夕暮れ迫る海へ!

忙しくてなかなか釣りにも行けてないのですが、初物のイカを狙っての釣行です。
「例年イカは実家の近くでのコウイカ釣りから始まるのだけれど、今年は釣れてないらしいし時間もない。住んでいる場所の近くではコウイカはあまり釣れないし、アオリイカはまだ早い…。
う~ん、ダメもとでヤリイカでも狙ってみるか!群れが回って来たら1ハイくらいは釣れるでしょ♪」
仕事中にそんな事ばかりを考えてヤリイカ釣りに決定(笑)。
4月に入ったばかりの夜の海はまだ寒く、防寒着を着込みます。
隣で寒さに震えながら釣っている初老のおじさんに「まだまだ寒いけど気合入っていますね!」なんて話しかけると、
「不景気で会社から早期退職を勧告されたんです。早い話リストラですわ。それで職探しをしながらでは家にも居辛いんで、何か時間潰しを見つけようと思って夜でもできる釣りを趣味にしようと思ったんです。ハハ…」
そっか~、どうりで夜釣りをするにしては不慣れな様子だと思ったんだよな。
それにしても実際の気温も低い上に、更に寒くなりそうな話題だね…。
そのおじさんから色々と聞かれるので「こんな風にした方が釣れますよ」なんて感じで適度にアドバイスをします。
そんな事をしていると小さめながらもヤリイカゲット♪

2ハイ目を追加。

「やっぱりイカって美しいなぁ」
目まぐるしく変わる体色を眺めてそんなことを思います。
「わあ、すごいですね♪」
と、隣のおじさんから尊敬の眼差しで見られめながらちょっとご満悦♪
「さあ、ヤリイカの刺身をツマミに一杯飲むのが楽しみだなぁ~」
などと考えつつ帰り支度を始めた時におじさんの竿が物凄い角度で弓なりに曲がっています。
おじさんはリールのドラグ(強い引きに対して適度に道糸を出す装置)の存在すら知らなかったので、急いで調整。
「ドラグを緩めたから慌てないで大丈夫。ゆっくりゆっくり巻いてください」
などと身振り手振りを交えながら説明します。
で、上がってきたのがこれ。

2kg超えの立派なアオリイカ。
(私の)タモ網のサイズが60センチなので、比べると大きさが分かると思います。
「くっそ~!なぜタモ網も持っていない初心者のおじさんにこんな大物が掛るんだよ!!」
と思いつつもおじさんの不憫な境遇と嬉しそうな笑顔を見るとこちらまで嬉しくなります。
「良かったね、おじさん。この立派なアオリイカをご家族に見せてあげるとビックリすると思うよ。さあ、急いで帰ってご家族に見せてあげて!!」
するとおじさん、モジモジと言いにくそうに切りだします。
「ゴミの日が火曜日と金曜日で、その前日以外は台所が臭くなるので内臓を出して帰らないと怒られるんです。でもイカは捌いたことがないし刃物もないので捌いてくれませんか?」
しょうがないのでその場で解体(笑)。
そのお礼に私が釣ったヤリイカ2ハイより断然大きなエンペラ(胴体に付いているヒラヒラした膜)をいただきました。
ええ、プライドなんてありませんよ(爆)!あ~、いただき物のエンペラ美味しかった♪
そ、それにちっとも口惜しくなんかありませんとも。
くそっ!
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いや~~タモアミじゃでかさが分からなかったけど
ビラびらだけでこんなにでっかいんだ(・_・;)
なんちゅうか、楽しい出会いでしたね~~~(笑)
それにアオリイカは釣り味も食味も良いんです。
このおじさんは「男の哀愁」を感じさせてくれましたが、どこか憎めないお人柄でした(笑)。
隣で釣れると自分にも来そうな気がしますよね
うんうらやましい(笑)私も釣りたい
なぜか、イギリスの大学で研究の仕事をしている旦那が、
”猟師になりたい”と言いだして!
冗談だと思いつつ・・・
わたしも気になってネットでいろいろ調べたら、わたしもなんだかその気に(笑)
山登りが趣味で、一人で行くので余計なのですが、冬山では鹿やウサギに出会ったり、イノシシの集団に脅かされたりして、あと山にいる鳥も!こんなのを自分で狩猟して肉の自給自足ができると最高なのになぁって・・・
写真も文章もお上手で、内容も充実していて、ついつい仕事中にもかかわらず・・・
旦那さまにもこちらのブログおしらせします!
個人的には、寄生虫がおもしろかったです。
野生の世界ってすごいですね!!!気持ち悪いというより、なんだかずいぶん感心させられました。
内蔵は小さいビニール袋に入れて縛ってゴミ箱に捨てたら臭わないんですけどね~
海も山も近くていいですね~
最近は暖かいところへ引越そうといろいろな県のハンターマップを見てるんですけど、そちらの県も候補地に入れました(*^_^*)
最近、数人の知り合いや本を見てたら立て続けに「I市」というキーワードが出てきて面白そうかな~と。あとは徳島県も考えてます
なんてでかいアオリイカ!
でも、おじさんの境遇が(汗)
シチュエーションも
時節てきにもさぶい中
おつかれですー!
おとうちゃんも
グッジョブですよ!
じゃんさんのイカ料理記事は??
いい季節になりましたね!
このサイズのアオリなら相当薄く引かないと身は固いですから、エンペラだけで十分だったりして。
コウイカなら話は別でしょうが、獲物的には絶妙かも。
それにしても自分は特にっすが、釣れない時は寝ていたり他事している人の仕掛けに食いついてくるような。。
やっばり竿を通して『殺気』が伝わるのでしょうか? ^^;
おかげでヤリイカを釣った喜びなんて消し飛びましたよ(涙)。
なんだかこういうコメントをいただけると嬉しいですね♪
あゆっちさんは寄生虫カテゴリーが大丈夫な方なのですね。
私のブログに訪れてくださる方でもかなりコアな方だと思います(笑)。
今後ともよろしくお願いします。
実は私も獲ってきた獲物を捌くのは私の役目だったりします。
まったく厳しい奥さんではないのですが、互いに気持ちよく遊びに行くために必要なことだと思っています♪
きっとおじさんに神様が下さったプレゼントだと思います(笑)。
イカは刺身とバター焼きでペロリと平らげちゃったので写真を撮り忘れました…。
今度釣った時はアップしたいと思います。
ホントなんでこんなに忙しいんだろ!?と思ってみたりしますが、平日に夜中の1時過ぎまで釣りしてたらそうなりますね~。
今年は猟期中には帯状疱疹に罹らなかったけれど、猟期が終わってから罹るかもしれません…。
でもサイズが…。
まだまだ猟欲が強いので「質より量」には勝てないようです(笑)。
野生のものは確かに殺気を感じる能力に長けている気がしますね♪