れるようになりました。
因に昨夜はスズキを狙って2時間(これが限度)頑張りましたが全然駄目でした。
でも生きていく為にいい欲だね!
やっぱり、どうせやるなら楽しいリハビリが良いですね~
快復されて何よりです。
お体大事にされてくださいね♪
会社勤めをしていると「何もない」人が多くて、時々怖くなることがあったりします。